天空の扉へ Good day! - たか機長 45歳でプロパイロットへ😊

歳を重ねるごとに毎日が楽しい!そう思える日々を送っていきたいです。一つのパイロット・ライフスタイルを伝えていきたいです!

サンディエゴへ飛んできました

2011-02-08 | 訓練日誌

非常に天候に恵まれています かなりラッキー

 

(アメリカ時間2/7火曜) 本日は時間付けのため一緒に同行している同期T君とサンディエゴへクロスカントリーフライトを行いました 機長はTaka、副機長はT君

 

本日のルートは

Chino - French Valley - Ramona - Gillespie - Montgomery Field (San Diego)

片道航程:約90マイル(162km) 所要時間:55分程度

復路は海外沿いを経由してChinoに帰還




モンゴメリーを選んだのは、T君がアメリカでの訓練時代のホームベースだったようで、懐かしいので行ってみよう!ってことになりました。更に、サンディエゴ方面は天候も良く南カリフォルニアを堪能できそうだったので。

もちろん、ただ何も考えずに飛行するのはもったいないので、日本の事業用の考え方・やり方になるべく沿うように取り組みました。Navigation Logであったり、コースの選択であったり、Heading・高度を守る!!を意識しました。

久しぶりにSocal Departure(南カリフォルニア地区の管制区を管轄する管制センター)にコンタクトしてオンタリオのClass C airspaceを突っ切りました(Transition) あの弾丸トークの管制官とお話しするのはちょっと億劫でしたが、ここはちゃんとClimb on Courseをしたかったので、Try!何とか無事に乗りきました

*Socal = Southern Californiaの略 呼び出すとき”ソーカル!!”と言います

 

上空の風も弱く計画のHeading(機首を向ける方位)を守っていればドンピシャでFrench Valley/ Ramonaをヒットしました。しかもOn-time!素晴らしい ま、Wind calmでしたから・・・当り前か。

 

途中に札幌の他の同期が訓練していたGillespie空港が見えてきました。「おぉ~DちゃんやNはここで頑張ってたんだぁ~ 随分複雑な空域でよーやったなぁ~」

 

そして、無事にT君の昔のホームベース Montgomery Field/ RWY 28Rに無事に着陸!

駐機している飛行機の数が半端ないわ ちょっとビックリ いくつかのフライトスクール・フライングクラブがあるようで、ひっきりなしにTake-offしていく小型機がその忙しさを物語っている。平日なのに・・・

 

サンディエゴ!いやぁ、これぞ南カリフォルニアって感じです。気温は21度くらいで過ごしやすい。雲一つない青空 すばらしい~ しばらくT君とコーヒーを飲みながら、たそがれてしまった。

 

帰りはRWY28RでStraight-out departureして海岸沿いを経由してChinoへ向かいました。

素晴らしい景色を楽しみながら。

 

夕陽もきれいだったなぁ~ 無心になれます。

 

因みに昨日行ったBlyth(東の方)の方面で撮った景色とは大違いでしょう?? 砂漠で・・・同じカリフォルニアなのにね。

 

さて、明日の午前中はちょっと苦手なShort field landingの練習を少しして、午後からいよいよ試験会場のアリゾナへ向かいます。試験は予定では2/10!!

 

 

 

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第一関門突破

2011-02-06 | 訓練日誌

無事にアメリカに着きました~~!

やっぱりシンガポール航空はGood! 飯も米系航空会社よりも数倍うまいぞ 長距離のフライトにおいては、いつも通路側を予約しますが、今回はなんと左の2席が空席!! 3つの席をベッドのように使わせてもらいました。かなりラッキー


普通の週末だから入国検査も混んでいないだろうと思っていたら…大混雑 長蛇の列に1時間も並んでいました

 

今回の旅は札幌のフライトスクールの同期と一緒なので、何かと心強いっす。なんつったて極度の方向音痴なもんで・・・(2回路地を曲がったら・・・大抵ロストします)

 

LA空港からレンタカーを借りてチノへ(Chino)

久しぶりのアメリカ!やっぱり広いなぁ。

チノはLA空港から東へ車で1時間強に位置します。途中、銀行に寄ってお金を調達して夕方過ぎにチノ空港へ到着 これまた懐かしい風景~&独特の臭い・・・(空港周辺は酪農?がさかんでかなり臭うが、もう慣れっ子) 一昨年の9月~12月の3か月間滞在していました。

晩飯を食べたあとは、休む暇もなく翌日の学科試験の最終チェック

結局夜中の2時に就寝

 

学科試験は100問(3時間) ・・・11時からチノ空港の敷地内になるフライトスクールで受験

なんとか85点で合格!!(70点以上パス)

