よろず淡日

淡海の日夏で 今どきよろずや
古道具と駄菓子、地域のものなど

11月の企画展「巡らひの美し」のお知らせ その1

2017-10-06 | お知らせ

10月に入り、秋がまた進んできました。
ちょっと気が早いかもしれませんが、チラシもできましたので、秋の淡日企画をお知らせします。
タイトルは「巡らひの美し 祈りと光 ― アトリエひこの作品より」、“めぐらいのかなし”と読みます。
2013年に東京・西荻窪のギャラリーブリキ星での展示「そこここ 遊通してひとつ」を踏まえての展示です。

アトリエひこは、大阪市・平野区にある知的障がいのある方の造形スペース。
1994年に、ダウン症と重い心臓疾患のある大江正彦さんのご自宅から始まりました。

・・・・・
日々を暮らしている中で、えー、これは!とか、
これはすごいなぁ、と思わせてくれること、
もの、人に巡りあうことがあります。
そしてそれと呼応している内心があります。
そこには『伏在する真の形』(彫刻家・山本恪二師)が
あるのだと思います。
内からの光とも言える大切なものを
きちんと見て取ること(見取り)をしないと、
申し訳ないことになる。
古道具もアートも福祉も村づくりも
そんな本来になってほしい。

かつて日本の古い言葉では、
しみじみと慈しむことを『かなし』といい、
愛し、美し、とも表したそうです。
『かなし』には、美しいことと悲しいこと、
両義的な感情が詰まっている。
どちらか片方だけではないのです。

知的障がいのある人のための
造形スペース・アトリエひこ。
戦時から現在までの
真摯な縁に恵まれたその在りようは、
誰にもおし寄せる現在の不安や畏れを、
その最前線で計らいのない美しさとして
巡らせてくれているように思います。
どうぞ直にご覧になって確かめてください。

祈りの街道、戦国と和平、自治の地 日夏にて

・・・・・

なお、11月5日(日)には、アトリエひこに携わっておられる石崎さんとの茶話会をいたします。
個々に日頃気になっていることを交えて、気軽に話せる場になればと思います。
参加ご希望の方は、メール、お電話で淡日までご連絡ください。

ブリキ星での展示から4年・・・その時は、まだ淡日はありませんでした。
それからバタバタと開設準備をして・・・
小さくて(大都市から)遠くて、古くて、開いてても電気が灯っていても薄暗い(笑)よろず淡日が、皆さまのおかげで何とか出来上がりました。
沢山のアトリエひこの作品から、今回は8名の方の作品を、淡日らしくご紹介したいと思います。
ご来廊どうぞよろしくお願いいたします。

「巡らひの美し 祈りと光 ― アトリエひこの作品より」
2017年11月3日(金・祝) -11月20日(月)
金、土、日、月曜日の11-18時(火、水、木曜日は休み)
よろず淡日のギャラリー


【アトリエひこの石崎さんと茶話会】
11月5日(日) 14時-16時頃
茶菓代 200円
*参加ご希望の方は、淡日までご連絡ください
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