防衛省統合幕僚監部は14日、中国のH6爆撃機2機とロシアのTU95爆撃機2機が同日、日本海から東シナ海の長距離を共同飛行したと発表した。
ほかにも戦闘機など13機が確認された。
折しも日本の政界は政治資金パーティー疑惑で揺れており、米空軍輸送機CV22オスプレイの墜落事故も発生したばかりだ。
日米の混乱に乗じた挑発の可能性もある。
防衛省によると、中露の計4機は日本海で合流し、対馬海峡から東シナ海へ共同飛行した。
沖縄県・尖閣諸島や島根県・竹島周辺の空域も通過した。
航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)して対応、領空侵犯はなかった。
ほかに推定を含め両国の戦闘機や電子戦機、哨戒機など計13機も確認された。
中国国防省は「中露両軍が年度計画に基づき、日本海と東シナ海の空域で合同パトロールを行った」と発表した。
日本政府は示威行動を明確に企図したものだとして、外交ルートを通じ、中露両国に重大な懸念を伝達した。
日本周辺では昨年11月や、今年6月にも中露の共同飛行が確認されている。
国内外の混乱に乗じた動きの可能性もある。
岸田文雄政権は自民党派閥の政治資金パーティー疑惑の渦中にある。
先月下旬には鹿児島県・屋久島沖でオスプレイの墜落事故も発生した。
来年1月には台湾総統選を控える。
軍事ジャーナリストの世良光弘氏
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は「日本側や、岸田政権の混乱を見据えて共同飛行した可能性はあるだろう。
昨年も参院選直前に中露艦艇が航行するなど、中露は力を誇示するため、パフォーマンスが目立ちやすいタイミングを狙う傾向がある。
台湾総統選も控え、今後も同様の動きが増えてくることも考えられる」と指摘した。
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