koshiのお部屋2

万年三歳児koshiの駄文のコーナーです。

我ときて・・・

2009年07月02日 22時10分33秒 | 日々のこと,その他・画像等・・・

朝,出勤直前に30kgの袋を車に積み込む。
白米が全く無くなったので,玄米を精米してくるように,と言われたからだ。


夕刻,下の子を保育所に迎えに行った足で,何度訪れたか分からない精米機に寄る。
隣の隣の団地にあるクリーニング店の隣にあるやつだ。
近所のco_opの駐車場にあるやつは,いつも混んでいて待たされるのが常なので,滅多に人が居ないところを見つけた一種の穴場である。
精米機は2台有り(つまり小屋のようなやつが二棟有る),手前のやつが割と新しめなので,愛車を横付けにして,30kgの玄米を引っ張り出し,精米機のホッパに入れる。
硬貨を300円入れ,下の子を車から降ろす。
 

「すずめさんだよ」
と突如,子どもが声を上げた。
見ると,小すずめが2羽,首をきょろきょろと回しながら精米機の外をちょこちょこ歩いている。
その姿を見つけたようだ。
どうやら米粒を漁りに目ざとく降りてきたらしい。


せっかくなので,ホッパに残っていた玄米を機外に蒔いてみたら,こちらをちらちらと気にしながら,ついばんでいる。
一歩こちらが外に出ると,あっという間に逃げ去って電話線の上にとまってこちらを伺っている。
すぐ近くに米を置いても警戒して寄ってこない。
実に利口な生き物である。
玄米がホッパから消えたので,今度は精米したての上白を一つかみ,少し離れた地面に置いてやったら,すぐさま5羽が降りてきた・・・。


雀を題材にした詩というと,咄嗟に一茶と金子みすゞを思い出した。
いずれも小動物に対して慈愛の目を向けた作風が顕著であるが,確かに雀にはそうした気持ちを起こさせる愛らしさがあるように思われる。
何よりもちょこちょこと歩き回る仕草が実に可愛らしい。
精米している間,子どもがその様子を飽かずに眺めていたが,もしかすると何か感ずるものがあったのやもしれない・・・。


地上の万物は,皆生きている。
否,自然によって生かされている。
故に,それらの生殺与奪の権を握っているのは,断じて人間などではない・・・。
そんな思いを残しながら,30kgを車に運ぶ。
その際,少しばかりの白米を精米機の前に残してきた。
きっと,私たちがいなくなったのを見計らって,さっきのすずめたちが降りてくることだろう・・・。


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