ラルフの日記

お星様になったゴールデンのラルフと昨年お空にいってしまったピレのルーク☆
そして現在、3代目のピレ、エルモの毎日です☆

2012年 カレンダー

2011年12月28日 14時56分51秒 | 日記
来年のカレンダーもお気に入りが揃いました。どこに置こうかな~



左上・萬斎さまカレンダー左中・ラルフ&ルークカレンダー
左下・今年の夏、天国へ行ったラルフの姉妹・アズキカレンダー
右・ピレピレカレンダー


毎年、クリスマス前になると何故か風邪をひきます
風邪をひかないように気をつけていても風邪をひきます
すでに1週間、病院で薬をもらいましたがまだ治りません。
何かと忙しい年末年始、みなさんもお気をつけあそばせ~

萬斎 in セルリアンタワー 11

2011年12月19日 19時15分11秒 | 萬斎
12月16日(金)、今年最後の萬斎さま観に行って参りました
あらすじとかあって長いです(^^;興味ない方はテキトーに流してください
場所は渋谷のセルリアンタワー。
こちらはオフィスなんかも入っているホテルなんですが地下にご立派な能楽堂があります。
で、その能楽堂の杮落としで萬斎さまが三番叟を踏まれたと言うことで毎年催されている狂言会で今回が11回目。
発売日になってすぐチケットゲットしたんですが前から5列目でした。
でも正面席の真ん中だし、能楽堂はさほど広くないので近いといえば近いんですが。
今までもっと近くでガン見してたからちょっと不満。


この日の番組は「雁大名」と「空腕」の二曲。
まず最初に30分ばかりの萬斎さまのこの日の狂言解説&トークなんかがありまして。
黒の紋付袴でご登場
今月に入って「狂言劇場」とその後も立て続けに地方公演などがあったので
HON●AのCMに出ていた頃よりちょっと痩せられたような・・・。
やつれた感じもステキです。ワタクシ萬斎マニアですがなにか?

まずは挨拶で「師走のお忙しい時にありがとうございます」に始まり「今日女性率が高いですね。」と嬉しそうににやける笑顔を振りまく萬斎さま
目が合った絶対ワタクシを見てた
たぶん正面席の全員がそう思っていたに違いないけど(^^;


狂言の解説の後に今年一年を振り返ってみると、と言うような話をし始め、
震災の時はパリで「まちがいの狂言」公演中で日本がどうなっているのかなかなか
情報が入らず、詳細がわかるとすぐにパリの人たちが日本の為に義援金を集めてくれたということや
今年9月公開予定だった映画「のぼうの城」で水攻めの描写があるのですが
まだ震災後半年ではそれも生々しく、公開を来年に延期しました、とか
話は戻って6月~7月に世田谷パブリックシアターで上演された
三谷幸喜さん書き下ろし・演出で夏目金之助(後の漱石)を演じた「ベッジ・パードン」の話やら、
つい先日の「狂言劇場」のボレロの話などしつつ、
えぇ、行きましたよ。行きましたとも。のぼう様のエキストラもベッジ~も狂言劇場もその他もろもろね!萬斎マニアですから。

「もうすぐクリスマスですね。そう思うとお酒でも飲みながらお話したいところですが
そうもいきませんけど。ぼくシャンパンが好きなんです。こうやって言っておくといいことがありそうなので言っておきます・笑」と
ファンにシャンパンをおねだりする萬斎さま。けっこう自由なお人です。でも好きです
そしてトークの最後に少し時間があるようなので質問など受けますが・・・というので
様子を見て手を挙げようかなー・・・と思っていたのですが
以外にも二人しかいません。
で、一番目の人が「はいご質問どーぞ。」と言われると

客「今年見た舞台で一番印象に残ったものはなんですか。」
ま「ワタシが演じた舞台ではなく観た舞台ですか?」
客「はい。そうです。」
ま「うーんうーんうーん・・・・・自分のことで手一杯でしたからねぇ。」
とまたまた自由なお応え。
ま「しいて言うなら震災後に復興の願いを込めてという意味で宮城で上演されたベジャール振り付けのバレエのボレロですね。」

と、ここでボレロの話が出たので先日のワタクシ的にちょっと釈然としなかった部分を
質問しちゃおうっかなー、とドキドキしていたら
「ハイ、もうひとりどーぞ。」と萬斎さま。
すかさず後ろのほうで元気に「ハイッ!」という声がするので観てみると
小学生じゃん
小学生、そこ壱萬円のお席よ。きっと萬斎ファンのおかあさんと来たのね。
ワタクシの席は壱萬二千円ですけどね。

