週刊「金曜日」 「谷とトヨタと北京五輪」

私の愛読している週刊「金曜日」（8月１日）の表紙に踊っていたのが「谷とトヨタと北京五輪」。もちろん「谷」とは女子柔道の谷亮子選手である。
本家YAWARAの山口香さん（世界選手権で金メダル、ソウル五輪で銅メダルを獲得し、現在日本柔道連盟強化委員会メンバー）がインタビューに答えて次のような発言をしている。

「なぜ国内二連敗の谷亮子選手が五輪代表なのか。最終選考会までの２年間、試合も合宿にも参加してない実績ゼロの谷選手、それが最終選考でも負けたのになぜ代表なのか、勝った選手の努力を認めるべきではないか。北京五輪、世界選手権のどちらも選考会で負けているのにどちらも谷選手が代表では納得できない」と。

谷選手は「ママでも金、必ず金を取ってきます」とコメントしたが、山口香さんは「選ばれなかった人のためにも頑張る」といった気配りがあってもいいのではないかと発言している。選考経過をみれば私も山口香さんと同じ気持ちだ。

谷選手だけが悪いのではないだろうが、彼女のメダルなど何の興味もない。人間ちやほやされると、愚直に頑張っている人が見えなくなる。ぜひ正当に選ばれた対戦相手に頑張ってほしいと思う。

かつてマラソンの瀬古利彦選手も同じように特別扱いされたことがあった。中山竹道選手が「はってでも出て来い」と発言したのは有名な話である。

瀬古選手は箱根駅伝やマラソンの解説者としてよくテレビに出てくるが、あの偉そうなものの言い方が私はどうも好きになれない。箱根駅伝・10チャンネル・読売新聞・渡辺社主の連想も働いているのかもしれないが・・・。
　雑草のような中山竹道選手、人のよさそうな旭化成・谷口浩美選手の方が私の性に合う。

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