今、電車の旅ブームになっております。
むかし、小学2年生の頃、母と蒸気機関車に乗った記憶があります。
そのおふくろは、もう92歳にもなりました。
各駅停車の2等車だったと思います。トンネルに入るときは煙が車内に侵入するので窓を閉めたものです。
今に思えば、のんびりの素敵な旅だったのですね。
あの頃の楽しみはといえば、駅のホームに着くまもなく、数人の駅弁売りが一斉に、
ベント・ベント・ベント~と、独特の鼻にかかった掛け声で、窓際に駆け寄って来たものでした。
すると、乗車客も電車の窓を開け、お弁当や、お茶・牛乳・おまんじゅうを買い、
電車が走り始めるまで、お金のやり取りをしていた記憶があります。スリル感があったんですね。
中学生の頃には、急行電車で仙台~盛岡へ遊びに行きました。
それでも日帰りするには、時間の余裕がなくてきつかったでしたね。
今日では、眠る暇もなく目的地についてしまいます。
便利な世の中になったのですが、何故か旅情感を、おき忘れてしまった気がしてなりません。