毎日毎日、相変わらず全国のコロナ感染者数を公示しては感染者数( PCR 陽性者数)が減少傾向にあると評価している。確かに PCR 検査を受けに行って陽性と判断されている数は公示の通り減少傾向にある様である。しかし、この数字がコロナの感染が減っているといって良いものかである。先に言っておくが、確実に毒性(症状の重症化)は弱くなっており、以前にも記したが、コロナはもはや唯の風邪以下と言っても過言ではない。診療をしていると、これまで以上に軽い風邪症状(咽頭痛、軽い咳、倦怠感)を訴える患者さんが増えている。発熱を訴える人は全くと言っていいほどいない。咽が痛いからと相談を受け、鎮痛剤とトローチを処方するが、オミクロンの症状でもあり可能性があることを伝えると、大体の人は PCR 検査を受けに行く。ほぼ皆、陽性と診断されて帰ってくる。そうなると無症状の家族も PCR 検査を受けさせられ、ほぼ全滅。一週間の自宅療養(軟禁)と一週間分の食料、酸素サチュレーションモニターが送ってこられる。全く、馬鹿げた話である。肺炎も起こさないのに酸素濃度を測ってどうするんでしょう? 咽の痛みはそこそこ強いようだが、それ以外は全く症状がない人が多い。耳鼻咽喉科はどうなのか聞いてみたいところである。発熱もないので、咽を診て、処方して終わっているところも結構多いのではと思われる。クリニックを含め、様々な店舗では入室時に体温を測定して発熱者を除外しているが、もはやコロナで発熱する人は滅多にいない。だから、連日見ている感染者数( PCR 陽性者数)は、氷山の一角の数を見ているだけ。感染者は決して減少はしていないと感じる。却って増えているかもしれないが、あまりにも症状が軽すぎるか無症状であるため、感染を自覚している人が少なくなっているだけのことである。それでいいじゃないですか。それだけ危険じゃないということである。新たな脅威の変異株が出現するまで、もうコロナ対策はやめればいいのにとつくづく思う。丁度、昨日、大阪府の感染症対策課からクリニックに直接電話がかかってきた。コロナ対応の検査、治療をしてもらえないかと、しらみつぶしにコロナ対応していない医療施設に電話をしているようだ。『 オミクロン株になって、まだ馬鹿なことをいつまで続ける気ですか。ここは循環器疾患の患者さんが長年通院され検査・治療を続けているクリニックです。これらの疾患で重症化する人もいます。コロナが優先される病気とは全く思いませんが。そもそも PCR 検査をやめてはどうですか。知事に言っておいて下さい。』と返答。2 年前には、大阪発のワクチンが秋には打てる! イソジンガーグルなどのヨード液でコロナが防げる! 第 6 波に対応してインテックス大阪に 1,000 床の野戦病棟を建築! 結局、軽症過ぎて自宅療養者が多く、半年での累積使用者が 300 人。解体された。連日 5割( 500 床)が使用され、一人 1 週間滞在すれば半年( 26 週)で延べ 13,000人が使用される計算であるが、300 人である。なにもかも勇み足の大阪府知事である。側近が悪すぎるのでしょうね。いい人なのに残念です。
モデルナワクチンを購入し過ぎた政府が、有効期限が近づき廃棄処分するワクチンの量が莫大であることを踏まえ、テレビCM を含め、躍起になって国民に接種を勧めている。4 回目の接種も悪くはないが、他国のデータではあまり効果がないといった内容である。感染予防効果は決して大きくはないが、重症化予防効果は大きいと謳っている。しかし、これまでも記してきたが、オミクロン株になってからは肺炎を起こすことはまず無く、そういう意味でも重症化しない。普通の風邪とどこが違うのかといったところであり、未だに連日感染者の数を数えたり、マスク着用の討論を行ったり、まさにマスコミや専門家と言われた人たちが、世間から見放されたくないといった感覚で、無理矢理これらの話題にしがみ付いているとしか見えない。