発見が常識を覆す、覆った常識が時代を変える、変わった時代が人間と政治を変える

政治は知恵を出せ
政治家よ常識を変える発見をしろ
政治家よ時代と人間を変えろ
政治は誰にでも出来る物ではない

第107話 卑弥呼の書(古事記)稗田阿礼

2007年11月24日 | Weblog
侍従に連れられて、若い娘が登場した。
見るからに若い”年恰好を見ると15歳前後ぐらいか・・
彫りの深い顔立ちに、パッチリした目元・・
頬を赤くした、ほっそりとした娘だった・・
帝「そなたが、語り部か?」
娘「はい、左様でございます」
帝の前で緊張した面持ちで声は震えていた
帝  「名は”なんと申す」
娘  「アミと申します」
帝  「そうか”アミよ”これから、皇后の申すことを覚えよ」
アミ 「かしこまりました」
 慇懃に頭を下げ、卑弥呼の方に視線を向けた
卑弥呼「娘よ”そなたが語り部か”さて、
    わしはどうすれば良いのじゃ」
アミ 「普通に、喋ってください”それを覚えます」
卑弥呼「では”さっそく”はじめようか・・・」
卑弥呼が語り始めた
   「天地初めて発れし時に、高天原に成りし神の名は、
    天之御中主神、次に高御産巣日神、次に神産巣日神、
    此の三柱の神は、並に独神と成り坐して、身を隠しき。
    次に、国稚く浮ける脂の如くして、
    くらげなすただよへる時に、
    葦牙の如く萌え騰れる物に因りて成りし
    神の名は、宇摩志阿斯訶備比古遅神、
    次に天之常立神。此の二柱の神も亦、
    並に独神と成り坐して、
    身を隠しき。上の件の五柱の神は、別天津神ぞ」
・・・・・・・・
卑弥呼が語る口元を、娘はじっと見詰めていた。
そして、10分ほど経つと、娘が、待ったをかけた・・・・
1分で、原稿用紙400字1枚のペース・・10分で10枚
この、繰り返しで、3時間が過ぎた・・・
 語り部の技能はすごい、、200枚の原稿用紙を、
一度”聞いただけで、覚えていた・・・
娘が語り始めた
   「天地初めて発れし時に、高天原に成りし神の名は、
    天之御中主神、次に高御産巣日神、次に神産巣日神、
    此の三柱の神は、並に独神と成り坐して、身を隠しき。
    次に、国稚く浮ける脂の如くして、
    くらげなすただよへる時に、葦牙の如く
    萌え騰れる物に因りて成りし
    神の名は、宇摩志阿斯訶備比古遅神、
    次に天之常立神。此の二柱の神も亦、
    並に独神と成り坐して、
    身を隠しき。上の件の五柱の神は、別天津神ぞ」
娘は、卑弥呼の言葉を、暗唱しながら、舞を舞っていた・・
これが、語り部の記憶術の秘密か・・・・
巫女が、神楽を舞うように、飛んで、跳ねて、回って・・・・
どうも”ここに秘密がありそうだ・・・
それにしても・・語り部の能力のすごさに、卑弥呼も驚いた・・
あの長い文章を・・たった一度、読んだだけで覚えるとは・・
卑弥呼は舌を巻いた・・・
帝  「ところで、皇后”この言葉の持つ意味は何だ、
    余に、わかるように説明せよ」
卑弥呼「これは、未来で、生まれて来る、
    天皇に伝える手紙です」
帝  「その、手紙の内容を説明せよ”」
卑弥呼「はい、この内容は、この倭国のいにしえの昔に
    素晴らしい文明が栄えて降りました。
    その、文明が突如として滅んだのでございます。
    その、滅んだ原因が、2千年先に繰り返して来ます
    その時に、立ち向かって行く人物が生まれてきます
    その人物は、帝の子孫にございます。
    その方に伝えるための言葉にございます」
帝  「お~~”すると、2千年の先に、
    余の子孫が存在しているのだな」
卑弥呼「左様でございます。また、この言葉の中に、
    天皇家の生い立ちも込められています。
    皇室の由来と権威を知らしめる為に・・・」
帝  「よほど”重要なものと見えるのう」
卑弥呼「決して、失ってはなりませぬ・・・・」
帝  「娘よ”毎年の新年に余に、奏上せよ”」
アミ 「かしこまりました」 
    娘は頭を下げた
卑弥呼「アミよ”この言葉を・・祖母から母へ・母から娘へ
    娘から孫娘へ・・・・と代々語り継ぐのじゃ
    今から、5百年の彼方まで・・・
    50百年経てば、文字が出来上がる。その日までだ
    つらい、使命でもある。
    その代り、5百年間はそなたと、そなたの家族は
    決して、飢えることは無い。帝が守って下さるから」
    ゆめゆめ、忘れるでないぞ”
    そなたの名は、稗田阿礼と名乗れ”
    言葉を受け継いだ者が 稗田阿礼だ”良いな”
卑弥呼「言葉ではわからぬ・・しかし、文字になればわかる」
卑弥呼は・・肩の荷をすべて降ろした・・・
私の役目は終わった・・・・・
夫と娘の顔が浮かんできた・・・
さ~帰ろう”夫と娘の待っている故郷へ・・・・・
擦り減った寿命の残りを悟っていた・・・・・・・
帝はつぶやいた・・・
「神が次々と生まれて来る・・・・・八万の神か”
皇后の長大な生命も後、幾許もあるまい・・神が消える・・
実に惜しい”が、仕方あるまい・・・・」


