このカワウは幼鳥である。カワウは冬期も繁殖する。産卵期は11月~6月、抱卵期間は約4週間、孵化後巣立ちまでは30日~45日である。他の小鳥たちに比べ早い繁殖である。
こちらが成鳥
河口より500mぐらい上流の砂地にウが5,60羽ぐらいいた。川だからカワウだろうと思っていたらウミウも交じっていた。ウミウとカワウちょっと見ただけでは判別が難しい。ウミウの背中は緑光沢でカワウは茶褐色だ。さらにウミウの口角はとがっていて黄色部が狭いというように確認するには双眼鏡が必要になる。一般にカワウは内陸から河口に生息していて外海に出ることは少ない。ウミウは外海で生活していて内陸に入ることはない。ただこのように河口付近だと混群になることもある。鵜飼いで有名な長良川のウは体が大きくて丈夫なウミウを使っているのだそうだ。そのウミウは茨城県日立市十王町の伊師浜海岸で捕獲して、鵜匠に送っているようだ。
ここにいるのはカワウ。頭の白いのは成長に見られる繁殖羽だ
中央眼の後ろが白く口角がとがっているのがウミウ。周りはカワウ。
中央腹が白いのはウミウの若鳥、その右もウミウ。他はカワウ。