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政治は誰にでも出来る物ではない

最終章 卑弥呼の墓

2007年11月27日 | Weblog
宇佐神宮・・卑弥呼の墓
八幡宮の総本山
全国にある八幡宮は卑弥呼の弟・・難斗米(なしめ)の子孫の分家



卑弥呼の亡骸は、邪馬台国に帰ってきた
「卑弥呼死す」
口コミで九州全土にあっという間に伝わった・・
弔問で人の波は途切れず・・何日も続いた・・
盛大な葬式の儀式の、あとで、埋葬された・・
亡骸は・・・夫と娘の眠る、傍らに永眠した・・
「姉さん”いずれ”俺も行くよ。家族にやっと会えたね”」
難斗米は肩の荷を降ろしたかのようにほっとした
不思議に涙は出なかった・・
「寿命が尽きるまで・・健康」・・・
生きとし、生きる者の願いだ・・・理想的な死だ・・・



数日後・・・・
難斗米は百人のを集めた・・
魏から持ち帰った銅鏡の入った包みを開いた・・
鏡を一枚、また、一枚とに持たせた・・
「良いか!”決して、命令のあるまで、裏を見てはならぬ!”
 裏は、鏡という”・・鏡は自分の顔が写る!”
  全員”裏返せ”自分の顔を見ろ”」
難斗米は命令した・・・・
たちは恐る恐る・・従った・・・
難斗米「良いか”鏡は人の魂を吸い取る”
    お前達は卑弥呼様を慕っている”
    尊敬の念を忘れぬ限り、災いは決して起こらぬ
    卑弥呼様は慈悲深いお方だった・・・
    人の命を救って、救って、救いまくった
    お前達も、その一人であろう・・・・
    呪いなんか掛かりはしない!”安心しろ
    この鏡は、お前達の尊敬の念のこもった鏡だ
    卑弥呼様に永遠の供をしていただく・・・・
    お前達の身代わりとして・・・・
    決して”掘り起こしては罰が当るぞ”・・良いな”」
そして・・うわさを流した・・百人のを殺してお供をさせたと・・
宝物の盗掘を防ぐ為に流したうわさだった・・・
未来に残す貴重な財産
邪馬台国の位置を示す場所の証拠に・・・
魏の軍旗も一緒に埋められた・・・・・
そして、場所を示す金印・・洛陽と志賀島を結んだ直線を
延長したら・・宇佐神宮だった

月日がめぐり・・・大和朝廷が社を建てた・・・
社の名は・・宇佐神宮・・
全国にある八幡宮の総本山だ・・・
祭神は・・神宮皇后・一姫・・応神天皇を祭る・・
妻が神宮皇后だから、夫は天皇だ・・・・
卑弥呼の不思議な能力は・・天界から夫が教えていたに違いない
夫婦の心は・・・この世とあの世をつなぐから・・
妻の問いに応じた夫・・・応神天皇と命名された・・・
魂は・・・先祖に・・伊勢神宮
心は・・・子孫に・・宇佐神宮
我が身は・・国家に捧ぐ・・・これが天皇のミコトノリだった
宇佐神宮の広大な敷地と共に、代々の墓守は・・
難斗米の子孫が命を受けた・・

銅鏡は・・・・百体神社の地下に今も眠っている
今から・・千七百五十年前の出来事だった・・・


第110話 魂の旅路

2007年11月27日 | Weblog
難斗米の独り言・・・・・
「姉さん!”一変に年を取ったな~”
 都に行く前と、帰りの今とは、たった数十日しか
 経ってないのに・・10年の時が経たようだ・・
 なぜ? 使命は終わったと称していたが、もう少し
 長生きをして欲しいが・・もう限界かも・・・・
 わしも、年を取った・・・年の離れた弟ゆえ、姉の長生きに
 ついて来れた。年子の姉弟だったら・・
 わしは、とっくに寿命が尽きてた・・・
 それにしても・・・・良く寝てる・・・・・」

「おかあさ~~ん」
娘の声が聞こえてきた・・・・
「早く”早く”」
丘を勢い良く登っていく娘の声だ
娘の声だ・・・
「そんなに”急いで、転ぶなよ~~」
夫の声だ・・・・
「海だ~~~」
「わあ~~すごい」
「きれい~~」
豊後水道と玄界灘が目の前に広がっている。
遠くに四国の岬も見える・・
「あ~~あれは、本宮山に登った・・あの時だ」
「おかさ~~ん”お腹が空いた」
「そう”では、お昼にしましょう”」
夫と娘に囲まれ・・・幸せだった・・・
その幸せが・・・暗転した・・・

「あ~ひどい”貴方”起きて”・・私を一人にしないで・・」
はやり病で、夫と娘が一緒に死んだ・・・
余りにも悲しすぎて、涙が止まらない・・・
やがて”涙が・・・・枯れた・・

お~”そんな”夫が、娘が・・・起き上がった・・・
「卑弥呼”」
夫が私を見て、声をかけてきた
「お母さん”」
娘も私を呼んでる。
「俺も、娘も・・お前を待ってたよ」
「長いこと待たせてごめんね”」
「な~に”ホンのつかの間だよ”・・待ったのは
 さ~一緒に行こう”」
娘と夫が手をつないできた・・・
あ~・・体が・・・天に昇っていく・・・

卑弥呼の寿命が尽きた・・・・