最近、診察中にコロナワクチンの 6 回目を接種したと得意気に話される高齢者の方がちょこちょこおられる。『 先生はもう、打たれましたか?』 と聞かれる。『 いえ、私は3回で終了しました。家族もそうしています。』 昨年 3 月までの分として、 8 億 8 千万本以上もアメリカとワクチンの契約をしてしまった日本は、今後も更に追加分の契約を結んでいるようである。次から次へ送ってこられるワクチンを廃棄するわけにもいかず(期限切れで廃棄した分は 30 %もあるようだが)、あの手この手で国民に接種させようとしている。赤ん坊~高齢者まで均等に接種したとしても一人 8 回は接種する計算になるが、当然子供や若者はその手には乗らない。そうすると高齢者はどれだけ打つように仕向けられるのか想像できる。最早、『 本当にワクチンは効果があるのか? 』 と国民は考えているのだろうか。高齢者施設での感染をできるだけ抑えようなどと最優先に何度もワクチン接種をしてきたにも関わらず、クラスター発生が後を絶たない。これだけでもワクチンの効果はないのではと疑うべきではないだろうか。実際、厚労省も昨年 10 月より開始したオミクロン BA 4、 5 対応の 2 価ワクチンを接種しても、オミクロンに対する抗体の出来は想像以上に少ないことを認めている。これは、免疫の刷り込み( 抗原原罪 )といって、ヒトの体が少し異なる変異株に遭遇すると、最初に病原体( あるいはワクチン )に対峙した際に引き起こした免疫反応が起こってしまうことが解ってきたようである。即ち、オミクロン株が進行している今、昨秋に承認されたオミクロン対応のワクチンを初めて打った人には、追加ワクチンの効果はあるが、既に何度も何度もワクチンを打っている人は、従来株対応のワクチンを初回から数回接種しているので、今更オミクロン対応のワクチンを何度打ち続けても効果は非常に低いということである。 5 回もワクチン接種したのに感染してしまった高齢者の方もそこそこおられる。それでもまだ接種をするというのだろうか。それ以上に、感染しても風邪程度の症状しかでないのに何を恐れているのかということの方が問題である。こんな状況で国はまだワクチン接種を勧め( アメリカと契約しすぎた )、ワクチン接種を協力している医療従事者がいる( そこそこの収益が得られる )ことは根底には見えない事実があるからであろう。一日も早くマスクを外し、風邪如きを怖がらない生活を取り戻すべきである。