小「どーして【にほんごであそぼ】にでてるんですかぁー」
ま「え?wそれはね、N●Kにたのまれたからです。」
まぁ、そうでしょうけど(^^;
ま「にほんごであそぼはもう10年になりますがこういった子供向け番組で
わかりやすく楽しく狂言をみてもらえるのは嬉しい限りです」
みたいなことをおっしゃっていました。

よし、次は手ぇ挙げるぞーと意を決したら。
ま「はい、時間押してるようなので、質問は以上で。」・・・って小心者のワタクシ
今度質問コーナーあったら絶対挙げるぞ。


さて狂言ですが最初は「雁大名」です。

あらすじ

大名    石田幸雄
太郎冠者  深田博治
雁屋    月崎晴夫

素袍に洞烏帽子の大名、長裃姿の雁屋の亭主、そして太郎冠者の三人が登場。

*1 ながの訴訟が相整って、安堵の御教書もいただき、暇もいただいたので早速に国許に帰ろうという次第。
ですが「在京中、*2肝を煎らせたお方に、ざっと振る舞いをしよう」
ということで大名は太郎冠者を呼び出します。

*1 京での訴訟が無事に終わりめでたく国許にかえることになったので
お世話になった人を招いて宴を開こう。
*2 肝煎り・・・肝を煎らせたは「世話になった」の意味。

大名は呼び出した太郎冠者に、振る舞いに役立ちそうな肴はあるかと問いますが「ございません」との返事。深田さんの太郎冠者、きっぱりと言い放ったその様子が笑いを誘います。

さて何もなくては仕方ないということで、肴屋町へ行ってなにか求めて来ることになり、太郎冠者は早速出掛けます。
そして太郎冠者は初物の大きな雁を見つけますが長らくの在京生活で銭が無い。
そこで主従は一計を案じ、雁屋の店先でケンカをはじめます。
もちろんこのケンカは大名と太郎冠者の演技。
その演技でふたりにいっぱい食わされた雁屋は気づかぬうちにまんまとふたりに
初物の雁を取られてしまう。



続いて萬斎さま太郎冠者の「空腕」(そらうで)

あらすじ

太郎冠者  野村萬斎
主     高野和憲

空腕というのは「空腕立て」からきており、空腕立ては偽りの腕自慢の事を言うそうです。
『空腕』はそんな空腕立てをする太郎冠者が主人より使いの命を受け、主人から受け取った太刀を片手に出掛ける事になります。
しかし道中、物陰にびびって主人の太刀を差し出し命乞いをしている所を後を追ってきた主人が発見し、主人は呆れて後ろから太刀を奪い太郎冠者を殴って気絶させ、
一人帰ってしまいます。
気絶から目が覚めた太郎冠者は太刀がない事に気付き、そのまま主人の元へ帰り、
そこで大勢の男たちに襲われ散々にやっつけたがついに太刀が折れたので投げつけて
逃げてきた。と語ります。
でも主人にはそれがウソである事が知っているので例の太刀を太郎冠者に見せ、
そこでウソがバレてしまいます。

このお話は空腕立てをする太郎冠者が笑えます。

前半の暗闇や実際にはいない敵に怯える姿。
怖いからといって目を瞑って歩いて躓いたり、物陰に驚いて必死に命乞いしたり。

後半では太刀を無くしたことの言い訳で「大勢の男の襲撃に会い、戦っている最中に刀が折れたので投げてきた」の話をしている時の大袈裟な武勇伝を表現する太郎冠者の独演は
本当に面白かった!
しかも萬斎さま、おもいっきり変顔でした・笑。


今年の狂言鑑賞、というか萬斎鑑賞はこれが最後。
来年も萬斎行くぞー

セルリアンタワーのロビーにあったクリスマスツリー





師走のある日。

2011年12月13日 14時17分20秒 | 日記
12月もあっという間に半分過ぎ、年賀状書いてねーだの掃除もしなきゃだの
忘年会続きだし、萬斎も行かなくちゃだのとあと2週間でどんだけ忙しいんだ、と
言いつつ今日も夕方から忘年会です
(風邪気味だというのに

でもこの人たちは相変わらずのマイペース


「なにかモンダイでも?」

                
                 「しわす?」


   
ラルパパ、トイレに行きたくても動けません 


今年もあと2週間ちょっと。みなさま風邪ひかないようにお過ごしくださいね。





一昨日の夕方。富士山がとっても綺麗でした

舞台芸術(パフォーミングアーツ)としての狂言~狂言劇場その七~

2011年12月02日 20時46分03秒 | 萬斎
師走に入り、急激に寒くなりましたね~
みなさん、風邪などひかないように気をつけてくださいね。
ワタクシはというと、そんな心配御無用なほどダイジョウブです

