昨日の「産経抄」。「“メザシの土光さん”と言っても、今の若い人には何のことだかわかるまい」と書き出していた。土光俊夫と言えば「会社で働くなら知恵を出せ、知恵のない者は汗を出せ、汗も出ない者は黙って去れ」の人だと記憶している私は「若い人」に属していないことがわかった。▼財界トップの晩飯が「メザシ1匹と大根葉のおひたし」だったと驚いたということだ。産経抄にはないが「月の生活費」は10万円で釣りがくるほど質素な生活ぶりだったようだ。▼トップが倹約し、慎ましく暮らす。つまり、「自分に厳しく」ということか。もちろん、土光俊夫は部下にも厳しいことを言う人だったとある。1965年、経営危機に陥っていた東京芝浦電気の社長に就任した際、「社員諸君は3倍働け。役員は10倍。オレはもっと働く」と述べて、周囲の度肝を抜いたというエピソードがある。他人にも容赦ないわけだ。▼また、多額の政治献金を行い、相当な影響力があると周知であるも、土光俊夫の主義は「政治に金は出すが口は出さない」だったという。私はこちらのほうに好感を持つ。どこかのマスコミの老害ボスに、土光氏の爪の垢でも煎じて飲ませたい。▼しかし、政治に対してまったく知らぬ顔でもなく、例えば「ロッキード事件」のときには献金をストップさせるという実力行使にも出る。「ちゃんとせぬなら金も出さん」ということだ。▼産経抄が言うように<今の日本に足りないのは、メザシ1本で世の中を動かした土光のようなリーダーだけだ>ということなんだろう。私の大好物にも「メザシ」は含まれているが、麻生総理はホテルのバーで「メザシ」を注文することはないだろう。
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