寒くなると毎年皮膚の痒みを訴える高齢の患者さんが増えてくる。日に何件も同じようなことを訴えられる。老人性掻痒症いわゆる皮脂欠乏症である。皮膚にはほど良い脂と汚れが必要であるが、高齢になるとその脂分がかなり減ってしまいカサカサになる。そうなると痒みが出てくるのである。細かなことは皮膚科の先生に相談されるのが良いであろうが、一般患者さんの訴えの多いことには驚く毎日である。痒くなると何かの皮膚病かと思い、入浴時に石鹸で一生懸命こすりつける。かすかな脂分をも洗い流してしまうものだから、痒さは更に酷くなる。精々、お湯で汚れを流す程度にとどめ保湿に努めることが重要である。皮脂欠乏用のクリームや軟膏も複数の製薬メーカーから出ている。今、当院ではヒルドイドローションが最も患者さんから受けが良い。老いてくると、皮膚の痒みも出てくるのですよ。
「先生、明けましておめでとうございます。今年の冬は暖かくていいですね!」「おめでとうございます。今年も元気で頑張りましょう!」「この冬はインフルエンザはどうですか?先生が罹ったら薬はどうするのですか?」「この冬は暖かいので例年と違って堺市ではまだ流行していません。当院も2日前にこの冬初めてのインフルエンザA型に罹患した若い女性が受診しました。第1号です。私自身が病気になったときは自分で診察(自己診療)や検査はできません。知り合いの先生に診察を受けて処方してもらわなければなりません。私の家族も同様です。家族を診察(自家診療)して、薬を処方することもできません。尤も全額自己負担での保険外診療は可能ですが、結局3割負担で済む検査や薬代が10割になり、診察料は保険請求ができません。私や家族には何の特典もなく、どちらかといえば損な状況にあります。変な法律(医師法)を国は作りましたね(怒)」
2016年が始まった。今日はすでに3日目。初詣といえば、住吉大社、大鳥大社、方違神社に行くのが定番で、子供の頃は、親にリンゴアメを買ってもらうのが楽しみだった。近頃は、神頼みすることも少なく精々家の近所の萩原天神に足を延ばす程度である。おみくじは余り信用しないと思いながらも一年間、財布の中に入れてお守り代わりにしている。今年はまだ初詣に行っていない。元来、吉凶を占うためのくじであったものが大凶や中吉、末吉などなんだか判り辛い表示になっている。調べてみると、大吉>吉>中吉>小吉>末吉>平>凶>大凶というのが一般的らしいが、神社によってその順位はまばらなようである。どちらにせよ、長年内容を眺めていると、どれもさほど大した差異はなさそうで、結論から言えば、『 今年一年も、努力して頑張り、健康に注意しなさい 』ということである。さて、今年一年はどんな年になるのであろうか?