自分で巣を作らず托卵するカッコウ・ホトトギス・ツツドリ・ジュウイチは鳴き声を聞けばすぐ分かる鳥だが、カッコウ・ツツドリ・ホトトギスに関しては色彩・形がとてもよく似ていて識別が難しい鳥だ。私の後ろの木に飛んできたこの鳥もカッコウなのかツツドリなのか正体がわからないでいた。そのうち後ろ向きになってようやくカッコウの幼鳥と判明した。決定打は後頭部にある白斑だ。この白斑はカッコウの幼鳥以外にはない。
カッコウやツツドリはほかの鳥が食べない毛の長い毛虫(峨の幼虫)なども平気で食べる。托卵される鳥たちにとっては害鳥なのだが人間にはとても良い益鳥だと言える。
カッコウが托卵する鳥は主にモズ・ホオジロ・オオヨシキリだ。この鳥の仮親は誰だったのだろう。カッコウの親たちは托卵が終えると8月にはさっさと南へ帰ってしまう。今いるのは幼鳥ばかりだ。実際ここにはもう1羽いて一緒に行動していた。段々寒くなってくる。いつ南へ帰るのだろうか。