アメリカでの学科試験は3度目だけど、今回は順調に準備が進んでいたので比較的心の余裕を持って臨めました。

準備は約2週間前から開始

仕事が終わってからファミレスに行きひたすら過去問題やテキストを読んで予習しました。

1年半に渡って飛行機の勉強をしてきたので、科目は違えど頭に入りやすかった。

 

夕方からフライト訓練 久しぶりのチノの空です! 昨年11月以来の操縦です

アメリカでの操縦は大分ブランクがあったので、管制官とやりとりがうまくいくか心配でしたが、まぁ、何とか通じた・・・

 

チノ空港でタッチアンドゴー(離着陸訓練) 1時間半

 

Normal Take-off/ Landing

Soft Field Take-off/ Landing

Short Field Take-off/ Landing

Emergency Spot Landing

 

離着陸といっても色々な科目があって、結構大変です。

 

さぁ、今日は早く寝よう・・・疲れた

 

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再びアメリカへ!

2011-02-04 | 訓練日誌

今日からアメリカへ渡り、アメリカの事業用操縦士ライセンス(=FAA Commercial Pilot License)の訓練と試験を受けてきます!

(今は成田のラウンジで学科対策の最後の追い込み中・・・)

 

日本の事業用訓練も7割方消化しているので、総飛行時間も250時間にちょっと足りないくらいです。アメリカの事業用は絶対に必要というわけではありません。っが、アメリカのライせんセンスを持っていると5月頃に受ける日本の試験科目が一部免除になります。

札幌への通いの身としては、この免除がかなり大きいと考えました。通常は日本の試験は2日間に渡って行われますが、この科目免除により1日で終わらせることができます。つまり、天候リスクの軽減

さらに、日本での訓練負荷の軽減(免除される科目の練習は日本でしなくていい)
モチベーションの維持
円高の恩恵

などなど十分メリットがあると判断しました。



 

前半は懐かしの!!チノで250時間の要件を満たすべく飛行時間を稼ぎます(time building + training)

後半はアリゾナへ行き試験を受ける予定です。

 

天候が崩れませんように~~

 

 



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1か月半ぶりの札幌へ!

2011-01-20 | 訓練日誌

1/8~10の3連休を利用して久しぶりの札幌に行ってきました

 

いやぁ~寒すぎ&雪凄すぎ

 

3連休ということもあって、空港には朝からスキー客がたーくさん

 

飛行機もほぼ満席でした

 

今回の札幌TRIPの目的はシミュレーター訓練!!同期の訓練生のサポートを得ながら一つずつ事業用の科目の復習をしました。雪道はちょいと辛かったけど、かなり有意義な時間を過ごせたと思います。

 

そして、いつもの美容室で散髪~~


 

朝到着した千歳空港

(実は冬の千歳に着陸するのは初めて。青空が見えるけど、羽田を発つとき千歳の除雪が間に合わない場合は羽田に引き返すこともあります・・・とアナウンスが流れてました。ジェットエンジンの爆流に乗って舞い上がる雪に見とれてしまったのでした)


今回は会社の健保を経由して2泊3日のパッケージ旅行でした。久しぶりにJALの777に乗りました。千歳着陸後、スポットへの移動速度はやはりゆっくり。そりゃそうだ。足もと悪いんだから・・・

 

千歳空港から高速バスに乗り麻生駅へ(札幌市北区) 吹雪でした・・・

 

麻生駅から学校へ向かう歩道にて

(東京の家を出るときから、長靴を履いてきました・・・・)

 

 

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航空財団のシミュレーター初体験!

2010-12-19 | 訓練日誌

東京も少しずつ寒くなってきたかなぁ。

っていっても日中は10℃も上がるんだけど(つい、まだ札幌と比べてしまう・・・)

仕事に復帰して2週間!ん~大分思い出してきた感じで。幸いにも(?)直近に在籍していたチームのお手伝いを中心にやっているので、体が覚えていたというか・・・懐かしいというか。不思議と手が動くのでした。もしかして、徐々にスタートアップさせていくように上司の配慮なのかな。優しすぎる・・・

それにしても、毎日朝から晩までエクセル&数字とにらめっこ状態なので、眼が疲れる・・・操縦の訓練は北海道の悠久の大地を眺めながらだった。このGAPにより疲れ倍増です。目薬をまとめ買いしておこう。

 

さて、

先日、羽田にある航空振興財団のシミュレーターを初体験してきました!

