もはやコロナ感染の防御は個人の問題では制御できなくなり、国の問題であると言われている。本当にそうであろうか? 国がどんな方針を立てようと個人の徹底したモラルと自己管理が最も重要で、いくら国が様々な対策をしたところで、個々の立場で徹底管理しなければ意味がない。赤信号なのにまあ大丈夫だろうと渡るような行動。すなわち、マスクを外した狭苦しい飲食店で感染しないだろうかとビクビクしながら食事をする。青信号なのに一時停止をするような行動。すなわち、公園や大通りではマスクは不要なのにマスクを装着し、他人にも強制したり、マスクをお互いしているのにソーシャルディスタンスを強制したりと馬鹿馬鹿しい。エレベーターのボタンを指で押さず、棒のようなもので押して接触感染を嫌う行為も馬鹿馬鹿しい。万が一、ボタンにウィルスが付着していたとしても、小さな指先で触れたところで直接指先を舐めるわけでもなく、例え舐めても感染するほどの量でもない。こんなのボタンを押した指先をズボンのお尻あたりにねじゃくってしまえば大丈夫である。この感染症には血栓症の合併が多いなどと相変わらず海外のデーターを評価している新聞記事があったが、日本での最近の報告では、約6,000例の感染者に対して1.8%が発症し、軽・中等症例に限っていえば0.6%程度である。全く問題視する数字ではない。70歳以上の感染者での死亡率は10%程度であって、あたかも感染してしまえば高齢者は皆死んでしまうような報道に高齢者は不安に導かれている。しかし、10%という数字は大きな数字だとは思える。間もなく本邦でも可能となるワクチン接種に大きな期待が寄せられるところである。一般治療薬では目的以外の不利益な作用を副作用とよぶが、ワクチンのように生体内での免疫反応が不利益な作用を生じる場合を副反応と呼ぶ。殆どが、注射部位の腫れや痛み、熱感であるが、非常に稀ではあるがアナフィラキシーショックなどの重篤な場合もある。これはインフルエンザワクチンでも同じことである。ワクチンが悪いというより、接種される人間そのものの生体側に原因?があるのである。意味も解からずTVで副反応が怖いなどと言っていたからと、何の知識もない人々がワクチンを疑問視するなど非常にバチ当たりなことを平気で言っている。なぜこんな短期間でワクチンを作ってもらえたことに感謝しないのだろうか。実際、ワクチンを疑問視して接種を避け、バチが当たる(コロナに感染し重篤になる)人がでるとは思える。先日より イギリス、アメリカ合衆国が先陣を切ってワクチン接種を開始したことで、我々日本人が接種する頃には何らかのデーターが出揃ってくるので、それも重要な判断材料にはなる。従来のように、ワクチンが5年以上もかかって承認されることを想像すれば、これらを創作してくれた研究者、製薬会社に我々は深々と頭を下げるべきである。何を、偉そうに副反応が・・・である。私は、躊躇なく感謝しながら接種を受けたいと思う。