忘憂之物

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「テスト勉強せぬ」と立腹、火つけの虐待父、殺人未遂で送検

2010年07月30日 | 過去記事
「テスト勉強せぬ」と立腹、火つけの虐待父、殺人未遂で送検

中学3年生の長男(14)にライター用のオイルをかけて火をつけ、大やけどをさせたとして、大阪府警に逮捕された無職、倉岡稔容疑者(42)=同府寝屋川市=が、長男が中間テスト期間中に友達の家でテレビゲームをして帰宅が遅くなったことに立腹し、犯行に及んだことが29日、捜査関係者への取材で分かった。倉岡容疑者は長男の進路について悩み、児童相談所にたびたび相談していたという。府警は同日、殺人未遂容疑で倉岡容疑者を送検した。


趣味は「オイルライター収集」

 捜査関係者や近隣住民らによると、倉岡容疑者は平成20年3月以降、計6回にわたって「長男の進路について悩んでいる。どうしたらいいですか」などと府中央子ども家庭センター(児童相談所)に相談。普段から、勉強するよう長男を厳しくしかっていたという。

 倉岡容疑者が長男の背中に火をつけた5月20日は、長男の学校の中間テスト期間中だったが、長男は、下校時に友達の家でテレビゲームをして遊んでいたため、門限より30分ほど遅れ、午後7時ごろ帰宅したという。

 府警によると、倉岡容疑者は、「長男とは昼までに帰宅する約束をしていたが、門限を過ぎても帰宅しないので腹を立ててやった。しつけに行き過ぎがあった」と供述している。オイルライターの収集が趣味だったという。

 倉岡容疑者は、持病を理由に職に就かず、生活保護を受給していた。5月24日に長男ら子供が児相に保護された後は、髪を金色に染めて出歩く姿が目撃されていた。










「躾」からなる「体罰」と「虐待」の差異とは何か。素手で叩く、武器で叩く、投げ飛ばす、突き飛ばす、閉じ込める、食事を抜く、追い出す、何でもいいが、これらは「躾」ではあるが「虐待」の可能性もある。また、子を叩く親も痛い、とか言う。子の成長を正すために振るう暴力とは親の心にも傷を残す場合もある。最近流行りの「お母さんの彼氏」という男性から振るわれる暴力も、大人が小人を「躾ける」ことは必要だから、血のつながりがあるとかないとか言う前に教え込まねばならぬことはある。

私の知りうる範囲でも、素っ裸で両手両足をロープで縛られ、真冬の工事現場に放置された者もいた。近所の人が犬の散歩途中にみつけなかったら死んでいた可能性もある。私は子供心ながら「これは虐待だ」と感じていた。「虐待」という言葉は知らなかったかもしれないが、それでも「躾の範疇」を超えた病的な振る舞いであると認識することになった。他にも、親から容赦なくぶん殴られる現場も見た。正確な年の頃は失念したが、中学生でもなければ小学校の高学年でもない、いわば幼児とするに違和感のない年頃の者が、大人の男性のチカラでブッ飛ばされる現場を何度か見た。これも「躾」ではないと感じた。

とはいえ、例えば中学生のころ、友人だった支那人の家に遊びに行くと、ちょうどその友人が父親から体罰を受けている現場だったことがある。髪の毛を掴まれ、引きずり倒されて、ぶん殴られていた。鼻血が噴出し、その友人の顔は恐怖に慄いていた。その後、その友人は私と遊びながら「殺されるかと思った」と説得力のある感想を、痣だらけの顔で述べてくれた。私もそう思った。しかし、これは間違いなく「躾」であった。私もその友人もそう思っていた。

条件はひとつ。

その親に子を躾る資格があるのか、ということだ。その「体罰」を振るう大人は有資格者なのか、という一点に尽きる。先ほどの支那人の親は散髪屋だった。私もいつも髪を切ってもらった。朝から晩まで店を開けて、いつも夫婦で働いていた。その支那人の友人は頭がとても悪かったが、それでもがんばって理髪師の免許を取った。父親の背中をみてきたのだ。

