源造のウキ浮き釣り日記

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再開へ向かって

2019年11月27日 21時37分19秒 | 日記
台風翌日から嫁さんの収入が“ゼロ”になりました。


被災して気づきましたが自営業って収入が突然無くなるんですよね。
考えりゃあたりまえなんですが、サラリーマンしかしたことが無い私。結婚した時はすでに嫁さんは美容室経営していたので今回被災するまで収入が突然途切れるってことに気づきませんでした。




被災当日の水がひいた後の店内


どうすればいいだろうか・・


見える範囲の泥はみんなに手伝ってもらってきれいにしたのですが、基礎に入った泥はどうやっても掻き出せません。
工務店や設計士の人たちとあれこれ相談した結果、工事してもらうことになりました。


しかし一番の問題が工事費


書いてる通り母屋の改修工事をしているんですが、このローンが私の退職金まであてにしたローンを組んでしまったので店の工事費をローンに増額するのは難しい・・というかちょっとムリ。


どうすればいいだろうか・・part2


美容室ゆえ『汚れてるけど買ってください!』みたいな在庫もありませんし。
ま、通販もしてませんけど。





クラウドファンディング





も頭をかすめましたが、





安易にクラウドファンディングに走るのではなく

まずは自力再建を目指すべき


と思いまして、汚泥の片づけと並行して嫁と二人で金策の日々でした。

まぁ、うちのような零細無名な美容室がクラウドファンディングしたところで集まるわけもありませんが。



それからは、
商工会議所に相談したり。
銀行に相談したり。


被災した中小企業向けの国と県による支援策の説明会に夫婦で参加してみたり。

保険にも入っていたんですが、調査に来た担当者からはシブイ答えしか出てこないので非常にやきもきしたり。

そうこうしているうちにも工事を始めないと再開が延び延びになってしまう。
出来るだけ早く再開しないことには“キレイにしたのにお客さん誰も来ない”という恐怖も襲います。


金策もままならないうちに工事を発注することに。


頭金を入れねばならず母屋の資金をそっちに回しました。
これも早めになんとかしないと母屋の資金までショートしてしまうのでビビります。



基礎に入っていた汚泥も台風から1ヶ月でようやく掻き出すことが出来ました。



こんな感じだったのが


こんな感じまでに



あちこち走りまわったおかげか何とか資金の目途もつきました。
まだ工事が終わったわけではないので安心はできませんが、再開に向けて鋭意工事中です。

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汚泥

2019年11月21日 01時27分05秒 | 日記
正直、この後の数日は記憶があいまいです。


やらなきゃいけないことは山のようにあるのに、何から手を付ければいいのか頭が働かない。


毎日、
朝起きると家に行き、
泥を掻き出し、
荷物を片付け、
まだ使えそうな物の泥を流し、

市役所に問い合わせをし、
また泥を掻き出し、
ご飯を食べ、
泥のように眠る。

この繰り返し。


1日だけ友人3人に来てもらいました。
さすがに男3人だとだいぶ進みましたが、そうそう友人に甘えるわけにもいきません。
かといってボランティア頼むほどひどい状況は脱している。

結局は一人で泥の掻き出し。

これを1週間繰り返し、オイラの体も疲れがピークに達していました。
ホントにこの1週間がつらかった。


ときどき、ふと手が動かなくなる時もあり、ぼんやりしてしまう。






やばいやばい






気を付けないと鬱になっちゃいそうな自分がいました。
まぁ、なりそうって思ってるうちは大丈夫だとは思いますが、無理しないように早めに切り上げて嫁と夕食の買い出しとか気分転換するようにしていました。






この数日、切ない事もいろいろありました。







まずニオイ。
泥をかくと何とも言えないニオイ。

夏の野池のような・・・

下水もドブもすべてを飲み込んだ水と混ざり合った泥のニオイは強烈です。
自分の家の周りがその匂いってかなり切ない。。


まさに汚泥


またある時、家の前で家財の泥を流していたらスピードを落とさず通る車に泥水をかけられました。。
その泥水は自分で出したものではありますが。。。

ほとんどの車はスピードを落として走ってくれましたが、まったく気にも留めないやつもいるからね。
これも切なかったなぁ。。。






被災して分かりましたが、
友人に手伝いを頼んだ時にゆっくり目の時間を指定したら
一人の友人が「もっと早く行く」と言って聞きません。
来てもらえるのは大変助かりますが、被災者はとても疲れています。












台風15号の時、流れてきたツイッターを見ていたら、


物資を送ります!