第106話 卑弥呼の書(古事記) 語り部

2007年11月24日 | Weblog
上京の準備は整った。
今回は難斗米と共に伊予を共に加えた。
伊予はまだ、10歳を越えた娘だが、
ヒーリングの能力に長けていた。
卑弥呼の具合が悪くなる事も考慮して、同行させた。
また、邪馬台国を継ぐ者として、大和朝廷に
紹介する為に今回の同行だった”
奈良の都は何度も往復捨してるゆえに、
道順に不安は無かったが、
ただ、卑弥呼の高齢が心配だった
船で大阪まで、跡は歩かねばならない・・
馬に乗るのも結構疲れる・・・
だが、無事に都に到着した・・

先に使者を送っていた為に壮大な迎えが待ち受けていた
「神宮皇后の到着です~~」
門番の声に天子様が出迎えた...
[お~皇后”壮健で何よりだ。良く来てくれた、嬉しいぞ”]
天子の声が弾んでいた・・・天子と出会って、既に30年の
月日が流れていた・・・
来賓の間に通された、
「今度は、どんな用事だ」
待ちきれずに、天子が先に声をかけた。
「いつも、いつも、お前の要求には脅かされるからの~」
笑いながら話しかけた・・
卑弥呼は呼吸を整え
「はい”用事は二つ”一つは、この娘の紹介です。
 この子は、私の後を継ぐ者です。天子様の具合が悪くなれば
この娘を、呼びつけてください。私と同じ能力を持っていますから」
「ふ~む”この”小娘がのう”」
不思議なものを見るように、しげしげと見つめた・・
「それで、二つ目の用件は何だ」
卑弥呼は、魏の使いの話から、語り始めた。
魏の役人に書をしたためようとして、失敗したことを・・・
「なるほど”それで、わしに、どうしろと”」
笑いながら質問した・・
「語り部を紹介してくだされ”」
「語り部をか”なるほど・・」
天子は、侍従の者に命令した・・・
「語り部を連れて参れ”・・・・」
侍従は走った・・・語りの元へ・・・
やがて、語り部が到着した


第105話 卑弥呼の書(古事

2007年11月24日 | Weblog
記)語り部
上京の準備は整った。
今回は難斗米と共に伊予を共に加えた。
伊予はまだ、10歳を越えた娘だが、
ヒーリングの能力に長けていた。
卑弥呼の具合が悪くなる事も考慮して、同行させた。
また、邪馬台国を継ぐ者として、大和朝廷に
紹介する為に今回の同行だった”
奈良の都は何度も往復捨してるゆえに、
道順に不安は無かったが、
ただ、卑弥呼の高齢が心配だった
船で大阪まで、跡は歩かねばならない・・
馬に乗るのも結構疲れる・・・
だが、無事に都に到着した・・

