鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

二次創作ー宇宙戦艦ヤマトrebornー第六話

2020-01-10 22:23:00 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作



二次創作
宇宙戦艦ヤマトreborn

第六話


土星衛星タイタンへ進路を変えた宇宙戦艦ヤマトは、ガミラスに占領されているかも知れないと、無人偵察機=ゴーストを射出した。



20分後、無人偵察機=ゴーストから調査データが送られて来る。
時折、ノイズが混ざるものの、映像は感動良好レベルで確認する事が出来た。
鉱山基地に生態反応は無く、施設も無人に成ってから、からなりの年月が経つ事から、所々が朽ち果ているようだった。

「どうやら映像を観る限り、ガミラスに占領されては無さそうですね。」
いの一番に口を開いたのは、戦術長古代だった。

「そのようだな。」
「古代。戦術科からあと二名を選出、それとアナライザーを連れ、コスモナイト鉱石の採取にあたれ。」
「真田少佐。君も同行を頼む。」

「了解。」




古代戦術長を班長としたコスモナイト鉱石採掘班に同行した真田が、タイタンの大地に降りる途中で、キ8宙艇内でパイロットを兼任する古代に話掛けた。

「古代戦術長。少し、話せますか?」

「はい。なんでしょう?真田少佐。」
インカムを通し、古代は返事を返した。

「私の同期に空間騎兵隊出身の駆逐艦艦長に、君と同じ名字の男がいるんだが、君とは関係無いよね!?」

「……真田少佐。その駆逐艦の艦長、古代守と言う名ですか?」
「もし、そうなら古代守は自分の兄です。」

「…まさかと思ったが、やはり守の弟だったか!」
「ヤマト乗艦に選抜された時、名簿を見て、「もしや!」と思ったが、まさかだったとは…。」

「真田少佐と兄が同期だったなんて…これも"何かの縁"というものですかね。」

「……そうか。」
「君の兄、守は立派な最後を向かえたと聞いている。」
「地球が地球人類が今も、こうして希望だけを頼りに、生きてゆけるのは古代戦術長。君の兄、守のお陰だと言っても過言ではない。」

「真田少佐。兄を買いかぶり過ぎです。」
「兄は、生きて帰る事が可能なのに、それをしなかった…」

「……。」

「それより、真田少佐。無人偵察機=ゴーストが、何やら物体を捉えたみたいです。」



「……これは…これは人!?と戦車!?」
「ノイズが酷。」

「妙だな。ゴーストからの情報では、生態反応は無かったはず…。」
「戦術長。警戒した方が良さそうだな。」

「自分も、そう思います。」

そんな中、タイタンの大地に降り立つキ8宙艇。
だが、古代たちの嫌な予感は的中してしまう。
ノイズ混じりではあるが、ゴーストの捉えた"人"と"戦車"は、待機状態のガミラス兵と多脚戦車であった。
ゴーストと古代らが搭乗しているキ8宙艇が、センサーに反応した事で、スリープモードから待機状態にモードが切り替わったのだ。
青い肌のガミラス兵の眼が紅く光が灯る。
その様子は、高度10.000メートル上空で偵察行動中のスマルヒの映像中継により、冥王星ガミラス基地のシュルツの元に届いていた。

「やはり、デストロイヤーを派遣して正解だな。」
「あとは地上に降りた奴らと超弩級の宇宙戦艦の能力の収集だけだな。」
「じっくりと見物させて貰うとするか。」




「真田少佐!無人偵察機=ゴーストが戦闘に入ったようです!」
「それと、先ほど捕捉した多脚戦車が此方に向かっています!」

「うむ。」

「古代戦術長と戦術科の二人で、多脚戦車の方を任せる。」
「私はアナライザーと、最低でも波動エンジンとエネルギー供給パイプの修復に必要なコスモナイト鉱石を採掘する。」

「了解!」

多脚戦車とゴーストが対戦する中、三体のガミラス・アンドロイド兵と対戦する古代ら三名。
青白いパルス状の光弾と蛍光ピンクの光弾が、氷岩を挟んで飛び交う。

「古代班長!ゴーストが無人偵察機=ゴーストが墜とされた!」

「くっ!」

ゴーストが墜ちた事で、多脚戦車の砲撃が加わり、古代らは窮地に追い込まれていた。
だが、同行した戦術科航空隊所属の椎名晶が、キ8宙艇に向かって走り出した。

「…ん!?」
「椎名少尉!何処へ!」

「すみません!キ8を飛ばします!」


「オッ!その手があったか!」
「揚羽!椎名を援護しろ!」
古代はもう一人の同行者で椎名と同じ戦術科航空隊所属の揚羽武に椎名の援護を命じた。

「了解!」



多脚戦車の砲撃が、激しさを増し、ガミラス・アンドロイド兵らは間合いを詰めて来る。
だが、椎名の機転により、キ8宙艇による空爆で多脚戦車の破壊に成功、さらに機銃掃射でガミラス・アンドロイド兵を倒した。