水と食料も足りてるんで大丈夫です

手伝いに行きます!

今のところ足りてるんで大丈夫です

手伝わせてください!

大丈夫ですよ。何かの時はお願いします

いつでも言ってください!
(記憶で書いているので多少違うかもしれません)


こんなやり取りを見かけました。

手伝いたいという気持ちにウソはないだろうし、何かしなきゃ!って正義感から言ってるんだと思いますが、
自分の気持ちだけでなく、相手の都合を汲んであげることも必要かと思います。

“じゃ行かねーよ”とか言わずにね。
お願いします。



水没した室外機と、泥水をかぶってしまった、嫁が世話していた鉢植えたち




まさに毎日が泥との戦いでした。
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そして、朝

2019年11月14日 17時26分48秒 | 日記
ふと目覚めると夜が明けていました。

雨、風ともに収まり朝日がのぞき始めた6時前。

家に行きたいという嫁と避難所を後にしました。





避難所の前はだいぶ水が引いていました。


水が引いた後には泥がたっぷり残っていました。





車はもう、こんな感じ。買って2カ月だったのに。





家に戻ると、




この時点では後々イロイロ写真が必要なんて知らなかったので、一番ひどい状態の写真は撮り忘れましたが、まーまーひどかったです。


リノベーション中だった母屋は柱という柱に瓦礫、稲わら、これ何?的な物が山のようにひっかっかっていました。
工務店が設置した仮設トイレはどこかに流され、山になってしっかり縛ってあった新品の材木も跡形もなく流されていました。
母屋の隣で嫁さんが経営していた美容室は稲わらが大量に積もっていてドアを開けることもできませんでした。

流れて行ったモノの代わりに残っていたのは大量の砂利、果てしない泥、基礎部分に嫌というほどたまっている汚水。

私の頭はなぜか冷静で「そ~か~、こんな感じか~」と絶望的な風景を見ながら思ってました。
と、自分で思ってましたが実際はとてもオタオタしていたかもしれません。




家の状況がわかったので改築のために住んでいた仮住まいのマンションへ。



鍵もかけずに飛び出したので部屋のドアを開けるのは非常にドキドキでした。



マンションも床上に浸水していたら・・・・


今日からどうすれば・・・・

実家に避難するか・・・・

それとも、避難所に住むか・・・・




ドアを開けるまでの0.何秒かにいろんなことが頭の中を駆け巡りました。












ガチャリ

























無事でした。
























マンションは玄関まで水が来ていたようでしたが、靴が泥で汚れていたものの框で止まったようでホントにあと数センチ、部屋によっては浸水してしまったところもあったそうです。


マンションに置き去りにした私の車は泥に埋まっていました。



自転車も泥の中


スマホの通知をオフにしていたので気づきませんでしたが、私の安否を案じて連絡をくれた方もチラホラ。






さて、どうしたものか・・・






二人ではどうにもならないのは火を見るよりも明らかでした。


しかし、こちらからヘルプを要請するのはなかなか勇気がいるもの。

でもそんなことは言ってられなかったので、連絡をくれていた友人と実家にSOS

母屋の改築をやってもらっていた工務店もいち早く動いてくれて、瓦礫の撤去と泥の掻き出し。





某ブログから拝借した台風翌日のうちの横の道です。
水がひいた川底と言いますか、野池のドシャローと言いますか、とにかく水分をたっぷり含んだ泥のぬかるみでした。



まず瓦礫



工務店の2tトラックで3台分くらいは出たでしょうか。
この時点では仮設ゴミ置き場も出来ていなかったので工務店の契約したところまで持っていかねばならずなかなか時間もかかりました。