この金髪で生活保護の父親は、その持病とやらに真剣に向き合っているだけでよかった。どんな阿呆親でも子の心配はするが、その子は何倍も、いい年をして金髪でフラフラ出歩く父親を心配していたかもしれない。子の将来を案ずることに無理はないが、それよりも「親自身の将来」を投げていてはダメだ。無職であろうが病気であろうが、だ。己が現実から逃げているのに、その子にちゃんとしろと言ったところで意味はない。

先述の両手両足を縛られた子供の父親は、近所で評判のアル中オヤジだった。もちろん、何をして喰っているのか不明だった。その子供は近所の女児を連れだして、その工事現場で下着を脱がせていた。幸い、女児がいないことに気付いた母親がすぐにみつけたから大事には至らなかった。今なら即警察だろうが、その当時、そのお母さんは「近所の誼」か何かで、その本人の親に怒涛の苦情を突き付けるだけで勘弁してくれた。この獣を二度と娘に近寄らせるなと、当然のことを言ったのだろう。

その夜、彼は父親から素っ裸にされて工事現場に放置されることになるのだが、その彼を発見した近所の人は「こんなことをすれば死んでしまう!」とそのアル中に注意するも、その父親は当たり前のように「躾」だと反論した。近所の女児を攫って性暴行するかもしれぬ我が子に体罰を与えることがなぜいけないのかと、胸を張って反論する。ならばしかし、その工事現場で凍死するのは己も同じであるということに気付かない。ど変態の子供の横で、自分も素っ裸になって寝ころぶこと以外に親としての責任は果たせまい。

「親としての責任」を果たさず、それも混同して子供に背負わせるから、殺してしまうほどの虐待を与えることになる。しかしながら「親としての責任」とは「子の罪は親の責任」という単純なものではなく、ましてや「そうならないように育てる」などという恐ろしいことでもなく、先ず、ちゃんと働いて喰わせるというだけのことだ。成績はど阿呆でも、ちゃんと学校に通わせ、不良に育ってもいいから、親としての自分だけは不良にならないということだけだ。自分が世間からみてうだつが上がらなくとも、ちゃんと腐らず、前を向いて生きているのかどうかを問うだけである。それが大人として、子供を躾てよい有資格者である。



この金髪の42歳も、バカ息子の背中に火をつける前に、大きくなくとも、恰好よくなくとも構わないから、父親としての「生きる背中」を見せるべきであった。


4 コメント

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こんばんは。 (おだっち)
2010-11-03 22:10:17
こんばんわ。
花中時代の同級生です。
Mikiからこのブログに来ました。
 全然知らなかったのですが
花中時代の友人達にもこんなヘビーな
エピソードがあったのですね。
 
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Unknown (久代千代太郎)
2010-11-09 06:10:29
>織田っち

おおぉ~~なつかしい。

あの「織田」かぁ~~~


元気にしてるかぁ~~
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Unknown (おだっち)
2010-11-12 23:01:06
そうそう、あの「織田」だよ!
今京都にいるんやね。
僕は今福岡は北九州にいるよ。
会社は北九州の便器会社、嫁は福岡県職員なので北九州永住決定ですわ。ちなみに今2児の子持ち。
 ブログ読んだけど日本人としての愛国心に満ち溢れてるね。
 海外の人とは、ブログを読むまで分からなかった。性格的に韓国人化してる僕としては、
君の書く文章は自分を見つめなおすいい機会になった。
 ところで支那人の散髪屋とは、高君なのだろうか?彼は韓国人と思ってたが中国人とは以外。
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Unknown (久代千代太郎(やまちゃん))
2010-11-14 10:50:18
>織田っち

福岡かぁ~~いいなぁ~~

性格的に韓国人化w



散髪屋はそうだよ。

あいつ「中国4000年!」とかいってインチキ拳法でふざけてたりしたしね。もちろん、パイルドライバーで沈めておいたけどねw

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