一部の航空会社の入社試験に使われるシミュレーターで、電動式モーション付の本格的なものです。1時間約36,000円!!!(高いっす。。。) といっても今回は自分は操縦していません。航空会社へ応募中のフライトスクールの同志が最後の追い込みのため、自分は右席に座り副操縦士の役でした。

副操縦士としての補助業務は、主にフラップ(補助翼)やギア(車輪)の操作、所定の計器類のセット、Standard call-out(声を出して注意喚起 例えば高度1,000フィートに差しかかったら "One thousand!!!"と大きな声でコールアウト)、ATC(管制官とのやりとり)などです。

この日は2時間のトレーニングで長丁場でしたが、とっても貴重な体験をしたと思ってます。自分もいずれこのシミュレーターにお世話になるわけで、事前に右席とはいえ訓練の流れやモーション付のシミュレターとはどういうものか、このシミュレーターの特性などイメージを固めることが出来ました。札幌のシミュレターとの違いを把握できただけでも大きいと思います。今後札幌には週末や連休を利用して月に1回は通う予定なので、この体験を活かして取り組もうと思います。

横から見る2時間ぶっ続けで必死に闘っている同志の姿にちょっと感動。と同時にモチベーションかなりUPしました。この機会をくれた彼に感謝です。

 

航空振興財団ホームページ
http://www13.ocn.ne.jp/~jcapf/training/pg96.html

 


シミュレーターの外観
右に旋回すれば右に傾き、着陸すればドドンっと本物そっくりに振動がくるリアルな代物


コックピット


 

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試験延期・・・

2010-11-27 | 訓練日誌
明日以降、札幌は暴風雪の予報が・・・寒そう
 
 
 
さて、事業用操縦士の試験ですが、延期という形になりました。
 
11月前半~中盤は天候不良で思うように飛べず、試験2日前で訓練シラバス(プログラム)全体の6割しか消化出来ずにいました。それでも、教官は何とか合格レベルまで持っていかせようと気合を入れてくれたのですが、技量レベルが追いつかずで・・・自信もなかった・・・また、同期間に(合格の可能性大の)他の訓練生の試験も控えており迷惑はかけられない。教官と相談して無駄な戦はやめようと決断。天気ばかりはしゃーない
 
 
北海道では冬季は飛べませんので、次回の試験日程は来年の4~5月になります。
 
 
これからの4~5カ月間は空の神様からのプレゼントなのでは?と思ってます。初めて飛行機を操縦したのは去年の9月 あれから約1年2カ月 日本の計器飛行証明まで駆け足で取り組んできました。知り合いの飛行機乗りから言わせると、1年2カ月というのは、結構早いペースとのこと。駆け足でやってきた分、肝心の基礎というか、航空人としてのスタンダードが身についていないように思います。スタンダード?といっても一言で表現するのは難しいかもしれません。飛行機を飛ばすことってどういうことなのか?腰を据えて考えろ!というメッセージなのでしょう。
 
 
Think ahead!!
 
 
教官がよく言う言葉です。フライトは地上の準備が約7割を占める。天候(雲)を鑑みて、ルートのプランニング、雲が低い場合は最低何フィートだったら行けるか?! 山岳波、低気圧の通過(前線)?冬型の気圧配置? 上空でエンジントラブルがあった場合の不時着場の選定? ルート上の顕著な街、物標(橋、川、ダム、山)のイメージは出来ているか? 管制官とのやり取り(航空管制) などなど 地上で出来ることはたくさんあります。こういった準備があってこそ、上空でThink ahead! つまり先を読みリスクマネージメントを行う事ができる。安全に快適に飛ばすには地上での準備が重要という訳です。
 
こういった地上の準備が足りてませんでした。来年春までにしっかりイメージトレーニングをしていきたいと思います。
 
 
 
さて、生活資金も尽きてきたころから12月から東京に戻って働きながら札幌に通うことになります。幸いにも前の会社からオファーをいただいたので、すんなり社会人復帰できそう。いやぁ、まじめに働いててよかった。幸せものです。
 
 
 
 
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航空界に船舶の思想??

2010-11-14 | 訓練日誌
日が落ちるとぐっと冷え込んで吐く息が白くなってきました・・・
 

最後の試験日程が11/24~26に決まりました!!
 