なぜなら昨日、1ヶ月ぶりに生萬斎さまを観に行ってきました
えぇ、もちろん前の方でガン見です。
今回、一緒にガン見してきたお友達は9月の「神秘域」(三番叟)も一緒に観に行った
Yちゃんと以前からのワンコつながりのお友達で先日もラルフに会いに来てくれた
「萬斎さま大好き仲間」でもあるうにまいすさんの3人で行ってきました。

会場は「世田谷パブリックシアター」。6月に行った「ベッジ・パードン」以来です。
開場が18:30だったので、その前に軽く食事をしましょう。ということで
うにまいすさんと三軒茶屋で早めに待ち合わせ。
そして前もってうにまいすさんが探しておいてくれた会場近くのうどんやさん
「のらや」さんへ。

17時の開店と同時に入り、ちょうどその日から始まったという「クリスマス特別メニュー」があるとのことで
3人ともそれをオーダーしました



最初にサラダ。エビのフリッターとかぼちゃを揚げたのが入っていてボリューミー
お皿の端っこにちびちびう~に~ちゃんがいるよ

        
        2品目、スパイシーグリルチキン(だったっけ?)お肉がジューシーで
        美味しかったこれで一人前
        ここにもう~に~ちゃん鉄鍋が熱いからちょっと後ろにいるよ



3品目 メインのうどん。私は「ぜいたくあんかけうどん」というのにしました。
お肉、揚げたお餅、ゆば、梅、ネギ、海苔の天ぷらがのっていてスープはあんかけ。
太目の手打ち麺はもちもちしていてうどん好きの私にはとても美味しかった
ラルフもルークもうどん大好き(もちろん味なし)う~に~ちゃんもうどん好きかな?



4品目 デザートはココアの葛餅とバニラアイスのモンブラン。
葛餅は弾力があって甘さも控えめ、美味しかった
気づいた方も居ると思いますが、「のらや」さんで使われている食器類、全部「猫」
の絵柄なんです可愛いよね~

食事をしながらここでも3人ワンコの話で盛り上がり、Yちゃんもゴル飼いとなれば
なおさら話は尽きなかったけれど、開場の時間も迫り・・・お腹もイッパイ
いざ!世田谷パブリックシアター!・・・ってのらやさんから徒歩5分だけど 

 



さて!いよいよ狂言劇場その七」Aプログラム「舞12月1日(木)初日でござる
ここから先は長文・萬斎ネタ、狂言ネタのマニアックな内容ですので興味の無い方は軽くスル~しちゃってくださ~いネタバレありです。これから観に行く方もスルーしちゃってください

えぇ、ワタクシ萬斎マニアですが、なにか?

十九時 開演

小舞「七つ子」 高野 和憲
小舞「暁」   竹山 悠樹


小舞「鮒」   野村 萬斎

小舞というのはこの日の内容で言えば前座のようなものだと思うのですが
高野さんも竹山さんも野村一門の中では何をされても安定して上手い
お二人ですが今回初めて観た萬斎さまの「鮒」、素晴らしかった
役柄と言うか、内容は稀曲「勧進聖」に出てくる鮒の精が琵琶湖の
湖面をアクロバティックに跳ねる姿を舞う(一部プログラムより抜粋)という
ものですが、だとしたらものすごく活きのいいぴっちぴちの鮒でした

「七つ子」と「暁」が終わり、この日初めて萬斎さまが舞台に登場。
地謡の皆さんは黒の紋付袴ですが萬斎様だけ紫の紋付です。
そしていよいよ萬斎さまの「鮒」が始まりました。
たぶん萬斎ファンなら誰もがこれで虜になりました、と言っても過言ではない
あの謡の声も然り、舞台を踏み抜かんばかりの足拍子も然り
何よりも舞でのあの跳躍!(しかも跳びながら360度回転
助走とかないんですよ。その場から屈伸だけで垂直にパーン!と跳んで回ってるの!
きゃーやられた
他の萬斎ファンのみなさんはどうなのかわかりませんが
私は萬斎さまのこういうキレがあってバネがあって美しくてしなやかで、
なおかつ力強い、
こういうとこが大好きなんです
だからもう、この時点でこの日のメイン「MANSAIボレロ」の期待度300%くらいでした。


