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発見が常識を覆す、覆った常識が時代を変える、変わった時代が人間と政治を変える

政治は知恵を出せ
政治家よ常識を変える発見をしろ
政治家よ時代と人間を変えろ
政治は誰にでも出来る物ではない

第70話 滅びの笛 二つの誤算

2007年11月12日 | Weblog
エウロパ(氷の探査)
1997年12月16日~1999年2月
エウロパを8回周回する
最接近:エウロパ上空200km




南極大陸浮上作戦が大成功を収めた。
帝「良くやった。これで、人類は救われた、めでたい、めでたい」
武「しかし、二つの誤算がありました」
帝「うまくいったではないか”火山の噴火は治まったし、
  気温も下がった、何が誤算なのだ?”」
武「はい”申し上げます。一つは、放射能です」
帝「放射能?大気圏外に吹っ飛んだではないか”何が誤算なのだ」
武「はい”実はこの放射能は無限の宇宙に飛ばすはずが、
  地球の磁力線に引き寄せられ、地球を取り巻いております」
帝「ふむ”それで、その放射能が人類にどんな危機をもたらすのじゃ」
武「直接の影響はありませんが、人類が、
  やがて、地球を脱出して他の惑星に
  行こうとした時に妨げになります。
  つまり、この放射能を潜り抜けなければ、
  他の星へ、月へいけないのです。
  バンアレン帯となって地球を取り巻いています」
帝「なるほど”しかし、時間は出来た、これから、
  世界の賢い人物を選んで放射能を無害に変える研究を
  させようではないか、特に問題は無い」
武「そうですか!そう言って頂ければ幸いです。」
帝「もう一つは何だ?」
武「もう一つは、不発弾です。」
帝「不発弾?」
武「はい”実は、5千発の核爆弾の2割が不発だったのです」
帝「二割?」
武「はい”約1千発が不発でした」
帝「1千発もか”それで、どんな誤算なんだ”」
武「はい”熱量の不足で、太陽の軌道に乗せられなかった」
帝「それで?」
武「今は”地球の軌道に乗ってます」
帝「地球の軌道?」
武「はい、人口衛星になった状況です」
帝「それで?」
武「天から落ちて来ないか心配です」
帝「落ちるのか?」
武「特に落ちる心配はありませんが、
  もう人工衛星の打ち上げが困難になります
  氷が邪魔をして」
帝「それも、人類の宿題じゃ」
帝は誤算と聞いて、不安を抱いたが、
今すぐの危機ではないと知って安心をしたのだったが・・・・・・


大和武が抱いた一抹の不安が的中した


もう一つ信じられない誤算が・・・・発生した


第69話 滅びの笛 黄金の曼荼羅 結の章

2007年11月12日 | Weblog
南極の上空を5つの赤い台風が覆った。
赤い炎が消えた瞬間、地の底から不気味な音が沸いて出た。
「ゴ~、ゴ~~」だんだん大きく響く、地球の隅々まで・・
やがて、白い氷が「ふわ~」と浮いた
その氷が列を成し、螺旋を描いて、
白い龍が天に昇るように、加速度がスピードを付加して、
天に登り、天に落ちていった。

「わ~~、おぉ~~」世界中から歓声が上がる
この状景を見ていた卑弥呼はつぶやいた
「こんな事が、こんな事が、信じられん。
しかも、いにしえの昔の事だ、信じられん」・・・

