ーアンドロメダ銀河近傍空間ー
「ダメだ!!ゲートが…空間次元の門が…」
「空間次元の門が開いてしまうッ!!」
【アンドロメダ銀河】
アンドロメダ銀河は、アンドロメダ座に位置する地球から目視可能な渦巻銀河である。
さんかく座銀河 (M33) 、銀河系(天の川銀河)、大マゼラン雲、小マゼラン雲などとともに局部銀河群を構成する。
直径
22~26万光年。
地球から約250万光年の距離に位置し、M33とともに肉眼で見える最も遠い天体である 。
およそ1兆個の恒星から成る渦巻銀河で、直径22~26万光年と我々の天の川銀河(直径8~10万光年)よりも大きく、局部銀河群で最大の銀河である。
従来は直径13万光年程度と見なされていたが、21世紀初頭の観測結果によって、アンドロメダ銀河の銀河ハロー部分(銀河周辺領域)と思われていた領域の星々が、実はアンドロメダ銀河のディスク(銀河の円盤部分)の一部であると判明し、アンドロメダ銀河本体がより大きく拡がっていることが判った。
かつて、系外銀河のことがよく知られていなかった時代に銀河は星雲と混同されており、その名残として現在でも「アンドロメダ星雲」、「アンドロメダ大星雲」、などと呼ばれることもある。
かつて、系外銀河のことがよく知られていなかった時代に銀河は星雲と混同されており、その名残として現在でも「アンドロメダ星雲」、「アンドロメダ大星雲」、などと呼ばれることもある。
ハッブルがリーヴィットのケフェイド変光星による星間距離測定法を使って算定した初期には、地球からの距離は90万光年と言われていたが、その後距離を算定する手法の誤り(若いマゼラン雲とアンドロメダ銀河の年齢差による絶対等級の過少見積もり)が判明し2倍の200万光年と推測された。
さらに観測精度が向上し、徐々に推定距離が長く算定されるようになった。
一時期、見かけが天の川銀河と似ているとされていたが、アンドロメダ銀河は中心核を2つ持つことが観測より明らかになり、天の川銀河のバルジと比較してガスや暗黒物質が非常に少ないことや、そのガスが銀河面に直角な渦巻き構造を持つことなども判明した。
一時期、見かけが天の川銀河と似ているとされていたが、アンドロメダ銀河は中心核を2つ持つことが観測より明らかになり、天の川銀河のバルジと比較してガスや暗黒物質が非常に少ないことや、そのガスが銀河面に直角な渦巻き構造を持つことなども判明した。
一方で、天の川銀河のバルジに棒構造が発見されたことにより、ハッブル分類上でもアンドロメダ銀河は渦巻銀河、天の川銀河は棒渦巻銀河に区別されるなど、両者の違いが明らかとなった。
「ダメだ!!今の我々の力では……」
「ダメだ!!今の我々の力では……」
このアンドロメダ銀河空間とは別の空間から突如、ワープアウトする白色に輝く彗星、白色彗星が出現した。
この出来事は約三ヶ月遅れで、地球でも観測され、地球連邦政府にも報告は上がるが、ガミラス戦役以降、「事なかれ主義」に舵を切りつつある連邦政府は、仮に、この惑星規模の彗星が現在の進路を維持し、天の川銀河へ、それも太陽系に接近するとしても、光の速さで約250万年も掛かる事から、気にも止められる事はなかった。
時に西暦2200年12月28日
ー太陽系連邦政府管轄・木星圏ガニメデ資源採掘基地・第十航宙港ー
【地球連邦防御軍所属:護衛艦ゆうなぎ】
「航海長。時間だ。」
「進路、地球へ。出航せよ。」
「進路、地球へ。ヨーソロ。」
この年、艦長に就任したばかりの若き士官、元宇宙戦艦ヤマト戦闘班リーダー古代進は、紺を基調とした艦長コートに身を包み、出航の指示を出した。
停泊する宇宙港から垂直方向に離陸用ブースターを噴射させながら、連邦防御軍所属護衛艦ゆうなぎが、ゆっくりと浮かび上がる。
内側がオレンジ、外側が半透明に輝く炎がブースターノズルから勢い良く噴射する。
その噴射に負けないくらいの水蒸気が、艦体を包む勢いで、舞い上がる。
1.000メートルほど上昇したところで、艦首の向きが変わった。
40度ほど上を向く。
それとほぼ同時にメインエンジンである波動エンジンに火が入った。
「ヴァシュッ!!」とメインエンジンノズル口が膨らむように開く。
同時に蒼白く噴射される炎は蜃気楼を浮かび上がらせた。
「ゆらゆら」と回りの景色が歪んで見える。
「第三戦速から第一戦速へ。」
