koshiのお部屋2

万年三歳児koshiの駄文のコーナーです。

天地人-第27話「与六と与七 」

2009年07月05日 21時19分11秒 | 天地人

またしても与六と与七出して,視聴率稼ぎか・・・と勘ぐりました。
また,官位打ちによる兄弟相克か・・・と一瞬色めき立ちましたが,兼続が秀吉に直接訴えたことで(をいをい),あっさり解決したようです。
後の実頼出奔のきっかけを描くのか,とも思ったのですが,そうでも無さそうですし,一体何の為のエピソードなのかわかりません・・・。


実頼が景勝の名代として上洛したのは事実でしょうし,官位を貰ったのも事実でしょう。
ただ,お茶々の思いつきで改姓したなどと,メディアで大々的に報じられては困るのです。改姓は景勝の命と思われますが,それをいくら何でもお茶々の・・・では捏造が過ぎやしませんか・・・。
また,奥方実家の小国家は確かに源氏(それも摂津源氏三位頼政の弟からという名門)の系ですが,出自不明の秀吉如きに姓を変えられたとしたら,
「源氏の名家たる小国姓を何と心得る。そんなものを名誉と思うなど,越後の雄,上杉家の臣たる者のとるべき態度か!!!」
と,名家意識に凝り固まった奥方に怒られるのは明白ですし,下手すりゃ離縁されます・・・。
大国実頼に関しては,いずれ述べてみたいですが・・・。


この時期の豊臣政権は激動の中にあった筈です。
四国征伐と九州征伐が続き,さらには後陽成天皇の聚楽第行幸と,天正16(1588)年は多くの出来事があった年です。
ですから,あんなにまったりと時が動く訳ないですし(もろCGの聚楽第に飛雲閣があったのは当然ですが),せめて聚楽第行幸のシーンでもあったら納得なのですが(せっかく衣冠束帯だったのですし・・・)・・・。


捏造と言えば,月代たんこぶの家康に兼続が呼ばれ,「愛」の兜の前立てについて聞かれた際に,またしても
「仁愛の愛にございます」
と答えていたことです。
前の福島正則との一件同様,完全に愛染明王説と愛宕信仰説を否定して・・・というのは,どんなものなのでしょう・・・。
でもって,兼続は従五位下山城守任官。
任官は事実でしょうが,山城守は家老就任直後に既に称していたと思われます。
・・・ということは,これからみんな
「かねつぐ」
と呼ばず,
「城州」
と呼ぶことになるんでしょうか・・・。
なってもならなくても嘘ということになってしまうというのも・・・。


・・・ということで,今回も突っ込みを入れながら楽しませていただきました。
来週は政宗登場のようですね。
え゛,松田龍平・・・。
う゛ーん,城田幸村よりはましか・・・???
何か思いっきり悪役になりそうな・・・。


唯一興味深かったのは,実頼が居城していたという天神山城に関する天地人紀行です。
新潟市南西部。
とにかく広い越後平野を突っ切り(さすが穀倉。水田が広い・・・って,私のところも同じか・・・),岩室温泉なる温泉場があり,その上の弥彦山と峰続きにあった城のようです。
多分,最近新潟市に編入されたのでしょうか・・・。
西蒲原郡・・・といった方が,しっくりくるような気がするのですが・・・。
それにしても,広大な越後平野の西に突如とそびえるのが弥彦山で,そのすぐ西は日本海。信越線がずっと南の長岡から分岐したのも納得ですし,越後線と弥彦線がローカル線なのに電化されたのは,ついついあの地元の英雄である某宰相の力か・・・と勘繰りたくなります・・・(越後線電化は,新潟大の移転が理由なんでしょうが・・・)。


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