ONE FINE DAY

「昨日のことは忘れてほしい」
「もう遅い。日記に書いた」

ハッスル&フロウ

2007-01-07 | 映画
遅ればせながらあけましておめでとうございます!
里帰りした娘と過ごした楽しい一ヶ月もあっという間に去り、
いつもの日々に戻りました。

今日は我が家のミニシアターで息子とふたり、
ハッスル&フロウ」を見ました。
今や売れっ子のテレンス・ハワードがアカデミー賞にノミネートされた作品。
吹き替え無しでラップ歌ってます。たいしたものです。
重厚な演技もたいしたものです。
でもね、息子の「この人黒人?」という言葉が示すように、
あまりラッパーらしくないんですね。

そんなことはいいとして、
テレンス・ハワード演じるDジェイはぽん引きで、
3人の女性に売春で稼がせつつ、ヤクの密売もしてるという
どーしようもない男です。
そんなどん底の生活に嫌気がさして、夢よもう一度とラップを始めます。
同居している3人の女性達が実に魅力的!
特にアリシア・シルバーストーンにそっくりなタリン・マニングが良かった!!
テレンス・ハワードと互角の素晴らしい演技で魅了されました。
熱演というより「さりげなさ」が良かった。

あとは、自宅でのラップ作りの助っ人に白人の男の子がやってくるのですが、
彼を見て「黒人じゃない」と呟くDジェイに、
「ちょっと色が白いだけだ」と諭す友人も良かった。
息子の瞳がキラリと光った瞬間でした(笑)
問題は中身・・・ってそういう問題か?

現実に呑まれて諦めて暮らすも人生。
こんなはずじゃなかったと一歩踏み出すも人生。
そんなこんなをぼんやり考えていた新年の幕開けには、
ぴったりの映画でした。おすすめ。