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大鵬の思い出

2010-06-05 21:59:06 | 大相撲
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先月の29日、第48代横綱大鵬の納谷幸喜氏の「古希」のお祝いが、都内のホテルで開かれたというニュースを見た。

この大鵬さん、私が意識したのは高校の頃。歴代横綱の欄を見ていたところ、大鵬の本名が「納谷」なのに気づいた。(この頃からもう「名字」に興味があった(笑)。)

納谷といえば能代に多い名字で、同級生にも納谷姓が二人いた。

そこで父に「大鵬の名字は納谷だけど、北海道にも納谷っているんだな。」と言った所、「だって大鵬の先祖は能代の人だもの。」という返事が返ってきてビックリした。

「なんでそんなこと知ってるんだ?」と聞くと、「大鵬が大関か横綱の時に、巡業で能代に来て先祖のお墓参りしたんだ。」と。「確か、西光寺でなかったかな。」ということだった。

それまでは、「型のない」大鵬よりも「速攻相撲」の柏戸が好きだった私。共通項を見つけると、得意の変な親近感が沸いてきてしまったのを覚えている。

また、奥さんは秋田市の「旅館榮太楼」の娘さんということで、ますます親近感が沸いたものだった。

5年前の5月、その大鵬さんが定年退職するということで、お祝いに大嶽部屋にお邪魔する機会があり、そこで父の言葉を思い出した、「西光寺にお墓がある。」

当時の西光寺は、現在の「けやき公園」にあり、道路拡幅のため移転していたので、もうお墓はないのかなぁとダメ元で伺ってみたところ、お墓はまだあるとの事で早速案内をしていただいた。

墓には、先祖代々之墓 納谷 松屋とあり家紋は「丸に三柏」。裏に回ると、昭和八年旧三月廿二日 納谷市松 建之 とある。

納谷市松は大鵬の曽祖父で、秋田藩お抱えの刀鍛治であったという人。能代の富町に「大鵬関 先祖出自の地」という碑が今でも建っている。松屋は屋号か?

話を戻して、お墓の写真を大鵬さんにお見せしたところ、「そういえば能代に行った時、このお墓にお参りしたなぁ、思い出したよ。」と懐かしそうに言っていただいたのをよく覚えている(感涙)。

その大鵬さんも、今年で70歳。近頃は車椅子に乗られているようだが、まだまだお元気そうだ。

努力の横綱の目で、いつまでも大相撲を見ていて欲しいと思った今日この頃です。


写真は納谷家の墓。能代市萩の台の墓地の一角にあります。


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