『小倉百人一首』
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先日、部屋の片隅から『小倉百人一首』を見つけました。私は名前を聞いたことがあるだけで、そのなかみはというと何も知らないのでした。で、つれづれなるままに『小倉百人一首』を、一首一首を紹介できたらなと・・・・。
「百人一首(ひゃくにんいっしゅ)とは百人の和歌を一人につき一首ずつ選んで作られた秀歌撰(詞華集)。百人首(ひゃくにんしゅ)とも言われる。
藤原定家が京都小倉山の山荘で鎌倉時代初期に揮毫した小倉山荘色紙和歌に基づくものが「歌がるた」として広く用いられ、後世に定着して小倉百人一首(おぐらひゃくにんいっしゅ)と呼ばれていると。」
では、歌人たちの思いをのせた百人一首ですが、『百人一首』島津忠夫訳注よりの紹介です。
第一首
秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ
わが衣手は 露にぬれつつ
天智天皇 (626-671)中大兄皇子。
第三十八代。在位四年(668―671)。舒明天皇(じょめいてんのう)の皇子。
中臣鎌足と蘇我氏を滅ぼし、大化の改新を行った。近江に遷都し、即位後、近江令を制定した。
部立 四季(秋) 出典 後撰集
主題
農夫の辛苦を思いやる天皇の心
歌意
刈り取られた稲の見張り小屋で、ただひとりで夜を明かしていると、葺いてある屋根の苫(とま)の編み目が粗いので、私の着物はぐっしょりと夜露で濡れ続けていることよ。
苫とは、すげや・ちがやなどで編んだ、こものようなもの。小屋や船を覆って梅雨をしのぐのにもちいる。
『古今集』以下の勅撰集に六首入集するが、『万葉』と重複する二種のほかは天皇の真作とはいえない。
・私は和歌については、ほとんど何も知らいのですが、これを機に、短歌などについて自分なりに理解していけたらなと。また、どのくらいかかるかわかりませんが、『百人一首』最後まで紹介していこうと思いますので、よろしくお願いいたします。