深井看護医学ゼミナール

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1定点医療機関当たり新型コロナ新規感染者数(68)<with手足口病>

2024-09-15 20:02:26 | 日記

コロナ感染者数2週連続で減少

厚生労働省は9月13日、

全国に約5000ある定点

医療機関に9月2日~8日

に報告された新型コロナ

ウイルスの新規感染者数

は、計3万2443人で、

1定点当たり6.57人で

あった、

と発表した。

 

前週の約0.88倍で、2週

連続で減少した。

 

昨年の同時期は、1定点

当たり20.19人であった。

 

都道府県別の最多は、

 宮城県13.71人。

次いで、

 岩手県13.43人、

 青森県12.74人、

=山形県12.74人、

と続く。

 

主要都市では、

東京都4.80人、

愛知県6.93人、

大阪府4.02人、

福岡県3.02人、

であった。

 

40道府県で減少した。

 

9月8日までの1週間に、

定点医療機関に報告さ

れた新規入院患者数は

2459人で、前週から

573人減少した。

 

集中治療室(ICU)に入院

した患者は100人で、前

週から33人減った。

 

都道府県別では、

北海道8.26人、

青森県12.74人、

岩手県13.43人、

宮城県13.71人、

秋田県12.13人、

山形県12.74人、

福島県11.33人、

茨城県9.37人、

栃木県9.27人、

群馬県6.96人、

埼玉県7.86人、

千葉県8.75人、

東京都4.80人、

神奈川県624人、

新潟県11.55人、

富山県7.46人、

石川県8.63人、

福井県6.26人、

山梨県10.29人、

長野県8.65人、

岐阜県8.13人、

静岡県8.19人、

愛知県6.93人、

三重県6.18人、

滋賀県4.62人、

京都府4.05人、

大阪府4.02人、

兵庫県4.20人、

奈良県5.62人、

和歌山県4.58人、

鳥取県7.48人、

島根県7.62人、

岡山県5.24人、

広島県4.49人、

山口県4.33人、

徳島県7.70人、

香川県4.72人、

愛媛県4.98人、

高知県6.48人、

福岡県3.02人、

佐賀県4.26人、

長崎県4.69人、

熊本県3.89人、

大分県3.40人、

宮崎県3.09人、

鹿児島県2.28人、

沖縄県2.55人、

であった。

 

手足口病に感染した園児への対応

2024年の夏は、手足口病

が、過去最悪とも言われる

ペースで感染が広がり、

警報基準値を上回る都道

府県もあった。

 

子ども同士から始まり、大

人でも感染しやすい手足口

病に苦しめられた親は少な

くない。

 

そんな中、福岡県の保育園

で「手足口病の0歳園児」

を「段ボール箱で隔離」

していた事が報告され、

市から園が改善を指導された

ことが報道され、議論を巻き

起こしている。

 

SNS上でも

「段ボールの箱に入れて

 隔離する」

という行為に対して

それを批判する声と、

保育園側の対応は

やむを得ないと擁護

する声

とが、上がっている。

 

この件を客観視する

ために、

医師に「手足口病」

の詳細情報を尋ね、

同時に、

現場の保育士には

本音を尋ねた。

 

<医師>

➀手足口病とはどの

 ような病気か?

医師:

「手足口病は、主に、

 コクサッキーウイ

 ルス、

 或いは、

 エンテロウイルス

 によって引き起こ

 される

 ウイルス性感染症

 である。

 

 主に、5歳以下の

 子どもが感染しや

 すい病気であるが、

 大人でも感染する

 ことがある。

 

 典型的な症状として

 は、

 1⃣軽度の発熱、

 2⃣口腔内にできる潰瘍

  (水泡)、

 3⃣手足にできる水疱性

  の発疹、

 が挙げられる。

 

 時には、口の周りや臀部

 にも発疹が出る事がある。

 

 通常、これらの症状は

 7日~10日程度で自然

 に治るが、稀に、

 髄膜炎、

 脳炎、

 といった重篤な合併症

 を引き起こす可能性が

 あるため、注意が必要

 である。」

 

➁手足口病の感染力は

 どの程度か?

医師:

「手足口病は、非常に

 感染力が強い病気で

 ある。

 

 特に、発症初期が最

 も感染しやすい時期

 となる。

 

 感染経路としては、

 感染者の

 唾液、

 鼻水、

 便、

 水泡の液体、

 を通じて拡散する。

 

 水疱が乾燥するまで

 は、感染のリスクが

 高いため、この期間

 は、特に注意が必要

 である。

 

 また、大人も感染する

 可能性があり、家族内

 での感染がよく報告さ

 れている。

 

 大人の場合、症状が軽

 度で自然に回復する事

 が多いが、時には、

 発疹、

 倦怠感、

 などの症状が強く出る

 こともある。

 

③手足口病に感染した

 子どもの登園・登校

 について、どう判断

 すべきか?

