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「土用の“牛”の日」「豚蒲焼」 ウナギ高騰、知恵比べ商戦(産経新聞)>2012.6.25

2012年06月25日 | 過去記事

    




「土用の“牛”の日」「豚蒲焼」 ウナギ高騰、知恵比べ商戦(産経新聞) - goo ニュース

<7月27日の「土用の丑(うし)の日」を前に、ウナギ商戦が熱い。今年は稚魚の不漁で昨年以上に仕入れ値が高騰し、大幅な値上げが必至。外食や小売り各社は、ウナギの代わりにアナゴや豚バラのかば焼きを商品に加えたり、「丑」にひっかけて牛肉弁当を出したりと、知恵比べしている。

 ウナギの養殖に使う稚魚のシラスウナギの3年連続の不漁で、今年は国産品だけでなく、台湾や中国産も高騰。サイズを小さくして値段を下げるのにも限界があり、代替品に打って出るところが相次いでいる。

 代替品はアナゴやサンマ、イワシにとどまらない。京王百貨店は、丑ならぬ松阪牛を使った「牛めし弁当」などを7月に展開する。国産ウナギのかば焼きや弁当は、昨年よりも約2割の値上げ。客足をつなぎとめようと、「牛肉は夏バテに効く食材。ぜひ“牛”の日を楽しんで」と苦肉の策でPRする。

 伊藤ハムは、「豚バラ蒲(かば)焼」を品ぞろえに加えた。業務用の卸値価格は700グラムが約1300円で、ウナギの半値。豚肉は疲労回復効果があり、「夏の定番食材に」(事業戦略統括部)と力が入る。

 コンビニエンスストアは国産ウナギにこだわりながら、値ごろ感を追求する。ローソンとファミリーマートは例年通り国産うな重の予約を扱うが、値段は1980円で昨年よりも300円高い。

 ローソンは、通常サイズよりも500円ほど安い1490円の「ハーフサイズ」を投入。ファミリーマートは、ウナギと牛カルビ肉を組み合わせた太巻きずしを用意した。

 コンビニと集客を争う牛丼チェーンの「吉野家」と「すき家」も、苦しいながら、夏季限定メニューのうな丼(並盛り)を100円の値上げにとどめた。

 一方、食品スーパー大手のライフコーポレーションのように、かば焼きなどの売り上げが5月に前年同月比6割減と大きく落ち込み、特売日以外のウナギ販売を休止した例も。安価なウナギを仕入れるため、来年以降は米国産の輸入も検討していくという>








フライパンにオリーブオイルをひいて熱する。塩コショウを少々。それから豚バラ肉を焼いていく。大きくカットしたモノを両面に色がつくまで焼く。ちょっと焦げ目がつくくらいがベスト、それから火を弱火にして赤ワイン少々と「うなぎのたれ」を投入。蓋をしてフライパンをゆっくり揺する。するとたまらない香りが鼻腔を刺激する。

出来上がったモノを、熱々ご飯(コレが最強)に載せ山椒を少々、ほら喰ってみろ、と倅に前に置く。数分で消える。妻には「スティッチのランチプレート」に盛り付ける。「スイカが食べたい。これはいらない」と言う妻も食べる。ぜんぶ食べた御褒美にスイカを出す。

先日の我が家の夕食だ。「豚バラの蒲焼(風)」、テレビでやってたからやってみた。「ウナギが高い」ということらしく、それならこれはどうでしょう、ということだが、これが結構、美味かった。でも私はやはり、ウナギがいい。

妻と買い物に行くと、極稀にだが「うなぎ買う?」とか聞いてくる。倅も好きだし、とのことで「倅の分」だけ買うこともある。贅沢を言うようで申し訳ないが、私は大好物の「ウナギ」はスーパーで買わない。もちろん、子供のころは喜んで食べたが、大人になってからは「ウナギを喰う」=「店で喰う」となった。私の中では「握り寿司」と同じようなモノで、好きだからと言って「家でヤル」のとは意味が違ってくる。

だから「ウナギを喰うならココ」という店も、京都、大阪にいくつか知っている。未成年の倅は連れて行かない。妻と二人で「贅沢」をするときに利用する。そういう店では「外れ」もない。白焼きでちょっと飲ってから蒲焼、季節の野菜のてんぷらなんかも喰う。仕上げに「うな重」で〆るのが決まりだ。私にとっては、これが「鰻」なのである。

2009年、せっかく民主党が政権を盗ったのに「支那産ウナギ」の輸入量は3分の1になった。共産党の集金システムである「コープ」やら、岡田のイオンにたくさん売っていたが、その他、多くの企業や店舗は「支那産」を避けていた。2008年1月の「毒餃子事件」があったからだった。「毒性が高い」として日本では販売も使用も禁止されているメタミドホス入りの餃子を食べた千葉県、5歳の女の子は死にかけた。火消しに躍起になった朝日新聞が「毒入り餃子」を「ギョーザ」と書こうが関係ない、テレビが「犯人の中国人は田舎の孝行息子」と報じようが、ちゃんとした日本人、この件についてはノンポリの専業主婦までが「支那産の危険」を認知した。