といっても・・・・ここ最近は悪天続きで思うように訓練が進んでいません 
しかも明日以降も悪い見通し。明日は前線を伴った低気圧が北海道を通過。同時に寒冷前線も通過・・・ということで、一気に上空に寒気がやってきます。明後日なんか雪の予報が・・・
 
 
いやぁ、まずいなぁ。ま、焦っても仕方ないので今できることをやるしかない
 
と言い聞かせています。
 
 
 
今日はホント久しぶりに太陽を見ました こんなに太陽がありがたいなんて。やっぱり曇り・雨が続くと気持ちが萎えちゃいますね。
 
ということで、本日は久しぶりのナビゲーション訓練(=長距離飛行)として、函館に行ってきました 快晴ではなく、特に山沿いを中心に散見する比較的低い雲の影響で高度は稼げず3,000フィート(900m)の巡航でした・・・
 
 
 
さて、試験に向けて航空法の見直しをしています。
 
航空法の一つの特徴は船舶の思想を受け継いでいるようです。
 
航空用語の代表的なものは船舶用語だったり。
 
 
例えば、
 
 
航空機は英語でエアクラフト(Aircraft)ですが、「シップ(Ship)」と呼んでいたり、旅客機の客室を「キャビン(Cabin)」、ジャンボジェットのファーストクラスを「アッパーデッキ」って言ったり。
 
 
航空機の左右の翼の端っこには、航法灯(ナビゲーションライト)と言われている灯火が装備されています。右翼のライトを右舷灯、左翼のライトを左舷灯と言ったりします。これも船舶用語をルーツとしているのかな?
 
右舷灯は青、左舷灯は赤(ブルーライト ヨコハマって覚えていた)と思ったら正しくは右舷灯は緑だった・・・


 

 
何故、左右のライトを色分けするのでしょう??
 
 
夜間の空中衝突予防のためです。
 
前方に飛行機が飛んでいるとします。
 
自分から見て左に緑色の灯火、右に赤色の灯火が見えたとすると・・・・
 
自分は相手機と対進しているということになります。。あぶなっ!!そんな瞬間を味わいたくないものです。
 
 
 
 
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夕暮れ時の着陸

2010-10-26 | 訓練日誌
今日は寒い、寒い・・・
 
初雪です。日中はみぞれ交じりの暴風雨?
 
フライトは当然キャンセルでした
 
 
 
そして、
 
今夜は・・・窓の外を見るとうっすらと積もっている
 
さすがに石油ストーブ 初始動~~
 
まだ10月なんですけどね


 
最近は日没もかなり早くなってきました。
 
17時には日没です。
 
ナビゲーション訓練(長距離飛行)の帰りでちょくちょく日没の時間帯に札幌に戻ってくるときがあります。
 
街に明かりがともるころって、何かロマンチック?な感じです。
 
一気に街が忙しくなる時間帯
 
家路を急ぐ人
晩飯の仕度をする人
今晩どこで飲もうか?考えている人
 
ってな感じでガラッと人々の動きが変わる
 
 
札幌は100万人都市
 
完全に夜間飛行となれば、きっとキレイなんだろうなぁ
 

 
今日は、日が落ちて間もない時間帯の札幌への着陸シーンの映像です。

セスナ(エンジン1発のプロペラ機)なので、アプローチ速度は遅め

滑走路のライトをじーーっと見ながら着陸体制に入ります






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蝦夷富士の山頂は雪化粧

2010-10-24 | 訓練日誌
毎日のようにセスナで飛んでます

少しずつだけど、雲に対する判断が良くなってきていると自分では思ってます

これから天候が悪くなるようなので飛べるうちに飛んでおく感じです。

なんと、明後日の札幌の予報は雪・・・ 初雪が降りそう。灯油買っておくかな。


 
さて、今回は前回のフライトの続きで、第2レグ(第2コース)のお話
 
第2レグは、余市から洞爺湖の西にある豊浦(とようら)という街まで。
 

このレグは比較的コースに乗りやすい!
 
蝦夷富士と呼ばれている標高1,900mの羊蹄山(ようていざん)があり、第2レグは羊蹄山とその西あるニセコの山の間を通るイメージ
 
よって、自分のポジションをロストする可能性は殆どないので、落ち着いて手順を踏める
 
雲と山はお友達というだけあって、この一帯は雲が出やすい・・・ので注意



 
羊蹄山を真横から撮りました!山頂付近は雪化粧・・・・




 
 
洞爺湖にあるウィンザーホテル!!このホテルが見えてきたら、そろそろ進路変更の合図!

ウィンザーホテルは、いつだったか洞爺湖サミットがありましたね。各国首脳が集まったところ。
 
9月下旬に母が東京から遊びに来た時に一緒に洞爺湖まで来ました(親孝行旅行??)その時にランチ用に、このウィンザーホテル内のパン屋さんで美味しいパンを購入しました。うまかった!旅行記は後日UPします。
 






 
洞爺湖の真ん中には中島があって容易に判別できます。


 
 
 



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事業用の訓練って?