医師:

「日本の学校保健安全

 法では、手足口病は

 出席停止の対象疾患

 に指定されていない。

 そのため、原則とし

 て登園・登校に制限

 がかからない。

 

 これは、多くの場合、

 手足口病が軽傷で、

 自然治癒するためで

 ある。

 とは言え、子どもの

 全身状態を考慮して

 判断することが重要

 である。

 

 具体的には、以下の点

 に注意し、判断して貰

 いたい。

ア)高熱が続く場合、

イ)口内の潰瘍が痛く、

    食事や水分摂取が

  難しい場合、

ウ)倦怠感や不機嫌が

    見られる場合、

これらの症状がある

場合は、子どもの体調

回復を優先し、自宅で

静養させる。」

 

④大人は、子どもより

 も、重症化すること

 があるのか?

医師:

「手足口病は、主に

 子どもが感染する

 病気であるが、免

 疫力が低下してい

 る大人が子どもと

 の接触によって感

 染することはある。

 

 もし、大人が感染

 した場合、子ども

 よりも症状が重く

 なることがある。

 

 具体的な症状と

 しては、

 1⃣手足に強い発疹

   が現れる、

 2⃣関節痛を伴う、

 3⃣倦怠感を感じる、

などが挙げられる。

 

特に、免疫力が低下

している場合、

(妊娠中や慢性疾患が

 ある場合等)

は、合併症を引き起こ

すリスクがあるため、

早めに医療機関での

診察を受けることを

勧める。」

 

⑤手足口病の予防と対策は

どうすればよいか?

医師:

「手足口病の予防には、

 基本的な衛生管理が

 非常に重要である。

 

 以下の点に気をつけて

 もらいたい。

 

1⃣こまめに手洗いを

 する、

 特に、

 食事前、

 トイレの後、

 外出後、

 は念入りに。

 

2⃣アルコール消毒を

 徹底する。

 手指の消毒を習慣

 づける。

 

3⃣おもちゃや生活用品

 を定期的に消毒する。

 

 特に、乳幼児は口に入

 れるモノに注意する。

 

4⃣感染者との濃厚接触を

 避ける。

 

 特に、水疱が乾燥する

 までは注意が必要。

 

大人の場合、

感染した子どもの飛沫

を吸い込む、

タオルを共有、

おむつ替えなどで排泄

物を触る、

などで感染する傾向が

ある。

 

手洗いや消毒をこまめに

行うことが予防策として

有効である。

 

手足口病は通常、自然に

治癒する病気であるが、

適切な対応と予防策を

講じることが大切である。

 

症状が重い場合や不安が

ある場合は、速やかに、

医療機関を受診する事を

勧める。

 

正しい知識を持ち、冷静に

対応することで、子どもと

家族の健康を守ることが出

来る。

 

<保育士の本音>

一方で、現場の保育士

は、手足口病への対応

について、議論されて

いる内容をどう感じて

いるのか?

 

保育士:

「保育士の本音としては

 欠席して欲しい。

 

 ところが、親は、

 手足口病なので自宅

 で療養して下さい、

 と言われるより

 園に預けた方が助かる、

 というのが本音であり、

 現実はそうである。

 

 今回の件は、当事者以

 外の方の声が大きくな

 り、その流れで、保育

 園が世論に従い、預か

 らなくなる方が、社会

 問題だと思う。

 

 子どもから先生に感染

 して、先生が休みとな

 れば、園は機動しない。

 

 運営の事だけを考える

 と、手足口病の子ども

 を受け入れる事は、正

 直、リスクが高い。

 

 行政が今回の件で指導

 をする、という事であ

 るなら、一方で、病児

 保育をもっと増やすべ

 きではないのか?

 と感じる。

 

 全てを園に押し付ける事

 は、どこか違う気がする。

 

 行政には、苦しい現場を

 見て貰いたい。」

 

現場の保育士に感染が広がる

事で、通常の園の運営に支障

が生じれば、他の園児の預か

りにも影響が出る事は、大い

に考えられる。

 

 

石川県、コロナ・溶連菌・感染性胃腸炎・手足口病・ヘルパンギーナ・マイコプラズマ肺炎の現状

<コロナウイルス>

県全体8.63人、

金沢市5.47人、

南加賀5.10人、

石川中央7.45人、

能登中部28.00人、

能登北部5.00人。

 

<A群溶血性レンサ

 球菌咽頭炎>

県全体0.66人、

金沢市0.45人、

南加賀0.33人、

石川中央0.83人、

能登中部1.75人、

能登北部0.00人。

 

<感染性胃腸炎>

県全体4.48人、

金沢市4.36人、

南加賀3.33人、

石川中央7.17人、

能登中部4.50人、

能登北部0.50人。

 

<手足口病>

県全体10.62人、

金沢市8.56人、

南加賀5.50人、

石川中央18.33人、

能登中部14.25人、

能登北部7.00人。

 

<ヘルパンギーナ>

県全体1.14人、

金沢市0.09人、

南加賀3.00人、

石川中央0.67人、

能登中部1.25人、

能登北部2.50人。

 

<マイコプラズマ

 肺炎>

県全体0.20人、

金沢市0.00人、

南加賀1.00人、

石川中央0.00人、

能登中部0.00人

能登北部0.00人。 

 

<コロナウイルス>

 

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