こんばんは、「次回は名駅エリアで面白い話が出てきたので少し話を脱線して絡めて行こうと思います。」と書いてから4年半ほども経ってしまいました。
名鉄と近鉄の改札口を統合させるなど、面白い計画が出てきてそれ以外も含めてどうなるのか楽しみなのですが、名古屋本線の残りの区間の複々線化もリニア開業までが最後のチャンスだと思っているのでまとめてみました。(ただし名鉄はこの線増計画を既に放棄してるらしい。)
栄生付近から金山までは全て地下で線増する案のため、名鉄一社でこれをやるのはとても無理でしょう。名鉄も今回の計画では改札口を少々いじる他は線路などは微動だにするつもりはないようです。
この案では、既設の線路を枇杷島橋や栄生の電留線などを除き、いじらないことを前提にしていきたいと思います。
全区間 既にこれからお話しする案の一部は大勢の方が既に思いついていると思われます。中にはこの内容の全てを既に考え付いている方も見えるかもしれません。
それを了承の上、お付き合いください。
今回は北から南へ話を進めていきます。
枇杷島橋から栄生付近。既設線との横並びでの増設はマンションやビルが数多く建っている上に建設も進んでしまっていることもあり、用地買収が至極困難のため、栄生から地下化して名駅通の真下を通るようにします。
赤線が犬山線につながっているのは追々話していきますが、金山駅に理由があります。方向別複々線は現状を考えると無理が生じるので路線別複々線で進めていきます。
まず、庄内川橋梁ですが、現在の橋でも車幅に制約があることからJRの特急車が通れるくらいの橋に架け替えるのが理想です。また、ホームも各駅ともに車両の大型化備えてJR特急車10両分設置または8両分に留めても将来延伸できるように準備工事をすべきではないかと思います。
続いて東枇杷島駅ですが、既設線のコピー状態で真横に新設します。(3面4線化) そこから先は出来ることなら旧22号線の橋梁を越えたらすぐにでも地下に入るためのアプローチを始めるべきだと思います。
栄生駅は既存線の真下に設置するのは地下の浅さや名鉄病院の絡みもあって不可能に近いでしょう。
そのため、改札口は既存線と共用にした上で名駅通の北端にホームを設置してみてはと考えております。
名古屋駅付近、既設線と横並びでは問題が生じるため、東山線とほぼ同じ深さで設置します。
栄生から先ですが、既存線も地下に入ってすぐの地点で問題が生じます。 地下鉄東山線です。地下鉄のトンネルが名駅通のど真ん中を通ってるのであれば完全にネックになってしまいます。
深さは地下鉄がオーバークロスする地点までは既存線と同じ深さでもいいのですが、オーバークロスが終わったらすぐに東山線と同程度の深さとします。また、名駅通に名鉄新線を捻じ込むとなると、図に書いてある通り、両線のかかる区間はトンネルを掘り直さないといけなくなります。そのため、名古屋-亀島間、折り返し設備が設置不能であれば中村公園まで休止しなければならないため、休止の代替として桜通線の中村公園延伸、もしくはあまトラム中村線の開業させないとパンクする恐れがあります。(東山線西部区間は東部区間に比べて利用者が圧倒的に少ないものの長期運休となれば問題が大き過ぎる。)
中村日赤駅の代替はあまトラム大門駅で賄う事は出来そうですが(それでも大きな不便は伴う)、本陣、亀島は代替駅がないため休止期間はバスで賄うことになりそうです。
そしていよいよ問題の名古屋駅です。東山線の名古屋駅はさすがに休止期間でも潰す訳には行かず、仮にそれが出来たとしても北半分をずらす工事を行うのが精一杯でしょう。(名鉄新線の計画設計次第では東山線ホームの拡張移転の可能性も検討する必要が出る)
また、お客さんの立ち入る構造物をいかに潰さずして通すのが課題です。ゲートウォークを潰さずして通すことを前提としている他、少し深くしてホームを設置しても名鉄既存駅に干渉するのは確実です。そのため新線のホームは錦通の南はずれを北端とし、現在のレジャックあたりを中心とするといいかも知れません。
2面4線にする場合はさらに南に設置しなければならず、完全に10年ほど前に計画に出た笹島新駅の代替案と化してしまうでしょう。
名古屋駅から南は名駅通の真下を通るようにし、山王駅は改札口を既存のホームと共通化させ、山王駅から道路が狭くなるので既存線にホームがかかっても問題ないと思います。
そこからさらに南進し、堀川を渡ったところで地上に出て金山駅西にある現在の引上げ線に接続します。
現在では名古屋より北側が工事しにくいため、先に名古屋新駅-金山間を着手させるといいかも知れません。この区間なら前述の東山線と違って中央線を地下でくぐることはあっても運休に追い込むことなく進められると思います。
この区間だけでも実現すれば、犬山、岐阜方面は絶望的でも金山止まりの列車が名古屋まで伸ばすことが出来、本数増加に一役買うことは間違いありません。
全てを一挙に行うよりやりやすい所から着手すれば実現性は高まると思います。
追記 この案の名古屋駅の位置と実際に4線化を行う名古屋駅の位置が異なります。
この案については名鉄が拡張位置を公表する前だったため、名駅通を利用した拡張を想定してお話をさせていただいております。ご了承下さい。
この記事も追々加筆して行く予定です。