忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

2009.1.9[2]

2009年01月09日 | 過去記事
オウム真理教の麻原が座禅を組んだまま「空中浮揚」する写真に笑った人は多いだろう。それがマトモな反応なのだが、どうやら人間というものは「不可能を可能とする」らしい。ハーバード大学のフェデリコ・カッペロ教授の研究チームが発表した。▼いくら考えてもよくわからないが、「量子力学の原理を利用」し、物体を中空に浮遊させる方法を発見したということだ。ともかく「浮く」らしい。この調子で「瞬間移動」まで可能となれば、イリュージョンを売り物にしている手品師は、派遣を切られるかもしれない。▼手品師に恨みはないし、その技術には素直に敬服するが、誤解を恐れず悪く例えるならば、「観客に信じさせること」の限界はあると言っていい。その技術が拙いものならば言うまでもなく、およそ完璧だろうとされる奇術も「ネタ」があがればそんなもんだということだ。大仰に見せた分だけ恥もかく。▼東京日比谷で「開村」した「派遣村の村長」が講演会を開くらしい。テーマは「反貧困」。企画したのは「くまもと九条の会八代」。ハンカチの中から平和の鳩が見えてしまった。学芸会以下の手品師、いや、詐術師か。▼手品師には色気のある女性アシスタントと、舞台に上がる素人を装ったサクラが不可欠だ。この3流左派イリュージョンにもそれらはいる。もちろん、「浮いている」からすぐバレる。

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