北京五輪が終わって胡錦濤が日本に来た。当時の総理大臣は福田康夫。この人は現在の民主党政権と比せばマトモに過ぎる総理大臣だったが、それでも「友達が嫌がることはしない」という理由から靖国参拝をしない、と明言した総理大臣だった。毒餃子の時も同じ。支那共産党が「毒物の混入は日本で行われた」として責任を認めない頃、その天洋食品の餃子が支那国内で出回っていた。事件発生後に回収されたモノだ。支那人とはいえ人間、メタミドホスを喰ったら急性中毒になった。胡錦濤はあきらめた。これはもう、いくらなんでも日本の所為にはできない、として北京の日本大使館に「毒餃子事件の原因は日本の主張通りだったかも」と言って来た。認めたわけだ。コレが日本政府に伝えられたのが2008年7月。でも、胡錦濤は「友達」である福田に「言わないでね」も付け加えた。福田は当時の外務大臣、高村正彦と相談して「言わない」ことにした。福田もまた、胡錦濤にキャッチボールしてもらって、小沢とか岡田とかに羨ましがらせたかった。

こんな状態だったから、胡錦濤は安心して日本に来た。しかし、実際に来て驚いた。日本人は怒っている。支那の国家主席が来る、となれば歓迎するおかしな国はいくつかあって、それは例えば北朝鮮、イラン、パキスタン。それから日本になる。しかし、どうも風向きが悪い。福田政権も朝日新聞もシゴトをしていないのか、と不安になった。日本人の関心の高さも予想外だった。読売新聞の行った「読者が選ぶ2008年10大ニュース」でも堂々の1位、三菱総研の調査でも「2008年もっとも怖いニュース」で1位になった。

記事には<台湾や中国産も高騰>とある。それで牛丼屋も弁当屋も「うな丼」を安く提供できない、と困っているらしい。しかしながら「売れない」となれば、輸入業者も相手を選ぶ。「高騰」ではなく「それなりの値段」で売る業者しか相手にしていないとわかる。つまり、適正価格に戻りつつある。「デフレに悩む日本経済」という視点からであれば結構なことだ。怪しくて不味い鰻が500円とか1000円で喰えた今まで、が異常だった。

日本に「冷凍蒲焼」を輸出する国は台湾もあるが、支那産は8割を占めていた。支那産のウナギは「緑色の池」で育つ。緑色の正体は「マラカイトグリーン」と呼ばれる合成抗菌剤だ。これは水カビ病などを防ぐのだが、日本はもちろん、1970年代には米国、欧州諸国で使用禁止されている。2002年には支那でも禁止されているはずだが、厚生労働省がモニタリングすると2005年当時、支那の業者が7社、日本向けのウナギに使っていた。日本の規制が強くなるとマラカイトグリーンの検出はなくなるが、今度は代わりに「セミカルバジド」とか「AOZ」という「検出されてはならない合成抗菌剤の一種」が出てくる。彼らに「食の安全」などわからない。コレがダメならあれもダメ、がわからない。そもそも日本人とは「人の口に入るモノ」という概念における理解が根本的に違う。「人の嫌がることをする」とか「犬が好きです」と同じ、意味がちょっと変わってくる。

話は前後するが、政権交代への期待が膨らむ2009年7月。新宿で「中国産うなぎの安全をアピールする」とかで、道行く人に「うな丼」を配るイベントがあった。1000を超える「うな丼」が振舞われたわけだが、主催したのは「日本鰻輸入組合」で理事長は森山喬司という人だ。この人はイベントの記者会見で「偽装とかいろんなことがあって、イメージ悪くしました。その結果、輸入うなぎ全体が売れなくなってしまったんですね。景気回復して、この中国のうなぎを高くても買ってもらえるようになって欲しい」と言った。毒餃子の時は「風評被害」を訴えた。マスコミは「中国=毒」みたいなイメージ操作をやめろと、北京政府の代弁をした。厚生労働省の調べで530件ほどの「違反」がみつかるも「全体からすれば少ない方」とか「アメリカよりもマシ」と開き直った。だからいまでも「中国産ウナギは安全です」とホームページに載せる。

森山喬司は「うなぎ&ダイニング」の飲食店を経営する。社長を務める会社は「佳成食品株式会社」という。主要株主は「楊氏国際有限公司」になる。つまり、そういうことだ。



家の近所の「すき屋」で「うな丼・並・780円」の広告があった。小さくカットして創意工夫、なんとかできる価格の限界が780円だった。牛丼の倍程度か。私は喰わない。喰うなら天王寺の「双葉」に行く。コースでちょうど、その7~10倍程度の値段であるし、うな丼は倍くらいも出せば「国産ウナギ」が美味しく喰える。高級品を安モノで代替えして無意味化しない。ましてや、気持ち悪いのを我慢して喰う、とかあり得ない。




3 コメント

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Unknown (あきぼん)
2012-07-01 00:15:30
金魚の病気の薬として
病気がひどい時は
マカライトグリーン使ってます。
魚毒性がキツイ薬なので入れすぎたら金魚でも
死んでしまします。
熱帯魚飼育の薬としてもキツイので
メチレンブルーと言う弱い薬が有るくらいです

うなぎ・・・ながいこと食ってませんねぇ~
怪我して以来収入がめっきり減ってしまって
食えないですW


うなぎは個人的には江戸前が好きです。
ブログを読んでうなぎが食べたくなりました。

地裁前の志津可に行きたくなりました、
貴殿の責任なので責任とって
連れて行って下さい。
裁判所で会いましょう・・・



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Unknown (久代千代太郎)
2012-07-02 11:50:09
>あきぼん殿

>収入がめっきり減ってしまって

ww

同感ですな。私も75%ダウン。言わせないでください恥ずかしいw


京橋に美味いとこある(まだあるかな?)。

というか、7月6日(金)とか、遅くからどうです?21時とか?京橋で軽く一杯。


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Unknown (あきぼん)
2012-07-02 13:15:48
>というか、7月6日(金)とか、遅くからどうです?21時とか?京橋で軽く一杯。

いいっすよ~! 京橋出ますわ~!
また近くなったら電話します!
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