数百万度の熱源が重力の方向を替え、
氷が遠心力と加速度で
一瞬で氷を大気圏外に吹き飛ばした。
やがて、熱が冷めると・・・・
重力が元に戻った。
空気が数百万度の熱で燃え尽き、
真空になった南極の上空の空に大気が流れ込んだ。
激しい空気の流れがぶつかり合い、雷電が走り、蒸発した
水蒸気を電気分解を促し、水素と酸素を作り出し
水素と酸素がまた、合体し雷音と水滴を造り、激しい雨を
したたり落とした。
地上の残った放射能を洗い流すように・・・
激しい嵐は3日3晩で治まった。
暗雲が去り氷の無い赤茶けた
大地が姿を見せた。。
氷の重さに押さえつけられた
大地が浮き上がる気配を見せて
この大地が震えはじめた。
「ググググ~~ズ~~ン」
海の中から山がそびえて来た。
見る見る天に登るかのように
スルスルと浮き上がり、まるで、
夢の世界だ”・・・・・・・
世界中の人間が奇跡を見た”
南極の一番高い山脈はエレベレストを超え、
世界最高の高さを誇った。
その後、倭国の列島の99の火山が噴火の兆しを見せていたが
噴煙は治まり、マグマを冷えて、休火山となり、
死火山と代わって行った、台風は消え、
穏やかな縄文初期の穏やかな気候が戻った。


しかし・・・・・誤算が・・・


第68話 滅びの笛 黄金の曼荼羅 転の章

2007年11月12日 | Weblog
核砲弾
戦術用の核兵器で大口径のカノン砲から発射される核弾頭を搭載した砲弾。
核地雷
巨大な対戦車壕を瞬時に掘削する兵器で、敵の進行予測地域に前もって敷設される。イギリスはブルー・ピーコック(Blue Peacock)と呼ばれる威力10ktの核地雷を当時の西ドイツに配備する計画を持っていたが、1958年に中止された。
核爆雷
主に対潜水艦用に使用される兵器で、そのまま航空機から投下したり対潜ミサイルの弾頭として運用される。
核魚雷
主に対潜水艦用だが、対潜ミサイルに搭載された核魚雷は副次的な対艦攻撃任務を持つ物がある。
核爆弾
航空機から投下される自由落下爆弾。核兵器の威力は目標への精密な誘導を必要としないことが多い。



いよいよ、決行の日が決まった。
好天が続く予報を確認して12月26日に決定した
この日は北半球は冬至だが、南半球は夏至
この日が運命の日と決まった。
準備は進められ、機材も人もすべてそろった。
核の爆発は南極時間で午後3時と決めた。
ヘリもジェットもすべて、コンピュータ任せだ。
しかし、それを動かすのは人間だ。
ヘリの燃料を満タンにして滞空時間は3時間
ジェットは2時間半、ジェットが飛び立って、
南極を脱出する。
マッハ3の戦闘機でギリギリの時間しかない。
ミスが人類の命取りになる。

賽は投げられた。
「スイッチ”オン」
核の爆発まで、3時間だ。時間のカウントが始まった
「全員脱出」
隊長の号令で、戦闘機に乗り込みエンジンを全開にして離陸した。
各ポイントから脱出ルートは異なる。
アフリカに行くもの、
オーストラリアに逃げるもの
チリに行くもの
ニュージーランドに行くものと分かれた。
やがて、ヘリのエンジンがかかった
「ブルンブルン」
ヘリのローターが回りだした。
機体はゆっくりと上昇を始めた、
また一機、また一機、・・・・
次々と空に舞い上がった。
上空1万2千まで30分、
やがて、ジェットが滑走を始めた。
1万2千以上はこの垂直離陸機が受け持つ。
ヘリは所定の位置に付き、ホバーリングをはじめた。

この運命の日が全世界に告げられた。
「12月26日をもって、決行する。激しい核爆発に、
決して南を見てはならぬ、
そして、海岸より山の高台に非難せよ!
南極大陸が浮上すれば津波が襲ってくる、最大の高さは50m
になる。非難せよ”」
繰り返し、繰り返し告げられた。
人類はみんな神に祈った
「人類を救いたまえ”」と
そして、そのときを待った。
衛星からの画像が伝わった。南極の上空から・・・
氷の解けた大地もみえる。雲一つ無い珍しい好天だった。
カウントダウン
10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0・・・・
「ズ~~ン」まず、核地雷が破裂した
衝撃波が氷の中を走る。
「ピシ、ピシ」氷に亀裂が走る。
数秒の間をおいて、核が爆発した。
広がりを持った螺旋階段を核の火が登ってゆく
炎の龍を彷彿させる。
人類は固唾を呑んで、中継に見入る