そして泥


大工さんが一家総出(小学生らしき孫まで!)で来てくれて、嫁の従兄弟夫婦、釣り仲間のエレクトさん、兄嫁と甥などを含め総勢15人くらいで泥の掻き出しと美容室の復旧に当たってくれました。



記録として写真を撮っておくべきかとも思いましたが、みんなが必死に作業してくれている中、のんきに(見えるような気がして)写真は撮れませんでした。

なので、一番時間がかかった汚泥の撤去とかの画像はありません。



その間にも保険屋さんやら、車のディーラーやらあちこち電話したり掛かってきたり。



そして、急な肉体労働で体はかなりしんどかったです。
でもみんなに手伝ってもらっている立場でシンドイとは言えないので(誰かに愚痴った気もするけど)
その言葉を飲み込むのもしんどかった。







大勢でやってもらった甲斐もあり、夕方には泥もだいぶ片付きました。







何も言わずに一日中泥出しをやってくれたエレクトさんと甥っ子

店の復旧をしてくれた兄嫁と従兄弟

孫まで来てくれた大工さん



もしその人たちがいなければ復旧もだいぶ遅れていたと思いますし、いまだ途方に暮れていたかもしれません。

感謝してもしきれません。



この場でお礼を言わせていただきます。ありがとうございました。






















しかし、泥はまだまだ私たちを苦しめるのでした。
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避難所

2019年11月11日 14時19分55秒 | 日記
ほうほうのてい

とか言いますが、まさしくそんな感じで私たち夫婦は避難所に辿り着きました。
ここは普通ならばウチから車で5分かからないくらいの場所にあります。

老人福祉センター?とか言う施設で、まぁ、大きい公民館です。

2階建てで私たちが行った時には1階はもうほぼ満員でした。
2階にある和室も半分くらい埋まっていて、その一角で休ませてもらうことに。

まだそんなに寒くはなかったんですが、ひざ下を水につかりながら逃げたので着替えたものの、配っている毛布をもらいに受付へ。

受付の職員の人曰く“ゼロにするわけにいかないので毛布は渡せない”
そんな返答でした。

そっかー無いのかー。

















ん?













“ゼロにするわけにいかない”

ってことは「在庫はある」ってことだよね?


ま、体力ありそうなオッサンなんで多少寒くてもガマンしろってことなんだろうと理解はしたんだけど、子連れかも知れないし、家族介護してるかもしれないし、、実際嫁も一緒に来ていたわけだから、見た目だけで判断せずに他に家族はいるか?とか何人で来ているのかとか、確認しなきゃですよね~。


受付には車いすで対応に当たってる職員の方もいたんですが、避難した人の中に自力で歩けない人がいたらしく、家族が空いている車イス借りに来たんだけど、あいにく貸出できる車イスが無かったようで、その職員さんが「私のこの車イス使ってください!」

いやいや、あんたどうすんねん!

みたいな場面もあり、現場は相当混乱していました。






10月12日 午後9時





少し寒くなってきたのでもしかしたら毛布もらえるかなと思って1階の受付に向かう。

階段をどんどん避難者が上がってくる。

結構避難して来るんだな~。

















と思ったら避難所の1階が床上浸水していました。


バリアフリーで外との段差が無かったので、あっという間に床一面に泥水が押し寄せていました。










10月12日 午後10時











施設が停電になりました。
非常電源に切り替わったので暗くはなりませんでしたが、職員の方が各部屋周って数時間後には非常電源も落ちると思われるので荷物をまとめておいてくださいというアナウンスしていました。








