野鳥見楽

野鳥を見て楽しみ、聞いて楽しみ、撮って楽しむ

アカエリカイツブリ

2024年02月26日 | カイツブリ科

アカエリカイツブが今年も同じ時期、同じ場所で見られた。冬羽なので名前のあかえりはなく淡い褐色になっていた。冬鳥なのだが北海道では繁殖している。私は20年前の7月4日にサロベツ原野のパンケ沼で夏羽のアカエリカイツブリを確認している。おそらく繁殖していたのだろうと思う。急いで手持ちの300ミリでシャッターを切ったのだがピンボケでかろうじて分かるくらいだ。

2004/7/4にサロベツ原野パンケ沼で撮影した夏羽のアカエリカイツブリ

近くの港で撮影した冬羽のアカエリカイツブリ。魚を捕食するために盛んに潜っていた。今の時期アジが結構釣れていたようなのでそれを狙っていたのだろう。

 

 


カワウ・ウミウ

2024年02月15日 | ウ科

河口より500mぐらい上流の砂地にウが5,60羽ぐらいいた。川だからカワウだろうと思っていたらウミウも交じっていた。ウミウとカワウちょっと見ただけでは判別が難しい。ウミウの背中は緑光沢でカワウは茶褐色だ。さらにウミウの口角はとがっていて黄色部が狭いというように確認するには双眼鏡が必要になる。一般にカワウは内陸から河口に生息していて外海に出ることは少ない。ウミウは外海で生活していて内陸に入ることはない。ただこのように河口付近だと混群になることもある。鵜飼いで有名な長良川のウは体が大きくて丈夫なウミウを使っているのだそうだ。そのウミウは茨城県日立市十王町の伊師浜海岸で捕獲して、鵜匠に送っているようだ。

ここにいるのはカワウ。頭の白いのは成長に見られる繁殖羽だ

中央眼の後ろが白く口角がとがっているのがウミウ。周りはカワウ。

中央腹が白いのはウミウの若鳥、その右もウミウ。他はカワウ。

 

 


ハジロカイツブリ

2024年02月03日 | カイツブリ科

魚を獲るための潜水から水面に上がってきたハジロカイツブリ。しかし濡れていない。お尻のあたりはふわふわだ。実は水鳥の羽毛は何層にもなっていて皮膚に近いほど緻密になりそこに空気をためているため水が皮膚に到達しないらしい。この防水効果と保温効果を保つため尾の少し上にある尾腺から分泌される油で羽繕いと言われる羽のコ-ティングする。油を塗らなくても濡れない構造なのだがこの油には羽根を傷つけるバクテリアから守る細菌(共生細菌)が含まれていて羽毛の早期摩耗を防いで潤いを与えている。そのため羽繕いは水鳥にとっては長い時間入念に行っているのをしばし見かける。