続いて狂言「棒縛り」

太郎冠者   野村万作
主      深田博治 
次郎冠者   石田幸雄

    後見   岡 聡史

あらすじ
主は自分の外出中、2人の家来が酒を盗み飲みできぬよう、一計を案じます。まず太郎冠者に棒術の型をさせ、両腕を広げたところを、次郎冠者に手伝わせて手と棒を縛り付け、続いて次郎冠者も後手に縛りあげます。主の外出後、酒を飲みたくなった2人は酒蔵に行き、かろうじて動く手先で扉を開け中に入ります。匂いをかぐうち我慢しきれなくなった2人は、苦心の末、互いに酒を飲ませ合う方法を見つけます。酒盛りを始め、謡(うたい)と舞で盛り上がっているところへ主人が帰ってきますが、盃に映った主人の影を見た2人は、主人の執念に違いないと言う始末。やっと主人に気づいた次郎冠者は逃げ出し、残された太郎冠者は棒術で主人を脅かすものの、結局追い込まれます



あらすじはわかっていてもつい同じところで笑ってしまいます。
何と言っても万作さん、石田さん、深田さんですから
もう全ての動きに卒が無いのです。
そしてこの棒縛りで酔った太郎冠者と次郎冠者が縛られたまま滑稽に謡い舞うのが
先の「七つ子」と「暁」だったんですね。
あ~面白かった~ 
それにしても狂言師の身体能力の高さは本当に凄い!
間近で観ないとわからないかもしれませんが体のコアやインナーマッスルが強くないと
あの動きは出来ないんだろうなー。    



20分の休憩を挟んでいよいよ「MANSAIボレロ」。
照明は真っ暗に落とされ、その暗闇に一筋のライトの光が差し込むと徐々に
萬斎さまのシルエットが浮かび上がり、それにあわせてラヴェルの「ボレロ」の旋律が
少しずつ大きくなってゆきます。
そして差し込むライトの光もスポットライトのようになりパァっと明るくなると
真っ白な装束を纏ったまっしろな萬斎さま(すっぴん。超肌きれい)が舞い始めました
始まる前、アメノウズメ伝説を重ね合わせた三番叟をボレロにのせて・・・というような
ことをきいていたので、「アメノウズメ:ボレロ:女性」というワードが頭にあったので
衣装はてっきり映画「陰陽師」のエンディングで萬斎さまが舞った
「女舞い」の時に着ていたような、巫女さんのような女装なのかなぁ~と
勝手に思っていたのですが、上下白の男装でした。白い陰陽師(^^;という感じです。
個人的には女装よりもこちらの装束を纏われた萬斎さまの方が断然美しいと。
(まだ40代というのに洋服よりも古典装束の方が似合うのは萬斎さましかいませんよ(^^;)

単調だけれどだんだんと強く大きくなるボレロの旋律。

萬斎さまの舞いもだんだんと佳境に入るにつれ表情が・・・・
      

あれ?・・・・あの顔は。


オイディプス王になっちゃってるよ?


こう思ってしまった時点で、この「MANSAIボレロ」を観ていた私が認めたくない
何かを、
必死に考えないようにしていたことを考え始めてしまいました。

なんだかなぁ・・・。

違うなー・・・何でボレロで三番叟?
 

こんなに大好きな萬斎さまを間近で観ているのに何ゆえこのようなギモンを感じ始めて
しまったのかと言うと、萬斎さまが踏む三番叟があまりにも素晴らしすぎて、というか
三番叟を踏む萬斎さまは三番叟そのもの。舞っている時のあのトランスな表情は
神様が彼に降りてきちゃってるというか。

三番叟は三番叟、「MANSAIボレロ」は「MANSAIボレロ」で別のものとして
観れば「MANSAIボレロ」のMANSAIは美しくて独創的で情熱的。


あぁ、でもでも。

なんだか釈然としない。




でもパンフレットの中で


興奮と熱狂に導く力強い楽曲に、
「私とは何者ぞ。」という問いかけに、
狂言のアイデンティティ、
日本のアイデンティティを息づかせ、
宇宙の環を力強く循環させたい。

  ~省略~

皆さんの想像力に訴える
皆さんと創造力を分かち合える
機会になればと思っております。


  ~省略~


敢えて、世界的な、普遍的な作品を取り上げることで、
新たな土俵にのせていただき、
日本の伝統芸能、舞台芸術を再認識する機会にしたいと思っております。


日本の再生を信じて、ソーゾーを続けてまいります。


と、萬斎さまの言葉を見れば、震災後を含めた今の日本の再生を願う表現なのだな。と
思えるのでした。

そしてすべての演目が終わり、鳴り止まない拍手。
二度のカーテンコールに応えてくれた萬斎さまは最強のドヤ顔でした


意味不明でもドヤ顔でも萬斎さま、やっぱりアナタはステキです
えぇ、ワタクシ萬斎マニアですが。なにか?







Yちゃん、うにまいすさん、お付き合いありがとうございました
ぜひまたご一緒しましょう~