オミクロン株もマイナーチェンジは繰り返しているようだが、イギリス株がインド株、そしてオミクロン株に変わってきたようなメジャーチェンジをする株が今後入ってくること、そしてその株が再度肺炎を起こすようなものなのか否かということには非常に興味深いが、今は風邪にかかることに恐れるのに等しいこの国民感覚をどうにかしてあげないといつになってもマスクをし続け、委縮した生活を続けることであろう。『 風邪が流行っている時に、マスクをしてましたか? 風邪に罹ることがそんなに怖かったですか?』 である。そういう意味でも 5 ヶ月でワクチンの抗体価が下がるので再接種を勧めるのであれば、肺炎を来さないこのオミクロン株が続く間は、敢えて接種する必要はないと考えられる。当然、肺炎を来す変異株が国内に入ってきて、皆が一斉に再接種をしだしては混乱が生じることも考えられるが、この辺をよく考えて4回目の接種時期を考えられては如何であろうか。私も 60 歳以上になっているので 4 回目の接種券が今週にでも届くようだが、今は接種は見合わせようと考えている。コロナが落ち着いたあと、莫大な税金が何年にもわたって徴収されると考えると、経済の活性化を早急に行うべきである。外国人観光客によるインバウンド効果を期待するのもよいが、自国民が委縮し続けていてはなんにもならない。なんだか、アメリカ任せの防衛も自分たちではなにもせず、他力本願の感覚とよく似ていますね。
感染ピークも終わり、感染者数は下降に向かう時期に来たようだが、相変わらず症状は一般の風邪とさほど変わらない。肺炎を起こし、比較的若い世代でも急変し重症化し、呼吸器や ECMO を装着されたこれまでのコロナ感染と異なり、やはりオミクロン株は非常に稀なケースを除き、肺炎は起こさない。感染者が桁外れに多い今回の第 6 波では、当院でも感染された患者さんが結構おられる。予約診療をしている当院では、感染された患者さんから度々、『 2 日間ほど 38 ℃前後の熱と咽頭部不快があり、検査を受けたら PCR 陽性でした。診察の予約のキャンセルをお願いします。』という類の連絡が多い。皆、風邪となんら変わらないという報告である。実際、大阪府の最新調査では、12 月から 2 月末までの死亡者 800 人の 9 割がコロナの重症者に該当せずに亡くなっている。いわゆる、衰弱死である。風邪で死亡するほどの日頃の抵抗力の低さ、慢性の肺疾患・心疾患などが悪化するも、高齢の為、家族が積極的治療を希望せず亡くなっている症例が 90 %あるということである。残りの 10 %については、人工呼吸器装着あるいは ICU(集中治療室)入室から亡くなった症例であるが、先述の如く、オミクロンによる直接的な肺炎ではなく、抵抗力のない高齢者特有の二次的肺炎(誤嚥性肺炎、細菌性肺炎)による呼吸器装着などが推測される。70 歳以上の高齢者の死亡者が多いと一括りに報道されているが、自分で食事ができ、買い物ができ、散歩もできる高齢者が衰弱死するはずがなく、この方たちが例え感染しても風邪程度で終わるはずである。亡くなられた方には大変気の毒ではあるが、このような結果を踏まえても、未だに蔓延防止等重点措置の更なる延長など、全く理解に苦しむ。元気な世代が風邪を引くことに騒ぎ立て続けている国や地方自治、そしてマスコミ。結局、彼らが世間を洗脳しているだけのことである。彼らを手助けしている政治受け、マスコミ受けで英雄気取っている医者が 10 名程度いるようだが、これまた罪な人間である。今、日本には実働している医師が 40 万人以上いるが、一部を除き殆どの医師は賢明でこの 10 名ほどの人間に嫌気をさしているはずである。国に反論する、マスコミに反論する医師は当然除外されてしまう。2 年前、初代のコロナ対策分科会の会長はすぐに辞退となり、副会長の尾身氏が現在会長を引き継いでいる。
