忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

「剛腕」と「鉄腕」

2010年02月22日 | 過去記事


竹島プロジェクト参加中です!!










バンクーバーオリンピック。

日本はまだ金メダルがないようだが、あとはもう、日本のお家芸ともいえる「雪合戦」に賭けるしかないな。もちろん、私もずっと観ているぞ。もはや、スポーツバーにでもしようかと思うほどだ。「雪合戦予選―-日本対中国」の日はイベントだな。

それにスノーボードにも詳しくなった。来年の冬には「趣味?ちっ、うるせーな、すのぼッス!得意技はマックシェイクのダブル一気飲みッス!」と答える私が浮かぶようであろう。これも腰パンのお陰だ。ええと、いろいろ技も覚えたぞ。ダブルコークにダブルたまごマック・・・セット・・?い、いや、ええと、コークハイに・・マックフライポテ・・・ま、そんなことはどうでもいい。がんがレ日本。

http://www.sanspo.com/vancouver2010/news/100219/oaf1002190505004-n1.htm
<国母パパ「次の五輪出る資格なし」>

常識のあるご両親ではないか。どこかの亀ボクサーの親とは雲泥の差である。しかし、まあ、あれ、ハーフパイプというのか?初めて観たがすごいな。観ていたら金メダルじゃなくて玉のほうが縮んだ。国母選手も顔面を痛打していたが、あの高さだ、観ていてひやりとした。こちらは大した怪我ではなかったようだが、開会前の違う競技の練習で死亡した選手もいると聞いた。150キロ近い猛スピードでコースの壁面に激突して亡くなったらしい。

何とも危険な話である。ひとつ間違えば大怪我、最悪の場合は死に至るスポーツなわけだ。そういえば昔、スーパーの肉屋さんの金髪社長が「すのぼ」で骨折して仕事を休んでいると聞いて、腹の底から指さして笑ってやったことがある。いい年こいて、責任ある立場で、仕事を休まねばならないほどの怪我をする可能性があるものを「趣味」としている感覚が大笑いだった。「体を動かすのが好き」と言いながら、それは専ら「夜のほう」ではないかと笑ってやった。「若い(とみられる・思われる)=モテる・すごい・かっこいい」という感覚自体が「若い(笑)」んだから安心すればいいのだ。無理に雪山の中を、ちっちゃい板を履いて滑り転び落ちながら足を折ることもあるまい。コントじゃないんだから。

と、まあ、酒飲んですっ転んで右手を裂いて入院した私も「同レベル」じゃないかという声がリビングから聞こえてきそうであるが、それは決して違うと断じておこう!!私の場合は「阿呆な事故」であるが、先の肉屋の金髪は「阿呆な阿呆」であるのだ。若干、腰パンだったし。




<「(応援に来るのは)迷いました。でも、これが最後だと思って。(息子)本人がやったことですが、(家族)みんな精神的に苦しかった。次の五輪は無理でしょう。いろんな方の意見を聞く限り、その資格はありません」>


腰パンダブルコーク(ずっこけ)のお父さんは神妙に答えている。ならば、」ちゃんと教えてやって、反省していたら許してやればいいと思う。すごい選手には違いないんだろうから、4年後、ちゃんと日の丸を背負って出るんだったら問題ない。やっぱり、よく知らない競技でも日本が金メダル取ったら嬉しいしねw



また、もうひとつ残念なことがあった。

http://www.asahi.com/olympics/news/TKY201002190267.html
<織田、靴ひも「自分の責任以外ないですね」>

違う。ここは「是非に及ばず(しょうがねえなぁ)」と言って欲しかった。事実、しょうがない。それに、ええと、ひとりは銅メダル取ったんだったか?ま、あまり知らない話題を引っ張っているのはバレバレなんだから許してくれ。

「男子フィギア?」も、生まれて初めてちゃんと観た。ヒマだからな。なんともすごいもんだと思った。私だったら氷の上に座って酒飲むくらいしかできんが、あれほどくるくる回って目が回らんのだろうかと、そればっかり心配していた。たいしたもんだ(おわりw)。




さて―――――

夏でも冬でもよいが、このオリンピックというもの、日本の選手は勝てば日の丸を肩に羽織り、メダルを取れば表彰台に日章旗がはためく。いや、どころか、国歌の斉唱も必ず行われるようだが、ホント、普段、裁判まで起こしている「国旗国歌反対」の皆様が静かなのはなぜなぜどうしてなのか、と不思議に思う。

逆に、普段は家に日章旗もなく、国歌も覚えていないような日本人が、ことスポーツになると日の丸を振りながら、日本頑張れ日本勝ってくれと「日本ファン」になるのも面白いと、私はいつもそう思う。また、普段から国旗国歌の大切さを説く人達ほど、日本がいくつ金メダルを取ったのか、に興味がなかったりする。会場まで足を運んで日の丸振って応援するなど、そんなヒマないよと、実に素っ気ない。スポーツに限れば、愛国心が足らんのと違いますかと叱られるのではないかと思うほどだ。私もほとんど興味無い(笑)。


