前刊を求めたのが昨年10月の実写TV版放送直前でしたので,年間2冊のリリースということでしょうか。
ま,月刊誌連載を考えると,妥当なペースなのでしょう・・・。
ぶっちゃけて言えば,現在のコンセルヴァトワール留学編は,以前の桃ヶ丘音大編に比べてパワーダウンは否めないと思います。
裏軒のどら息子の峰とか,おかまのもじゃもじゃとか,ボンレスハム早川(忘れ去られた存在)とか,どーでも良い存在なのに妙に印象に残る大河内とか,個性的な各キャラが立っていたので,多少の現実離れはあっても読んでいてわくわくしましたし,次々に出てくる名曲の演奏シーンも,これだけイマジネーションをかき立ててくれるものは今まであり得ませんでした。
それに比べると,現在のコンセルヴァトワール編は,常套的な音楽漫画(どういったものが常套なのか,と聞かれると,ちと困りますが)になってしまった感があり,笑えないし浸れませんでした。
かつてのパワーがいささか落ちてきているので,そろそろ収まりをつける時期にきているのやもしれません。
演奏シーンは,のだめのサロン・コンサートの場面のみで,J.S.バッハのイタリア協奏曲,メンデルスゾーンの「無言歌集」~「甘い思い出」,ショパンの幻想ポロネーズ,リストの2つの伝説曲~「鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ」,アルベニスの「スペイン組曲」~「聖体祭」(ストコフスキー編のオケ版も素晴らしい)といった無茶苦茶な選曲でした。
師匠のヴィエラと再会した千秋がリハのマーラーを聴きに行って,のだめのサロン・コンサートをすっぽかすくだりがありましたが,その場面をもっと詳しく見たかったです。
来月にはPS2用のソフトも出るらしいですが,そろそろ巷の「のだめ熱」も冷めてきた,というところでしょうか・・・。
(アニメ版DVD,1巻見て止まっています・・・。いつもレンタル中で・・・)
あ,そうそう,蛇足ですが,表紙ののだめが持っているトライアングル,独特のフックが付いた(手に持つことも,譜面代に引っかけることも可能)playwood社製ですね。
鳴りが抜群によい楽器で,ロシアものにぴったりですが,さすが楽器の考証はしっかりしています・・・。
打つ位置もばっちりです。
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