昨年 11 月ごろより第 5 波が収束し、クリスマス、正月はのんびりと過ごせると思った 12 月下旬に、南アフリカから発生したオミクロン株が日本でも拡散しだした。今日も日本中は過去にない感染数を示しているようである。連日、発熱、咽頭痛、咳といった感冒症状を認めたと大騒ぎして、医療機関や無料 PCR 検査場は長蛇の列。1 ~ 2 時間並んでいるなどと新聞には書いてあったが、まるで TDL や USJ のようである。まったく馬鹿馬鹿しいというか何を考えて検査を受けに行っているのか不思議でならない。感冒症状程度では自宅療養しかできないのにわざわざ寒い中、自分で体調を更に悪くしに行っているようなものである。検査陽性率が約 50 %であるということは、列の前か後ろの人のどちらかは感染している計算になる。1~ 2 時間も前後で並んでいれば、陰性の人も 3 日後には陽性になっている(オミクロン株の潜伏期 3 日)。いわば、検査に行っている人はほぼ全員感染する計算になる。既に報告されているように、オミクロン株は咽頭で感染し、肺胞細胞には感染しにくいことが判明している。いわゆる『 咽風邪 』 ということである。従来の風邪と変わらない。オミクロンから直接的に肺炎を起こすことは非常に稀であるということである。高齢者で心不全を繰り返す患者や、肺気腫など慢性の肺疾患を抱えている患者は普通の風邪を引くだけでも二次的に肺炎や心不全の悪化にて重症化することは珍しくなく、詳細は不明であるが、今回のオミクロン感染による重症化はそういったものと変わらないと考えられる。当院でも毎年、冬になると風邪を引いて数日後に肺炎を併発し、病院に入院するケースは珍しくない。大体は誤嚥性肺炎が多い。オミクロンの出現を予想していなかった 11 月ごろは、第 6 波は小さな波と推測していた。波の大きさから言えばこの推測は大きく外れたことになるが、実際オミクロンのお陰で重症者や死亡者は予想を大きく下回っている。正月明けごろより高齢者のワクチン効果(抗体価)は非常に低下し、くすぶっていたデルタ株に高齢者が中心に感染しだし、デルタ株感染が再燃しだし、重症者や死亡者が激増するものと考えていた。幸い、オミクロンのお陰で、そのデルタ株を追いやり、重症化を阻止してくれた形になっている。オミクロン様様である。当然、オミクロンの出現がなければ、今のような莫大な感染者数はなかったであろうが。今、慌てて 3 回目のワクチン接種を行おうとしているが、デルタ株が出現しだした頃には、ワクチンの効果は弱いかもしれないと専門家?から発表があったが、2 回接種した医療従事者や高齢者の感染は見事に抑えられた。しかし、今回は 3 回接種したにも関わらず、医療従事者はそこそこ感染している。確かに、2 回目に接種したときの 10 ~ 50 倍ほどの抗体価の上昇を認めるというデーターを先行発表しているところがあるが、にもかかわらず医療従事者等の感染者が以前より多いということは、オミクロンにはワクチンの効果はこれまでに比べ低いということである。診察中に患者さんから、今回のワクチンの効果が弱く、オミクロンの毒性が低く風邪程度なら、3 回目のワクチン接種はしなくていいのではと質問されることがある。私は先日接種したが、今回のオミクロン株の予防にはさほど期待していない(万が一、感染したら解熱剤を服用して 2 ~ 3 日大人しくしていればいいと考えている)。しかし、オミクロン株の次に来るであろう変異株への備えと考えている。その変異株の毒性が強かったら、今このタイミングで接種を逃してしまうと後悔することになってしまうであろう。まあ、その変異株にも効果が低ければ同じことではあるが。今、マスコミは数字ばかりを誇張し世間を煽りまくっているが、重症化することなく、肺炎になることもない今こそコロナ感染の息抜きの時期と思っている。
