真空管アンプの自作日記

しばらく中断していたアンプ作りを、また始めようかと思っています。
備忘録を兼ねてます。

6B4G PP シャーシ検討1

2016-10-19 10:53:10 | 6B4G PP アン...
本日より、6B4G PPアンプのシャーシについて検討を始めようと思います。
まずは、以下をご覧ください。



以前に計画した、KT88 ppアンプのシャーシで、ここまで作って、忙しくなって放置してしまった残骸なのですが、
これを有効利用することにしました。
物は、タカチのOS49-32-43というケースを加工したもので、すべて分解可能で、部品レベルで単品購入可能ですから、
必要に応じて部品交換すれば、充分再利用可能です。
今回は、天板のみを新しいものに変えて、それを加工します。
スピーカー端子、ACインレット、RCAジャックなどはそのまま使えそうです。

次回、天板のデザインを決定したいと思います。

6B4G PP 回路決定

2016-10-17 23:16:17 | 6B4G PP アン...
検討してきました、6B4G PPアンプの回路ですが、最終案がまとまりました。
基本は、前回報告の回路ですが、6B4Gのハムバランサー周りと電源回路をちょっと変えました。

まず、ハムバランサーですが、初めは、東京コスモスのRA25 5Ω(B)を使うつもりで検討していました。
ですが、これが入手できないようです。
6B4Gを交流点火で、残留雑音を1mV以下に抑え込むには、このハムバランサーの調整は、細かく調整できるもののほうが有利ですから、
この5Ωのハムバランサーは、外せないように思われましたので、対応として、普通に購入できる RA25 10Ω(B)を使って、
ちょっと小細工することにしました。
まずは、以下をご覧ください。




ちょっとインチキくさい対応ですが、4.7Ω 2本を10Ωの可変抵抗器の端子間にパラに入れて、
5Ω(B)の可変抵抗器に代用してしまうことにしました。
上記グラフは、エクセルで作った計算によるものですが、これを見る限りは、ハムバランサーの用途であれば、問題なく使えそうですから、
これに採用し以下のように回路変更しました。


また、電源部も少し変更を入れました。
手元に、270μ 450vの電解コンデンサーが何本かありましたので、これを使うことと、
ドライバー段に供給する電源をチャンネルごとに分けることにしました。
最終回路は、以下となります。



次回は、シャーシーデザインの検討をしようと思っています。

6B4G PP 回路検討6

2016-10-14 02:15:54 | 6B4G PP アン...
ほぼ、全体の回路図ができましたので、ご報告。




できるだけシンプルな構成にしました。
終段は、A級プシュプルで、セルフバイアスで、カソード抵抗は、独立させましたので、DCバランス回路は有りません。
それぞれの6B4Gは、それぞれ独立でフィラメントを点火しますので、交流点火で、済ませるつもりです。
ハムバランサーは、片側のみ入れるだけで、ハム成分は、充分に打消しができると思っています。
以前に同様の構成で、交流点火でも残留雑音は、1mV以下に仕上がった実績がありますので、今回もそれを踏襲することにしました。
電源部は、整流管(5U4GB)を使うことにしました。
5U4GBは、オークション市場に安値でいろいろな銘柄が出回っているようなので、差し替えて楽しめるかなという下心からです。
それと、もう一つ、お遊びの要素も入れました、
6B4Gのカソードに入っている2本の電解コンデンサー(470μF)の中点からアース間にスイッチを入れることにしました。
スイッチでここをアースに短絡させれば、終段の動作は、通常のA級PPとなります。
ここを、開放させれば、完全ではないですけど、差動アンプ的?な感じになります。
せっかく作るのだったら、ちょっとでも楽しめるようにと、盛り込んだイタズラです。


こんな感じで、とりあえずですが、雑ですが、全体が見えてきました。
もう少し考えて、次に進みたいと思います。

6B4G pp 回路検討5

2016-10-11 14:54:38 | 6B4G PP アン...
先日検討したWE403Bを使ったドライブ段をもう少し考えてみました。
とりあえず、回路定数も含めて具体的に回路を描いてみました。