10月12日 午後11時









下が気になったので覗いてみると、自動ドアの下から泥水が大量に流れ込んできていました。

よく見ると青いベンチの上に外側の水位が見えますね。
この時点で腰下くらいでしょうか。

よく見えませんが外の駐車場にある誰も乗っていない車のテールランプやヘッドライト、ハザードが点きまくってました。







10月13日 午前1時





スマホが充電できないので、極力使わないようにしていた為か情報は疎かったです。
充電できたとしてもガンガンネット調べる気力はありませんでしたが。

雨は12時ころにすっかりやんでいましたが、窓からのぞいた避難所の周りは薄明かりに照らされた水しか見えませんでした。

と、職員の方が回ってきて、自衛隊が迎えに来るのでこの避難所から全員退避するよう指示が出たそうです。
(あとから聞いたところ250名くらいいたとか)

結局自衛隊の大型車両は入ってこれず、この時間に全員避難はかえって危険という事なのか、移動したい人のみ小型車で移動という事になりました。
さほど大きくない2階フロアでしたので、あとから2階に避難してきた人は部屋に入りきれず廊下で寝ている人もいたので深夜の移動もやむを得なかったのかもしれません。

私は移動しませんでした。

隣りにいた老婦人が毛布を一枚分けてくれたのでそれにくるまっているうちにウトウト寝てしまう私でした。






つづく
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充電してる場合じゃない。

2019年11月04日 12時23分12秒 | 日記
2019年10月12日

私は夜勤明けでしたので家でゆっくりしていました。
最初の予定では翌13日に友人と釣りの約束を入れていたのですが、折からの台風予報で数日前にキャンセルになってしまったので早く寝るでもなくヒマでした。

ここ最近は豪雨も多く天気予報も年々大げさになっている印象があります。
先の台風15号では千葉方面が大変でしたが、私の地方は雨風ともそれほどでもなく「あれ?大したことないじゃん」という印象が強かったので、この時点では「またまた大げさに言っちゃって」なんて思っておりました。

嫁さんも早めに仕事が終わり、二人で、とある芸能人が電動バイクで一般人の家のコンセントから電気をカリパクする番組を見ていました(この番組好きですけどね)



夕方から緊急エリアメールが頻繁になっていました。



19時半過ぎでしょうか、緊急エリアメールがレベル4からレベル5になりました。
嫁と「ちょっとヤバいかなぁ~?」
なんて会話はしましたが、雨は激しく降り続いていたものの周りの家が非難する雰囲気も感じられなかったので「ま、大丈夫」と片付けてしまった。

4年前に近くの川が氾濫したことがあったので(私の家は被害なし)その川が見られるライブカメラはチェックしていましたが、氾濫する様子はまだ感じませんでした。






20時半






TVのCMのタイミングで外を覗く。






すでにマンションの周りが水で囲まれていました




駐車場に置いてあった嫁のエクストレイルのタイヤが半分沈んでいました。

急いで車に行きエンジンをかけてみる





















かかった!























止まった!!




















もちつけ!























いや、おちつけ!
























もう、ほぼパニック状態です
























かかった!






















急いで嫁を呼んで逃げなくちゃ!






早く!












嫁さんはリュックにアレやらソレやら詰めていてなかなか家から出てこない



夜だったので良く見えませんでしたが、マンションのすぐ横が川なのでその川が溢れているとしか思えない

川が溢れたら濁流が来る可能性も高い

一刻も早く逃げなくては











ようやく出てきた嫁さんを乗せて、玄関の鍵をかける余裕も無く車を出す












しかし、このマンションは川の土手しか出ていく道がない





そっちじゃない!




嫁さんが隣で叫んでました







俺は知りませんでしたが、裏にあるフェンスの切れ目の車止めを乗り越えろと







いろんなものを踏みながら走った気がします








すでに水は溢れていて、道と田んぼの境目も無く民家の塀を頼りに走るしかありませんでした

















たぶんですが、外を覗くタイミングが5分遅ければ車で逃げられなかったと思います

そして、嫁が機転を利かせて裏の出口を教えてくれなかったら土手の越水に巻き込まれて土手下に車ごと落ちていたかもしれません

のちにニュースで頻繁に見かけた足利のドライブレコーダーのように。


嫁さんは駐車場のスロープからこっちに向かって大量に流れ込んでくる水を見たそうです








この時点で画像を撮る余裕は全くありませんでした




そして人生初の避難所に向かいました。








つづく
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