そして、実のところ、その理由は明白だったりする。

その理由は「実生活に関係ない」からである。とてもドライなのだ。

日本がいくつメダルを取ろうとも領土が戻るわけでもない。北朝鮮よりも成績が良ければ、拉致被害者が全員戻るわけでもない。友愛が金メダルを10個くらい首から下げても、日本の外交的立場が良くなるわけでもない。金メダルの数だけ無駄な国会議員が削減されるわけでもないし、予選落ちのような政権与党が解散するわけでもない。つまり、日本が勝てばうれしい、という以外に何らそこに意味を感じないのである。また、ことあるごとに「日本が悪かった」と反省したり、普段から「日本はダメな国」だと喧伝したりする人らは、日本が負ければ喜ぶのが普通ではなかろうかと不思議なのである。

私からすれば、オリンピックくらい支那朝鮮を応援してもよいから、教科書にウソを書くなと言いたい。祝日に日章旗を掲げる意味を教えろと言いたい。普段、日の丸君が代に反対だというスタンスの者は、なぜにバンクーバーに出掛けて行って、大嫌いな日の丸が振られる会場前で抗議活動をしないのかと思う。全世界に己の主義主張をアピールできる好機、アジアに迷惑をかけた日本の軍国主義の象徴に対し、我々はそれを認めないと「良心的日本人」はここにいるぞとやればよいのだが、そんなことは決してしない。

ならば、いったいその理由とは、私などと同じく、実生活に関係ないから、であろうか?と思うに、これがまた似て非なり、関係ないだけではなく、やはり、世界から「奇怪な目で見られる」と知っているのだとわかる。日本以外の全世界の人々、つまるところ、日本人以外の「普通の国」に住む人々からすれば「バカじゃないのか?」と笑われるだけだと既知なのである。だから、オリンピックであれ、ワールカップであれ、やらない。

小さい子供にウソをつくのと似ている。私が小学生や中学生のころ、よく叔母の子供のお守を頼まれたが(祖母と叔母には逆らえない)、私はいつも瓶に入った“おはじき”をばら撒いて、それを数えさせるという手段を取った。結構な時間をかけて数えるあいだ、私は少年ジャンプを読んでいることが出来た。数え終えた従姉妹が「終わったョ!70個だった♪」といえば、早いなぁ!すごいなぁ!でも、本当かなぁ?もう一度数えてみてほしいなぁ?と無限に繰り返せばよいのであった。今ではもう、二十歳を少し過ぎた従姉妹はすっかりと「勤め先のマドンナ(古い)」へと成長したらしいが、つまり、これと同じような扱いを日本は受けながら、戦後、まったく成長しないのである。

「日本の旗は侵略の象徴、日の丸の白はアジアの人の骨の色、赤は血の色、君が代は天皇のために死ねという意味を歌わせている」など、マトモな大人が聞けば、そんなことあるわけないと瞬時にバレるが、世間を知らぬ幼児ならば信じさせることが出来る。ちょうど、オウム真理教が子供らを地下室に幽閉し、外には毒ガスが蔓延している、外の世界は滅んでいるとしながら、子供らを洗脳ビデオ漬けにしていた如く、多くの日本人が自ら階段を上って地下室から出てしまえば、瞬間にバレる程度の浅はかなウソなのである。



ところで―――

19世紀はじめ「カナダ・アジア排斥同盟」が結成されたのが、このバンクーバーだった。今ではこの地に「リトル銀座」と呼ばれる日本人街があるそうだが、当時も「リトル東京」「リトル横浜」と呼ばれる日本人街があった。9000人のアジア排斥同盟は差別的な演説をこのバンクーバーで行い、先ずはチャイナタウンを襲った。それは暴動に発展して数千ドルともいわれる被害を与えた。次はジャパニーズタウンが包囲されたが、移民していた日本人や日系のカナダ人は、これを待ちかまえて反撃して守り抜くも、大東亜戦争に突入すると、あっさりと政府から「財産没収」される。

日系カナダ人は「イエローナイフ」と呼ばれる如何にもの名称の街にて拘留される。実に白人らしいやり方である。お陰で日本人街はダウンタウンとなった。

65年後、その地で振られる日の丸の意味を教師は子供に教えない。必死で頑張る日本人選手やメダルの数も大切だが、確実にそこにあった人種差別と戦争という教材を扱わない。そして、ようやく、平和になって、バンクーバーに日本人が大挙して押し寄せ、日本人選手を日の丸振って、堂々と応援できる平和を説かない。なぜか?