WE403Bの3結で一段構成のとても簡単なものです。
動作起点は、Ep=115V、Eg=-2.6Vで、Ipを6mAとしています。
この時、Rpは5KΩで、μは、28程度かと思います。
従いまして、6B4Gをフルスウィングに要する入力は、
1.14vrms(=32Vrms/28)となります。
まぁ少し感度が低いといえますが、CDプレーヤーなどの出力を入力する前提であればかえって使いやすいようにも思います。


次に、ちょっと順番が逆になりますが、WE403Bの動作について、もう少し考えてみようと思います。


先ほどの回路図のWE403Bの動作を図上に書き込んでみました。
静止時の起点は、Ep=115v、Ip=6mA、Eg=-2.6V(上図では-2.58V)です。
イントラは、2次開放で使いますので、403Bの動作は、静止時の起点を通るX軸に平行な線となるはずです。
厳密には、イントラの2次側を開放するといっても、グリッド電流の流れやすい球である6B4Gのグリッドを励振するわけですから、
x軸に平行のロードラインというのは、ちょっと違うような気がするのですが、そもそも適当な検討ですし、簡単に考えるために、
これで検討することにしました。
作図は、ここに、1.2Vrmsの正弦波を入力したとして作成してあります。
この図より、静止時は、403Bのプレート電圧は115v、入力正弦波の正側のピーク時66V、入力正弦波の負側のピーク時162Vぐらいと読み取れます。
ここで、無理やりにここでの歪を考えてみますと、以下のようになります。

(0.5*(66+162)-115)/(66-162)*100=1%

相当にいい加減な考察なので、全くもって正確性には欠けますが、1%とは・・・予想外の好成績で、ちょっとビックリしました。
検討のもとにしたRAYTHEONの特性図が、正確かどうかなんて???ですからこの検討結果を鵜吞みにすること自体間違っているかもしれませんが。
まぁそういっても、この検討結果には惹かれるものがありますねぇ。
また、回路もきわめてシンプルで、製作するのも簡単・・・半信半疑ですがこれ良いかも!と思い始めています。

とりあえず、今回の試作はこれで進めるつもりで次回全体の回路を決めてみようと思います。

6B4Gpp 回路検討4

2016-10-10 00:08:58 | 6B4G PP アン...
先日、ドライバー段を7119/E182CCを使った差動PPで検討してみました。
結果的には、NC-16を使った差動PPのドライバー段は、なかなか難しい問題がありそうで、やめたほうがよさそうです。
やっぱり、差動PPでドライバー段を構成するのだったら、一次PP用のイントラ使うのが無難だなぁと思った次第です。
しかしながら、一次PP用のイントラは、あいにく持ち合わせていませんので、NC-16を使うもう一案を考えてみました。
以下御覧ください。



一気にふざけた感じになりましたが、まじめなつもりです。
シングル一段構成のドライバー段です。
終段がシングル動作であれば、ここでの歪は出力管と歪との打消しが期待できるので、こういった構成はありですが、
終段PPでは、歪んだ信号はそのまま垂れ流しとなりますので、普通ではあり得ません。
ですから、NC-16を使うのであれば、先にあげた低μ管の2段構成で、負帰還をかけてあげるが普通の考え方かなぁと思います。
だけど、先日も言った通り、これは普通すぎて面白くない。
で、この一段構成でやったらどうなるんだろうとなった次第です。
とりあえず、この歪については、おいておき、これに使える管種を検討してみます。
Rpが、5~10KΩでμが32前後であればよろしいかと思います。
手持ちを当たってみたところ、WE403B/6AK5が何本かありましたので、これを3結で使ってみる検討をしようと思います。
以下の図は、RAYTHEONで発表されている6AK5の3結データーです。


このグラフで、静止時の動作起点を考えます。
かなりざっくりですが、このグラフより、Ep=100v Eg=-2.1~2.2Vあたりで、Ip=6mA、Rp=5kΩ前後、μ=28前後となりそうです。
ちょっとゲインが足りない感じなので、入力感度は、少し落ちますが、まぁ使える範囲かと思います。

次回もう少しこれについて検討してみようと思います。