理科の専科は、いつも一人で仕事をしています。音楽の専科も図工の専科も保健室も、たいてい一人なので同じですけど、くり返しますが、一人で仕事をしています。
授業も計画も、準備も、必要な物の購入も、そして後片付けも・・・。
準備をしていると、実験器具の壊れた物が気になります。使おうと思えば使えるんだけど、これはちょっとどうなの?ていうものがたくさんあります。先日は上皿てんびんを点検整備しました。
左右の上皿は鉄製で、それぞれに密かに「1」と「2」の刻印が押してあります。鉄製で手作業で作られたものと思われますが、微妙に重さが違うんです。0.1gまではかれる上皿てんびんの左右の皿の重さが結構な重さの違いがあるんです。整備するのになれてくると微妙な重さの違いまでわかってきました。
たくさんある皿の中から同じくらいの重さの「1」と「2」の皿を探し、調節ねじで針を0に合わせ、皿が混じらないように上皿てんびんの個体と2枚の皿にマジックで番号を振ります。壊れている上皿てんびんの裏のねじを外し、中の部品の曲がりなどをペンチや手で直して調節して元に戻したりします。古いものですので、製品は結構いい加減な作りになっているのにビックリします。これでも日本製か?と思うような物もあります。
この作業だけでも一日仕事です。(放課後まるまると言う意味ですけど。)
この写真は、電子はかりの箱が1つだけ種類が違い、しかも子供たちに壊されて、しかも大きさが違うので扱いにくいため、印刷室の印刷用紙の空き段ボールで私の手で作ったものです。他の電子ばかりの箱と同じ大きさで完成しました。どうですこの出来具合!細かいところまでこだわっております。仕上げは表面に別の箱の印刷をコピーした物を貼り付けました。ぱっと見はどれも同じに見えませんか?!(見えませんねぇ。)
こんな仕事をしても誰にも褒められないのが、専科の仕事なんですねぇ。張り合いが無いというか・・・。そうそう、とってもカッコイイ、ミョウバンの結晶を作りました。これも誰にも褒められないお手柄なんですなぁ。
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