余録

新天地

第12番焼山寺の山越え・・・歩き始めて初めての小休止ベンチ 5/17 (14)      

2005年08月25日 16時50分03秒 | お遍路さん
いよいよ徳島県随一難所第12番焼山寺の山越えを迎えた。

第11番藤井寺の本堂で合掌し、左手奥から第12番焼山寺の山越え12,9km。
強健5時間、並足6時間、弱足8時間と云われている。
焼山寺の山越えには遍路ころがしと名がついている個所がある。
急坂の険しい山道の続く難所が遍路泣かせから云われるようになったようだ。

私は天気予報で午前中は雨が降らないから昼前までに
焼山寺へ着けるように目標を掲げた。
今のところ山越えは晴れて雨が降る様子も無く遍路出来る事に
大師の恩恵が授かっているような気持ちを持ち、感謝で一杯だった。

昨年ハイキングで5時間の山歩きをした事を思い出した。
その時の経験が生かされるか暗中模索をしていた。

初めて、3月歩いた舗装道路から、今回の山道の土と比べてみると比較にならない。
土の感触が柔らかく足に伝わってくる。
しかし山道は険しい上り坂が限りなく続き、人一人が歩く幅の道と
誰にも会う事が無い一人歩きの道。

山道は道を間違う事が許されない・・・と言っても遍路道には案内の表示が
遍路道保存協会の人達の協力で道しるべがあり、注意していれば道を間違う事は無い。

更に険しい上り坂が続き、フゥフゥと息使いが荒くなって次第に息切れと
汗がにじんでくるようになって、額にも容赦なく汗が出てくる。
まだ歩き始めたばかりで休む事はしなかった。
額に伝わってくる汗を拭く事もしない、汗が目に入ってくると目が痛くなってくる。
汗が歩行を妨げてくる。
気分を変えるために干された梅干しをハイキングザックから取り出し口に含む。
焼山寺の山越えの山道は上ったと思うと直ぐに下り、
また上って下ってを繰り返している。
難所にかかってくると軽くしてある筈のハイキングザックの重みで後ろへ仰け反ったり
肩にずっしり重みが加わってくるから背負う形を変えたりする。

山越えに入って40分疲れが少しピークかなァーと思っていると
急に今まで木々の山中の暗がりから山道が明るく開かれベンチがあった。
ベンチからの眺めが吉野川市の全景が見えた。

眺めの良い場所にきてベンチがあって初めてハイキングザックをおろし
水分補給をし、一時の小休止を楽しんだ。





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