先に使者を送っていた為に壮大な迎えが待ち受けていた
「神宮皇后の到着です~~」
門番の声に天子様が出迎えた...
[お~皇后”壮健で何よりだ。良く来てくれた、嬉しいぞ”]
天子の声が弾んでいた・・・天子と出会って、既に30年の
月日が流れていた・・・
来賓の間に通された、
「今度は、どんな用事だ」
待ちきれずに、天子が先に声をかけた。
「いつも、いつも、お前の要求には脅かされるからの~」
笑いながら話しかけた・・
卑弥呼は呼吸を整え
「はい”用事は二つ”一つは、この娘の紹介です。
 この子は、私の後を継ぐ者です。天子様の具合が悪くなれば
この娘を、呼びつけてください。私と同じ能力を持っていますから」
「ふ~む”この”小娘がのう”」
不思議なものを見るように、しげしげと見つめた・・
「それで、二つ目の用件は何だ」
卑弥呼は、魏の使いの話から、語り始めた。
魏の役人に書をしたためようとして、失敗したことを・・・
「なるほど”それで、わしに、どうしろと”」
笑いながら質問した・・
「語り部を紹介してくだされ”」
「語り部をか”なるほど・・」
天子は、侍従の者に命令した・・・
「語り部を連れて参れ”・・・・」
侍従は走った・・・語りの元へ・・・
やがて、語り部が到着した


第104話 卑弥呼の書(古事記)

2007年11月24日 | Weblog
卑弥呼の書・・・古事記(ふることふみ)


卑弥呼はただ、目の前に浮かんだ映像を追い求めた
多くの人々に知ってもらおうと、努力をした
しかし、その、多くの人々には理解不能だった。
それでも、あきらめずに、解るものを探し続けた・・・
「探したが、私が生きているこの時代には居なかった」
未来に、理解できる人物に手紙を出そう・・・
手紙・・・文字が無い・・・手紙が出せぬ・・
魏の国の文字を代用しよう・・・
文字の書ける魏の使者を招いた・・・
しかし、話は通じた・・・が・・
「とても・・書けませんん」断られた・・
「仕方あるまい・・本人の私でさえ、夢では無いかと
 疑っている・・夢ではない”断じて”夢ではない
 倭国に、縄文の素晴らしい時代があったのは事実だ
 なんとしても伝えねば・・・・・・・どうしよう・・・
未来は見えるが・・自分の明日が見えない・・・」
思い悩む日々を過ごす・・・寿命が・・磨り減ってくる
伝えねば・・・なんとしても伝えねば・・・
死を感じて、思い出した・・・不思議な書の事を・・
500年先の彼方に・・・
女が朗読して、男が文字を書いてたことを・・・
女の名は・・稗田阿礼と言った・・・ふることふみ(古事記)
場所は・・・確か・・奈良の都だった。
都は栄え、梅の花が咲き誇っていた・・
「上京しよう”天子様にお願いしてみよう”」
卑弥呼は上京の準備を始めた・・・

第103話 再び遣魏使

2007年11月24日 | Weblog
魏から送られた銅鏡”


一回目の遣魏使は一つは目的を果たしたが・
二つ目の目的は失敗だった。

魏の役人は卑弥呼の能力の高さに感服した。
話を聞いて、その、話の内容に驚いた。
卑弥呼の心の中を良く理解した・・・
魏の使者がつぶやいた・・・
「とても、公文書には書けない・・
 こんな、途方もない話をだれが信じよう
 来年のことを喋れば、鬼が笑う」・・・鬼道・・か”
 今、魏は戦乱がもう少しでやっと、統一するところだ・・
 平和になれば・・倭の国と国交が開け・・往来も、もっと
 活発になるだろう・・・
 素朴な国倭国・・・なぜ?・・この国に・・卑弥呼に
 神が舞い降りた?・・・
 さて・・・どうしたものか・・・
 行きは時間たっぷりかかり・・帰りは五日・・
 失った時間をどうするか?・・距離を伸ばすしかあるまい」
・・・・・・・・・・・・・・・
卑弥呼は次の手を打った・・・
再度の遣魏使を送った・・・
魏の公文書に倭の歴史を書き残すために・・難斗米を送った
魏の王に謁見して、宝物を得るために・・
そうすれば、確実に公文書に書き残すだろうと・・・
はたして・・難斗米は持ち帰った・・・
難斗米「姉さん・・・ほら”証拠の品だよ・・と
    魏王から頂いた品物の数々を並べた」
魏の国の軍旗と百枚の銅鏡を・・・
「以って死す」・・・魏志倭人伝の中の文字・・・
卑弥呼「あ~~”これで、思い残すことは無い”
 安心して”死んでゆける」
思わず、本音が漏れた・・・

「以って死す」・・この解釈が色々ある。
有名な作家や歴史学者は殺されたと解釈してる。
この誤解は何が原因か?と言えば、”黄旗”魏の軍旗
を持ち帰ったことが誤解を呼んだ・・
つまり、魏の軍隊の力を借りようとした・・と解釈したからだ
卑弥呼にとっては証拠の品の一つに過ぎない・・
「遣魏使の役目は終わった」・・・・