2010-10-20 | 訓練日誌
無沙汰しています!
いやぁ~寒い・・・ストーブを初始動させるか悩んでいます・・・ もう冬かな 短い秋でした


事業用の訓練も天気が悪いなりに着々と進んでいます。ほぼ毎日飛んでいる感じです

事業用の訓練は、計器飛行の訓練に比べて課目が多い・・・のが特徴


離陸にもノーマルの離陸に加えて、短距離離陸(滑走路が短い or 上昇経路に障害物がある想定)があったり、

着陸の方法もフラップを下げない着陸(フラップ故障 or 強風を想定)や、制限地着陸とって航行中に緊急着陸を強いられる場面で距離・高度の判断能力+着陸技術を養うものもあったり。もちろん、短距離離陸があれば、短距離着陸もありで・・・
 
更に失速のデモンストレーションの課目もあります。
 
教習所での車の運転練習もそうでしたね
クランクや縦列駐車や坂道発進などなど、色々な課目がありました。



これらの課目に加えて、ナビゲーション(=長距離飛行)があります。
 
計器飛行の訓練でのナビゲーションは、基本的にはコックピットの計器を見ながら決められた空の道を飛ぶ。雲の中に入ってもOK(雲はなるべく避けたいけど)

事業用のナビゲーションは、予め上空の予想風などを使って立てた飛行計画を基に外を見ながら飛ぶ(地上・地形を見ながら)有視界飛行がメインです。雲から一定の距離を保って飛ばなければなりません(雲にかすってもアウト!)つまり、雲に対する判断!!が重要です。安全・快適・経済性といった3つの主目的を達成するために総合的にフライトを組み立てることが課題です。
 


自分は雲に対する判断が1テンポどころか、2テンポくらい遅くて困りものです
 

「あー 次の目的地の方向に雲がある。あの山は標高xxxフィートだから、雲のベース(底)はxxxフィートくらいかな。だとすれば、今の高度は維持できない。じゃぁ、雲の上に避ける?いや、下に避けるべきか?今日の風はやや強い。山の風下側は山岳波<乱気流>があるかもしれない。じゃぁ、上に逃げるべき?いや、この先は気圧の谷の接近で、山沿いを中心に低い雲が広がっている可能性が高い。一度雲の上に行ってしまうと、下に降りれない可能性が高い。。。。だとすると・・・・右が左によけるしかないか。お!!右側に平野部があるので、雲との距離は確保できる。エンジンは1発しかないので、もしエンジントラブルがあった場合の緊急着陸地は確保できるかな?? この飛行機の滑空距離(エンジンパワーゼロでの最大飛行距離)はxxxマイルだ。xxxのルートを通れば、xxxにゴルフ場もいくつかあるし、安全だな。よし右に迂回することにしよう。ん~~~右に何度進路変更すればいいんだ?30°?45°?60°?迂回すると、到着予定時刻は何分遅れる?」

ってな感じで上空に雲と遭遇すると、脳みそフル回転なのです。冷静に判断できればいいけど、上空では思考回路がかなりふさがってしまうことも。やっぱり経験していくしかないのか?!



下記は、札幌から南へのモデルルートの一つです。昨日下記のルートで飛行しました。
 
おおよそ1時間半のコース




 
第一コース:(第一レグと言ってます)小樽を超えて、余市<よいち>(ニッカウィスキー工場が有名?)上空

第二コース:余市から進路を南へ変えて蝦夷富士と呼ばれている羊蹄山(ようていざん)やスキーで有名のニセコの街を通過して豊浦という町の上空まで

第三コース:豊浦から進路を東に変えて洞爺湖(洞爺湖サミットってありましたね)上空を通って苫小牧の西まで

第四コース:苫小牧西から進路を北に変えて、左手に支笏湖を見ながら、札幌市街へ
 
 
例えば、第一コースで、あの町は間違いなく余市だ!!と確信するために自分なりの目印を設けておきます。つまり、町の特徴をイメージしておかないと間違ったポイントで進路変更してしまう致命的なミスにつながります。







自分なりの余市のイメージ(特徴)は・・・
 
1.比較的大きい余市川がある
2.余市川に3つの橋がある
3.真ん中の橋の手前には、茶色い屋根の倉庫群(ここがニッカウィスキー工場!!)
 
 
このことを地点評定と言います。北海道の町の漢字が読めないことが多々あり・・・アイヌ語の当て字が多いとか。たとえば、倶知安 くっちゃん って読みます。
 
 
さぁ、下記は余市の町を上空から撮影したもの。どこに余市駅があるでしょう????





 
地点評定って難しい・・・




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