最近いろんなテレビ番組で拝見していると、なんだかハチャメチャぶりばかり表に出ているような気がして、
(成田屋の御曹司は傾(カブ)いているところばかり出ているなぁ~)と思っていましたが、
先日NHK『プロフェッショナル仕事の流儀 市川海老蔵スペシャル』を観て
(放送のあらすじはNHKのサイトへhttp://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/100819/index.html
この人はしっかりと”歌舞伎を中心に人生を送っている”ってあらためて感じました。
やはり名門市川家の跡継ぎ。
その重圧は並大抵ではないと思います。
それは代々の團十郎さんがたも同じだったのでしょう。
海老蔵さんは團十郎さんのことを
「目標でもありますし、父でもありますし、どんな角度から見てもかけがえのない人なので、精進しなくてはいけない」
小さい頃から市川家の型と演技をたたき込まれてきた跡継ぎ。
ここまでくるまでにはやはり紆余曲折があったのね。
重圧、團十郎さんの病・・・。
成田屋の芸と伝統を守るために
歌舞伎にすべてを捧げると覚悟を決めた。自分で決めた。
身体を整え、わずかな時間も歌舞伎の稽古に当てて。
そして立て続けに大きな舞台に臨んでいて、
ぎりぎりまで何もしない所まで追い込んで、ギリギリでリミッターを外して(要するに限界を超えること?)”シアワセな脳みそ状態”を作り、一気にセリフを覚えていく彼の記憶術。
プライベートで結婚されたけれど、なにひとつ海老蔵さん自身の生活スタイルは変えていなくて、お相手の麻央さんが全部合わせてくれている。
21才で初めて『弁慶@勧進帳』の役を演じる前日夜。重圧から家出をして酒を浴びるように呑み、気がついたら父の寝室の團十郎さんの横にいて。 その時に團十郎さんからはどんな決定的なことを話されたんだろう。気になるなぁ~。
見て、聞いていると、やはり團十郎さんのお仕込みとご家族の愛情なしでは成り立っていないなって思いました。
團十郎さんが急性白血病に倒れたとき、母や妹は泣き崩れている中、海老蔵さんは ”このまま便乗しちゃいけない” ”父はここでは死なないという勘があった” ”僕が病院へ行って看病していることが父が喜ぶことではなく、舞台をしっかり務めることが父の求めていることだと思い・・・明日の舞台に差障るから泣かずに家に帰って寝よう”って器の大きさ。
「生まれてくる時に順番待ちをしていて市川家が見えてきて”そこは自分の行くところだ”って他を押しのけてそこに生まれてきたってなんとなく覚えている」っていうのも面白い話。
『困難な時にこそ攻めよ』 これはテニスで役立つでしょ!!
人生は運・勘・縁
人生をばく進している人って輝いて見えます
これからも成田屋さんの舞台、楽しんでいきま~す!