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プーチン氏、侵攻で声に「緊張」 ストレス平時の4割増2022年3月31日、日経、加藤宏志、寺沢将幸、碓井寛明、リスク計測テクノロジーズ

2022-03-31 14:47:17 | 連絡
ロシアによるウクライナ侵攻から1カ月がたった。
日本経済新聞は演説などの音声を解析しプーチン大統領の心理状態を探った


ストレスの値は軍事行動の数日前から高まり、侵攻後も緊張状態が続いた。
米欧に追い詰められ対ロ制裁対策を協議する政府会議を開いた10日には、ストレス値が平時の4割以上に増えた。
ただその後の18日の大勢の聴衆を前にした演説では高揚感が見られず、意欲のない様子が見て取れた。
心の揺らぎは声帯に影響し声の調子を変える。表情や言葉からは読み取りにくい胸の内を探る手がかりとなる。
侵攻が始まった2月24日を含む2月1日~3月18日までの配信の演説や会談の映像を調べ、1時間19分に及ぶプーチン氏の音声データを取得した。
評価技術に詳しいリスク計測テクノロジーズ(横浜市)の協力を得てストレス度合いや心の乱れを分析した。
平時である2020年9月の国連総会での発言と比べて目立った変化が生じたのは、
①侵攻開始3日前の2月21日に開かれたロシアの安全保障会議での発言だ。
治安機関のトップや首相、外相、上下両院の議長らを前に東部ドネツクとルガンスクの親ロ派支配地域について独立承認の是非を聞き取りした。
短い間にストレスの高い状態と低い状態が交互に表れ、心理学上「気持ちの揺らぎが大きく、好ましくない」とされる兆候が生じた。「精神的に不安定な状態にあることが推測される」(リスク計測テクノロジーズの岡崎貫治代表取締役)
音声分析の結果はしぐさでも検証した。体の動きと心理の関係に詳しい大坊郁夫・北星学園大学学長は、プーチン氏が机に両手をついて体を支える動きに注目し「決めた何かをやろうという意志を感じる」と指摘する。
➁2月24日の侵攻時、プーチン氏は国民向けのテレビ演説で「ロシアは最強の核保有国」と強気の発言を繰り出した。ストレス値は乱高下しながらも一時、下降線をたどった。低下傾向は「楽観的な心理状態」(リスク計測社)を表す。ロシア軍は短期間で首都キエフを制圧するつもりだったとされる。戦況を楽観視していた可能性がある
➂再び心理状態が乱れ始めるのが、ロシア政府関係者との会合を開いた3月10日だ。この日はロシア事業からの撤退を決めた外資系企業への制裁方針を表明した。ストレスの度合いが平時に比べて4割以上増えた。しぐさによる分析も組み合わせると「開き直ったようにみえる」(北星学園の大坊学長)という。
④高揚感が見られなかったのが、3月18日の演説だ。クリミア半島の併合8年の記念行事で、侵攻は東部住民を「虐殺から解放」するためだと主張した。ロシア当局は会場に20万人の聴衆が集まったと発表した。
音声分析ではストレス値が平時よりも大幅に低い状態になった。大勢の聴衆を前にしても意欲が見られず、気分の盛り上がりに欠ける。映像分析によれば「聴衆の反応を得ようとしているが結局はうまくいかず、内気なトーンに見える」(大坊学長)。練習していた内容を淡々と話している様子だ。
(サイエンスエディター 加藤宏志、寺沢将幸、碓井寛明)
▼音声分析 医学や生理学の研究から、心理的なストレスや緊張が喉にある声帯の働きを妨げ、声が震えたりかすれたりする現象が知られている。
音声分析では声を周波数に変換し、人工知能(AI)で突き止めた周波数の変化などと人々の気分との関係をもとに発声時の心理状態を探る。
従業員の気分の不調を声からいち早く発見し、離職を防ぐ試みが始まっている。心理カウンセリングや、高齢者が望む介護サービスの評価への活用も進んでいる。
音声のほかにも、緊張で皮膚の表面温度が下がったり、ストレスで瞳孔が大きくなったりする様子などが心理状態を推測する手段になり得る。
ただ専門家によると、自分が正しいと本人が思い込んでいる場合や健康上の理由で適切な判断ができないような時は、心理状態を明確にとらえるのは難しいという。
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31日午後8時54分からのBSテレ東「日経ニュース プラス9」の特集コーナーで詳しくお伝えします。
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