東海村・村長の「脱原発」論
著者 村上達也/神保哲生 発行所 集英社
日本の原発発祥の地の村長がなぜ脱原発に転じたのか?
はじめに 「日本原子力発電発祥の地」の長が、脱原発を語ることの意味
第一章 「フクシマ」寸前だった東海村の3・11
第二章 活かされなかったJCO事故の教訓
第三章 日本の原発発祥の地として、すべきこと
第四章 原発再稼働に向かう荒波の中で
第五章 脱成長の社会に向けて
おわりに 「人権よりもカネ」で未来はあるか
読後感:本書を一気に完読した。
元村長 村上氏は、まっとうな考えを持つ立派な人である。
銀行員出身(常陽銀行支店長)ながら"カネ"より"文化"と言っている。
"国策""安全神話"を疑問と思う様になったのは、JCOによる臨界事故以降である。
国の原子力管理体制の杜撰(ずさん)さを、身を持って体験した。
福島第一原子力発電所の事故においても、JCO事故の教訓が生かされていない。
今後の地方自治のあり方は、再生破綻した夕張市が一つのモデルケースである。
経済成長"カネ"を求めるのではなく、各地方の固有の文化を育てるべきである。
生き残るのはコンクリートより文化であるに共感する。
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