それは、軍国主義のファシズム国家であった日本が、世界を戦争と混乱に陥れた悪鬼日本軍が、支那朝鮮様をはじめとするアジアの人々に暴虐無人、悪列非道の行いをしていたところ、ありがたい連合軍様に打ちのめされて、アメリカ様に都市を焼かれ、民間人を殺戮され、あまつさえ原子爆弾を2発も落としてもらって目が覚めて痛切に反省し、ようやく五輪にも参加させてもらって「戦争の旗」を振っても叱られないようになったと教えているからだ。世界には戦争に勝った国も負けた国もあると、国というモノは勝ったり負けたりしながらも、国家主権だけは守ってよいのだと教えない。まるで人類史上、日本だけが「戦争」というモノを起こしてしまい、ずっと平和に暮らしている世界から叱られ続けているかの如く、いわゆる「戦後骨抜き教育」を施して来たのだから、いまさら、スポーツの応援で日の丸が振られても問題はないと踏んでいる。そしてまた、それすらを否定することになれば、もっと浅薄なウソも用意せねばならなくなる。それはとても通用しない。

だから、放置しているのである。普段、あれほど真っ赤になって、それこそ裁判起こすほど日の丸君が代を目の敵にしている連中が、五輪開催の間は黙して語らないのはそういう理由からだ。これを卑しく怯える者、つまり、卑怯者という。



また、言うまでもないが、日本政府は日本人に「五輪を応援せよ」と働き掛けたりしない。日の丸を配ったり、君が代の歌詞カードを配ったりもしない。日本人は自発的に、仕事を休んで自費でバンクーバーに行く。日の丸もどこかで買って用意しておく。どこかの独裁国家とは違い、上から下にではなく、下から上に沸き上がる、極めて自然なナショナリズムである。




っと、ここに秀逸な文章がある。

「国民が自分の足で立つという前提がなければ、政治や行政がどんなに民主主義の実現を目指しても、それは疑似民主主義とならざるを得ない」

まったく同意する。その通りである。

これがだれの文章かといえば、それはどこかの幹事長、支那共産党人民解放軍の野戦隊長、暗黒の不動産屋である。「日本改造計画」という本の中での言葉だ。親分であった田中角栄の「日本改造論」にちなんで書いたのかは知らんが、部分的には、なかなか悪くはなかったりする。

ま、

ハーフパイプでダブルコークを決めようとして失敗し、さらにマックシェイクバニラを飲みながらダブルマックツイストのドリンクセットでバランスを崩して氷の壁で後頭部を痛打したつもりで書くと、だ。もし、万が一、この不動産屋が「おかしくない」のならば、おかしいのは日本国民ということになる。すなわち、この闇の幹事長は勝手に「日本と日本人を見限った」という可能性はないか。こいつらはスポーツくらいしか「下から上に」沸き上がらぬと、つまるところ、あの有名な愚民化政策の「3S」(セックス・スポーツ・スクリーン)で、すっかり骨抜きにされたと諦観しているのではないか。そして現実には、ちょっと、言い返せないかもしれない(笑)。


もしかすると、日本人を目覚めさせる劇薬を与え、それで気付かず死ぬなら死ねという「諦め」ではないかとすら思える(日本改造計画からすれば)変容っぷりなのである。




日本の代表選手団の一員であり、五輪の「正式参加選手としての制服」を乱して着た日本の若者が世界から笑われた。テレビでは「けしからん!」と「服装は自由」だの「それが彼のセンス」だのと、意見が分かれてはいた。これに99%の日本人が「けしからん!」となる日、日本は少しだけ元に戻る。単なる「だらしない」を文化だとかセンスだとか言う連中は、警察官が拳銃に彼女からもらったストラップ(命中しますように❤)をつけていてもそう言うべきだし、日本の友愛総理がハートマークのシャツを着て外国の要人に会って「ぽっぽっぽぉ~♪とらすと、み~♪」と言っても、国連総会で「ぽっぽぽぉ~♪しーおーつー♪25%削減か~そらやるぞ~~♪」と言っても是とせねばならない。

とっくに錆びた「剛腕コラム」に卑しく怯える者は腰パンを笑ってはならない。

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
さるさるからの (りん)
2010-02-24 16:10:57
追っかけですw

ガチコメ店長改め、ガチコメちよたろマスターのデビューおめでとうございます。

怪しい福岡弁にツッコミしつつ、対馬レポートに感激しました。対馬に戦争の名残があるんだ…漁師さんの会話は噛み合わないんだ…老夫婦のお話に感動…純国産ハチミツ素敵!(ハチミツお湯にレモンを搾るとは、どけんね?)

対馬が韓国被害にあっていながらも観光地として収入になるからと受け入れているニュースは以前から見ていましたが、現地の本音を丁寧に伝えてくださったので、別の角度から知るコトができました。

これからも鋭い視点でエグってください。そして是非また福岡にお越し下さい♪
福岡在住者
返信する
Unknown (久代千代太郎)
2010-02-27 15:27:04
>りん 様


いらっしゃいませ!


さるさるからですか!ありがとうございます!



>ガチコメちよたろマスター


長いww



福岡、また行きたいです。最高でした(夜とか)!


大阪に来た際は、寄ってくださいね。ウェルカムドリンクを用意して待ってます!

返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。