「第一戦速へ。ヨーソロ。」
「大気圏離脱、30秒前!」
艦が小刻みに揺れる。
紫色の景色から漆黒の景色へと変わった。
「艦首、水平もどーせ。」
「艦首、水平ヨーソロ。」
「速度、そのまま輸送船団の右翼を固めろ。」
「了解。」
艦内外のチェックが済み、異常無き事を確認した艦長古代は、額の汗を拭うと白い艦長帽をかぶり直した。
それを見届けたかのように、同乗する元宇宙戦艦ヤマト生活班・通信士相原が口を開いた。
「艦長。新年は地球軌道上ですね。」
「嬉しいような。悲しいような。」
「そう云えば、休暇開けには結婚式でしたね。」
少し、「ニヤケた」顔を覗かせた相原。
「…すまんな。相原。」
「少し、伸びそうだ。ついさっき、長官から直々に、"とんぼ返り"を命じられた。」
「次の任務後だ。」
「そうなんですか!?」
「雪さん。可哀想ッスね。」
「いや、雪は理解してくれたよ。」
宇宙空間に浮かぶ星々を眺めながら、そう返事を返した。
悠久の時は流れ、生命(いのち)溢れるところ、それが大宇宙……
生命(いのち)から生命(いのち)へと、永遠に終わることもない……
生命(いのち)の歌で奏でられる海。
それが大宇宙……
先の白色彗星の出現とは別にもう一つ、この銀河に、いや、太陽系に忍び寄るものがあった_。
古代たちは、地球人類はまだ、この事に気づく者は居なかった_。
二次創作
さらば宇宙戦艦ヤマト・サイドストーリー
~絶対零度の魔女プロローグ編~
資源輸送船団及び、古代らが乗艦する護衛艦ゆうなぎが、地球軌道に到達する12時間前、それは突然に起こった。
防御艦隊再建に伴い、量産化に先駈け建造されたプロトタイプの宇宙戦艦が、何者かによって奪取されるという、前代未聞の事件が発生した。
けたたましく警戒アラートが、復興したばかりの防御司令部内に響き渡る。
「ガガガガーーーッ!!」
「司令室!聴こえるか!Aー6区の通路を閉鎖してくれ!」
悲痛な叫びと怒号が飛び交う中、1人また1人と犠牲者が出る。
黒衣に身を包む者を先頭に約30人ほどの武装した集団によるテロと呼ぶのに相応しい銃撃戦が、繰り広げられていた。
「奴ら、強化武装スーツと歩行型戦車まで持ってやがる!」
「空間騎兵隊並みだぜ!」
「それなりに訓練か場数を踏んだくらい手慣れてるぞ。」
「そこいらの武装テロ集団とは桁が違う!」
「伊藤隊長!このままじゃ自分たちは格好の餌食ですよ!」
「自分たちのアサルトライフル程度じゃ歯が立たない!」
「くっ!」
「司令室!自分たち警務隊じゃ歯が立たない!」
「相手は空間騎兵隊並みの手慣れた武装集団だ!」
「コッチにも空間騎兵隊を援軍に寄越してくれ!」
「今、送ったところだ!もう少し、踏ん張ってくれ!」
◆
ー中央司令部作戦室ー
「芹沢参謀長!これはクーデターじゃないのかね?」
険しい顔を覗かせ、政府高官の藤堂長官が口を開いた。
「長官。只今、調べているところです!」
「参謀長!顔認証の結果が出ました!」
「全員の顔を確認は出来てませんが、民間人です!」
「バカな!民間人にこれほどまでの技量を持ってる者が居る訳がない!」
「……ですが連邦政府管理のデータとの照合です!」
「うぐぐっ。」どうなっているのだと、苦虫を噛んだ表情を浮かべる芹沢参謀長。
◆
「貴様らとのお遊びも終わりだ!」
「射て!」黒衣に身を包む者による命令が下された。
歩行型戦車に装備された、対戦車用迫撃砲が火を吹く。
施設通路の壁に直撃した迫撃砲弾。
「ガラガラ」と崩れ落ちる瓦礫、生き埋めにされる警務隊。
「……つぅ。」
「おい!動ける者は居るか?」
「なんとか無事だけど、動けない!」
「こっちも動けない!」
そんなやり取りが続く中、プロトタイプの宇宙戦艦は奪取された_。
第一話へ
つづく。
この物語りは、私設定が混ざった「さらば宇宙戦艦ヤマト」の二次創作です。
イスカンダルの航海後から白色彗星帝国出現までの約一年間の間のほんの僅かな隙間のオリジナルエピソードです。
使用している画像はイメージです。また一部、Ps版「宇宙戦艦ヤマト・ イスカンダルへの追憶また、さらば宇宙戦艦ヤマトー愛の戦士たちー」等の設定資料から引用。
使用している画像はイメージです。また一部、Ps版「宇宙戦艦ヤマト・ イスカンダルへの追憶また、さらば宇宙戦艦ヤマトー愛の戦士たちー」等の設定資料から引用。