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2001年9月11日・あの日私は。

9・11 IN NEW YORK 

  あの日は、ことのほか青い空だった。

午前8:43分、いつになく遅い出勤の夫を玄関に送り、キッチンに戻ろうと歩いていた。

「エアープレイン・・クラッシュツ・・ウワールド・トレードセンター・・」ラジオから漏れた言葉に思わず足を止めた。

 思わず居間のテレビをつける。

 

「何やってんの。ふざけたセスナ機だよ。あの素敵なビルにぶっつけるなんて。」

そう思いながら。

 

ワールドトレードセンターに、小さなセスナ機が突っんでいた。

その時は、まさかテロとは思わず、旅客機とは思っていなかった。

観光のセスナ機と思っていた。

 

どうせすぐに、ビルはすぐに修理されるのだろうと思いながらも

「こんなことがあったよ」と連絡のために、夫に携帯の連絡をする。

何度連絡をしてもつながらない

こんなことで連絡をしても良いのかと、思いながら会社に、留守電を入れた。

この時にはそのぐらいの気持ちしかなく、テロがおきたのだとは、思っていなかった。

 

 そのうちに、ダウンタウンの方から煙があがっているのが見えた。

 

テレビを見ながら、テレビの向こうで、ダウンタウンの煙が見える。

アッパーイースト64ストリート・ビットイーンレキシントン アンド サードアベニュー の37階、38階のアパートの部屋からは、7キロ離れた、ダウンタウンの煙も見えるのだ。

 15分後、もう1機が、ツインビルのもう一棟に突っ込んだ時には、ただならぬことが怒ったと思った。  

 

 NYに住む我々日本人には、日本人の設計によるこのビルは特別の思い入れがあった。

海外生活でつらい時、楽しい時、嬉しい時、その度、あのビルを見上げて、どんなに慰められ、誇りに思ったことだろう。

 

 世界中の、NYへの観光客が、どれほどあのビルに、登ることを楽しみにしたことだろうか。

今この文章を書きながら、私は、ぽろぽろと涙をこぼしている。

 

 

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