鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

二次創作ー宇宙戦艦ヤマトrebornー第五話

2020-01-09 15:39:00 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作



二次創作
宇宙戦艦ヤマトreborn

第五話


人類滅亡まで、あと360日を残し、地球を抜錨したヤマトは、月軌道に入ったところで、先に護衛として出撃した八隻の艦艇に別れを告げ、テストを兼ねワープを行った。

「艦長。護衛艦隊司令と通信回線、繋がります。」
通信長を勤める相原が告げた。

「うむ。」

「司令。ヤマト艦長沖田です。」
「ヤマトは、これよりワープに入ります。貴官らは地球へ戻られたし。」
「明日の地球を地球人類を頼みます。」

「了解した。護衛艦隊司令ゲルハルト。」



「ヤマト艦内、艦外異常なし。」
「波動エンジン異常なし。」
「ワープ30秒前。」
ヤマト航海長島によるカウントダウンが、開始された。

「…10.9.8.7.6.5.4.3.2.1.ワープ!」



「……ワープアウト!」
「ヤマト艦内、外に異常なし!」
「現在、土星衛星タイタン軌道上!」

「ワープは成功!」

航海長島の報告に続いて解析・技術長の真田による「ワープ成功。」の報告に第一艦橋のクルーをはじめ、艦内では歓喜に沸いた。

歓喜に沸いている中、沖田の命令が飛んだ。
「島航海長。進路を冥王星へ。」

「了解。進路、冥王星…。」
「艦長。冥王星へ向かうと大きく最短航路から外れる事に成りますが。」
復唱の途中で島は沖田に尋ねた。

「ああ。そうだ。」
「だが、たとえ貴重な時間をロスしたとしても、占領された冥王星をこのままにしておく事は、地球に残る者たちに不安を増大させる事に繋がる。」
「儂はこの不安を軽減させたいと思う。」

「ワープを重ねれば、ロスした時間は取り戻せると思うが。どうかね?真田少佐。」

「ハッ。ロスする時間にもよりますが理論上、取り戻せるまたは、かなり取り戻せる事は、間違いありません。」

「了解。進路、冥王星へ転進。」

「古代戦術長。中央作戦室へ来てくれ。」
「冥王星解放の策を練る。」

「了解。」

◆◆◆◆◆



「ふ~ん。ガミラスの基地、叩くんだ。」
「まぁ。いいか。まだまだハンデ与えておかないと、つまらないからね。」
「のんびり見学させて貰うわ。」
盗み聞きしていたサーシャは独り言のように粒やい。

だが、ヤマトは思わぬ出来事に遭遇してしまう。
ワープは成功を納めたのだが、波動エンジンから艦(ふね)全体にエネルギーを供給する縦横無尽に張り巡らされたエネルギー供給パイプの内、機関区内の供給パイプに不具合が発生、供給用エネルギーが波動エンジンに逆流、波動エンジンをパンク=破裂させる恐れが出始めたのだ。

第一艦橋から緊急報告を受けた機関長徳川は、機関区へ急行した。

駆けつけた徳川機関長も、整備マニュアルを片手に作業にあたるが、原因を突き止め、修理する事が困難に成っていた。
そこで、開発者でもある真田少佐を呼んだ。
十分後、真田は原因を突き止めた。
「…なんとか逆流を今は食い止めたが、あくまでも応急に過ぎない。」
「コスモナイト鉱石が必要だ。」
「加工して修復を終わらせなければ、次に同じ症状が出た時は、波動エンジンが吹き飛ぶ。」
「何処かでコスモナイト鉱石を補給しなくては。」

「真田から艦橋へ。」
「此方、機関区にて波動エンジンの修理をしている真田だ。」
「コスモナイト鉱石を採取出来る場所へ、赴いて貰いたい。」
「今は、応急で対応しているが、このままでは、波動エンジンが吹き飛んでしまう。」

「此方、艦橋。航海長の島だ。」
「現在、艦長は戦術長と中央作戦室におられる。」

「真田。了解した。」

真田は艦内通信を通じて、艦長に報告、許可が出た事で、宇宙戦艦ヤマトは地球連邦政府管理タイタン鉱山基地へ変進した。

「右69度、変進。進路タイタン鉱山基地。」

航海長島は右手で端末機を叩き、コースを入力し、左手で舵を切った。




だが、土星の環に身を潜め、地球艦隊等の動きを監視していた土星圏資源採掘部隊:監視隊所属偵察機に、ヤマトは補足されたのだ。
光学迷彩に機体をコーティングしたガミラス偵察機"スマルヒ"は、スーパーステルス機並みの空間同化していた事で、ヤマトのメインレーダーに捕捉されずに、ヤマトの動向を監視する事が出来たのだ。

「シュルツ司令。」
「土星圏資源採掘部隊:監視隊偵察機"スマルヒ"より、暗号入電!」

「ワレ、地球所属宇宙戦艦を捕捉。」
「我がタイタン基地へ向かっている。との事です。」
「返信、なさいますか?」

「ん!?地球の宇宙戦艦だと?」

「はい。」

「暗号通信には規模などは含まれて無いのか?」

「ハッ。ありません。」

「うむ。」
「返信は、この内容で送れ。」

すぐに暗号通信の返信が、送られて来た。
「新型宇宙戦艦=超弩級クラス一隻。です。

「超弩級クラス…。」
「オペレーター。偵察機には引き続き超弩級クラスを監視せよと伝えよ。」

「ガンツ。二隻のデストロイヤー級を土星圏資源採掘基地へ派遣せよ。」

「了解であります!」


第六話へ
つづく。


使用している画像はイメージです。また一部、Ps版「宇宙戦艦ヤマト・ イスカンダルへの追憶」等の設定資料から引用。拾い画を使用しています。石津嵐氏小説版や松本零士氏のコミック版、2199等を私的に再構築した《宇宙戦艦ヤマトreborn》です。
この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト》の二次創作です。