「…コイツら、ガミラス兵は人間じゃない。」
機銃掃射で倒したガミラス兵を確認する為、近づい古代は、胸、頭部から火花を散らす姿に驚きを隠せずにいた。

「揚羽。椎名に降りて来るよう伝えろ。」

無線を聞いた椎名はすぐに降りた。
キ8宙艇に駆け寄る古代。
キャノピーが開くとすぐに無線機をとり、ヤマトに報告を入れた。
丁度、最低量の採掘を終えた真田とアナライザーも、戻って来た。

「此方、採掘班班長の古代。ヤマト聞こえるか?」

「此方、ヤマトの相原。古代戦術長。何か?」

「採掘基地はガミラスに占領されていましたが、全て排除。」
「ですが、ガミラス兵は人間ではなくアンドロイドでした。」
「生態反応が無かったのも、その為だと思われます。」
「また、現在、最低量のコスモナイト鉱石は採取完了。」
「報告を……。」

「すまん戦術長。艦長に報告がまだある。」
報告を終わらせ、無線を切ろうとした古代に待ったを掛ける真田。

「もう一つ報告があります。」
「太陽系連邦艦隊所属ミサイル駆逐艦の残骸を発見!」
「生存者は無し!遺体も…遺体も確認出来ず。」
「艦名は雪風。」

そばに居た古代も、無線の先の沖田も、言葉を失っていた_。



その後、ガミラスの排除が確認出来た事で、予定量よりコスモナイト鉱石を採掘、ヤマトに積み込んだ。

一時間後、宇宙戦艦ヤマトは進路を冥王星に向けた_。



人類滅亡まで、あと357日。





【宇宙戦艦ヤマト】

艦種:超弩級宇宙戦艦

星籍:地球

所属・部隊:地球連邦
(太陽系連邦艦隊とは別)

全長:390.00m
艦体幅:43.60m
最大幅:61.77m(安定翼展開時:87.72m)
艦体高:94.54m
最大高:99.47m

最大速力
(通常航行時) 亜光速

乗員:300名

主機関:ロ号艦本イ400式次元波動缶(通称:波動エンジン)×1基
副機関:艦本式コスモタービン改(74式推進機関)×8基・2軸(核融合推進方式)

兵装
波動砲×1門
主砲:46糎・三連装陽電子衝撃砲塔×3基(9門)
副砲:15.5糎・三連装陽電子衝撃砲塔×2基(6門)
亜空間魚雷発射管×12門(艦首および艦尾両舷)
八連装ミサイル発射塔×1基(煙突部)
ミサイル発射管×16門(両舷側)
八連装空間機雷発射機×2基(艦底部)
94式爆雷投射機(マスト付け根)
12.7糎・四連装陽電子パルス高角速射砲塔×8基
8.8糎・三連装陽電子パルス高角速射砲塔×2基
12.7糎・連装陽電子パルス高角速射砲塔×8基
7.5糎・連装陽電子パルス高角速射砲塔×10基
7.5糎・三連装陽電子パルス速射機関砲塔×4基
司令塔近接防御火器×2基

艦載機
艦載艇
艦載車両
零式52型空間艦上戦闘機 コスモゼロ×2機
1式空間戦闘攻撃機 コスモタイガーII×32機(+予備機4機)
100式空間偵察機×2機
キ8型宙艇×1機
90式内火艇×2隻
作業用装載艇×6隻
特2式多目的換装車×6両

特殊装備
亜空間ソナー



【ガミラス・ドメル艦隊旗艦ドメラーズ】

艦級:改・ハイゼラード級

全長:390.20m

主機関:ゲシュ=タム機関=ガミラス式波動エンジン(イスカンダル製を量産化し、改良を加えた。)

武装
330mm三連装陽電子カノン砲塔×4基(艦上3基艦底1基)
280mm二連装陽電子ビーム砲塔×4基(艦尾)
近接防御火器(単装)×32基
近接防御火器(四連装)×8基(艦上6基、艦底2基)
亜魚雷発射管×12門(艦首)
短射程ミサイル発射管×21門(艦底)

※元々はガイデロール級に座乗していたが、バラン星ガミラス鎮守府の司令官に拝命後、専用艦として最新鋭艦ハイゼラード級の特別仕様を造らせた。
艦体カラーは、ホワイトをベースにジャーマングレー/ライトグレーの三色迷彩カラーで施してある。
戦闘時には、両舷側のインティークが蛍光ピンクに光る。
特別仕様のみ330mm三連装陽電子カノンが4基に増設され、脱出用ブリッジ仕様である。
元々、使用していたガイデロール級はシュルツに払い下げられ、シュルツ艦と成る。



第七話へ
つづく。


使用している画像はイメージです。また一部、Ps版「宇宙戦艦ヤマト・ イスカンダルへの追憶」等の設定資料から引用。拾い画を使用しています。石津嵐氏小説版や松本零士氏のコミック版、2199等を私的に再構築した《宇宙戦艦ヤマトreborn》です。
この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト》の二次創作です。