令和 3 年は疾風の如く過ぎ去ってしまったような一年だった。昨年のコロナ第 5 波が終わり、暫く安堵な時期を過ごすことができ、外食や旅行など多くの人たちが楽しんでおられたのも束の間。年末からオミクロン株が急激拡散しだし、1 月になってからは二次関数的に増え続けている。これまでとどこが違うかと推測すると、この感染様式はデルタ株でも言われた数メートル四方の空気感染がもっと強烈になっているものと考えられる。要するに、マスクを外した感染者が数メートル四方に一人でもいれば、ほぼ全員感染するほど感染力が強いと考えられる。今まで以上に飲食店に行けば危険で、ほぼ確実に感染するであろうと思われる。つい立など全く効果なく、話しをするときだけマスクをしたって効果は低い。飲食店に行くなら、ある程度の覚悟を持って行かなければならないであろう。飲酒なんて関係なく、マスクを外すところに行けば全滅でしょう。安全を期するなら、3 回目のワクチン接種とオミクロン株感染のピークが過ぎてから飲食、旅行に行くのがいいだろうと思う。しかし、相変わらず重症者が少なく軽症で終わるという報告(報道)が中心になっている。この言葉、非常に曖昧で、我々が知りたいのは肺炎がどの程度起こっているのかということである。もう少し、TVに出てくる医者も芸能人気取りせず、ポイントを抑えた解説をしてもらいたいものである。インフルエンザもこの冬は流行するので是非ワクチン接種をするようになんて飛んでもないことを言うので、10 月ごろはクリニックの受付はパニックでした。こんなの流行する訳がないと否定するのも大変で、案の定、83 万人の堺市は 1 月現在で定点報告でゼロ。例年、12月には学級閉鎖が頻出している小中学生の感染もゼロである。専門家?? 全国の医療施設に迷惑をかけた分、牢屋にでも入っていて欲しいところである。高齢者は、従来の風邪でも肺炎を起こして入院したり、発熱が数日続いて食事が摂れなく脱水になり、そのまま重症化し入院になるケースもある。このようなものを重症といわれてしまうと、本来のオミクロン株に対する警戒感が変わってくる。兎に角、肺炎になるケース(年齢、体格、男女差など)を提示してもらいたい。恐らく、従来の風邪とあまり変わらないのではないかと推測する。私が医者でなければ、もし発熱、咽頭痛などが出てもPCR検査は受けない。黙って、自宅で療養しておく。数日経って悪化するならその時点で考える。家族に感染しても風邪がうつった程度なら大きな迷惑は掛からない。コロナの内服薬? そんなの数が少なくて廻ってこない 。しかし、今、現役の医者をしている以上、感染する訳にはいかず、私と私の家族は、11 月ごろに緩んでいた外食などは当分しないこととした。2 日前、53 歳のNさんからクリニックの受付に報告の電話があった(私は診察中だったので直接話を聞けなかった)。『 朝から少し悪寒をしたので体温を測ったが正常。薬局で無料で PCR検査をしてくれているので検査を受けたら陽性でした。 』 要するに感染の報告です。この後、ホテル療養なのか、自宅療養なのかは不明であるが、わざわざ PCR検査を受けなくても、自宅で 2~3 日様子を見ておけばよかったのではと思われる。最早、家族は感染していると思われる。他人に移しては迷惑だと律義に考えておられる方も多いと思われるが、感染拡大を防ぐことは 100 %不可能である。家族で誰かが罹れば皆掛かる。それぐらい、感染能力は強いようである。まあ、今まで以上にマスクを外した人のいるところに行かないことが唯一の予防になるのだが。当院で昨年末までのコロナ感染者は 10 数名(申告者)、死亡者 3 名だった。カラオケ、飲食店を頻繁に訪れる本人、家族からの感染、そして重症化(人工呼吸器装着)した患者さんは 85 歳以上の 2 名と 40 歳台、50 歳台の極端な肥満者の方という特徴があった。これは従来株、デルタ株でのことである。オミクロン株の注目すべき点は、兎に角、肺炎患者の割合とその特徴(年齢など)を早く公表されることである。昨年 12 月から始まった医療従事者の 3 回目のワクチン接種。昨日、私も接種を受けた。5 時間後より接種部位の筋肉痛を今日も感じているが、2 回目のような悪寒や倦怠感はなく、1 回目のような筋肉痛だけである。