天空の扉へ Good day! - たか機長 45歳でプロパイロットへ😊

歳を重ねるごとに毎日が楽しい!そう思える日々を送っていきたいです。一つのパイロット・ライフスタイルを伝えていきたいです!

FAA Commercial 受験記(1)

2011-02-17 | 訓練日誌

東京に戻り、先週までの青い空  vs. 朝の満員山手線・・・ このGAPに苦しんでいます(2月から会社が新宿から品川に引越した)

 

今回の旅は札幌の訓練生同期と一緒だったので、とても楽しかったし、励まし合いながら(?)取り組むことができました

 

試験は日本と同様、Oral(=口頭試問)/ Flightの2本立てです。

 

Oralではひねった質問はされません!とはいえ幅広い範囲の中から聞かれるため、基本的な部分はきちんと押さえておかなければなりません。

 

渡米1週間前、ちょうど学科試験の予習が終わってからOral対策に取り掛かりました。最後の詰めとして、試験会場のアリゾナに入ってから気合いを入れて頭に入れた感じです。前夜にT君と特に混乱しやすい空域について質問を出し合って理解を深めました(再確認)

 

T君は余裕で・・・ビール飲んでたけど(すげっ)

 

 

試験当日の午前中に実機訓練、午後に本チャン試験といった流れです。

 

この日は比較的風は穏やかでした。クラシックな機体:NAVIONにも慣れてきて、エアワーク及びエアポートワークの訓練も上々の仕上がり

 

さぁ、本番だ 

 

・・・と思いきや

 

自分の試験会場はグランドキャニオンの麓にあるCAVERN Airportだそうで。。。 しかもこの空港、Dirt(舗装されていない土の滑走路)はぁ~? (聞いてねーよ)と心の中で叫び まさか、試験でリアルなSoft field take-off/ landingをやるとは・・・かなり動揺してしまった。

 

ところが、神は味方したのか、現地CAVERNの気温がマイナス11℃で担当インストラクターが「こりゃ無理だな・・・寒すぎる。危険だ」とコメント 翌日、試験官がアリゾナに帰ってくるので、翌日早朝に試験延期となったのでした。

 

延期のおかげで、この日はぐっすり眠ることができました そう、体調は万全  朝7時(朝焼け前)から試験官を待っていましたが・・・さすがアメリカ!!試験官がやってきたのは正午過ぎ・・・(おいおい)

 

体調は万全でしたが・・・風が・・・強すぎる

 

Head windRWYに対して正対風)でしたが、30 knot/ peak gust 39 knotというコンディション 大丈夫かなぁ。。。

 

外の様子を気にしながら・・・まずはOralから! 試験官のオフィスで約1時間のOral試験でした。聞かれた範囲は広く・浅くという感じ。乗る機体NAVIONのエンジンについて、Commercial pilot privilege, Weather Informationそれから空域はもちろんのこと、低酸素症(Hypoxia)や過呼吸(hyperventilation)などメディカル関係、Navigation Logの説明、また飛行機の模型を使いながら、シャンデル・Lazy 8ってどんなもんか&何のために練習するのか?などなど説明して無事にクリア! 

 

何問か答えに窮する場面もありましたが、そこはアメリカ!丁寧に説明してくれました

 

 機体の外部点検も問題なし エンジンオイル、ハイドロオイル Good

 

 

 

さぁ、いざフライト試験へ(つづく)

 

 

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予想外の展開が続く・・・試験は翌日AMに

2011-02-11 | 訓練日誌

アリゾナに来て3日目の朝を迎えました。現在2/11 6:00AM

天候は相変わらず風は強め(北風20ノット強)だけど、Clear SKYです

昨日、一昨日とアリゾナの学校(Sheble Aviation)で訓練を受けてきました。

最初に驚いたのは・・・・機体です

 

NAVIONという名前で、1964年生まれ 第二次世界大戦が終焉の時を告げたころに一時ブームになった機体だそうです。このSheble AviationでRebuildしたみたいで、「Taka, お前がこの機体に乗る4番目の生徒だ!ラッキーだな」とインストラクターに励まされ? なんだかな複雑な気分に・・・

確かにこの機体に乗れるのは貴重な体験かもしれないけど、これで訓練+試験かよぉーと思うとね。。。。

 

エンジンはコンチネンタルの225馬力

Retractable(Gear<車輪>)


 

訓練は初日1.5時間、2日目1.8時間

初日は機体に慣れず四苦八苦だった・・・

チェックリストに "Hydraulic Power - ON/ OFF"という言葉が。。。なんのこっちゃ 後で聞いたらギアとフラップはハイドロシステムらしい。。。先に言えよ!!

おまけに、GearレバーとFlapレバー めっちゃ固い まぢで固い 片手では無理です・・・

操縦桿は丸くて最初戸惑ったけど、最終的には車を運転するような感じで落ち着きました

まぁ、なんだかんだ言って2日目は大分機体に慣れてきて、かなり落ち着いて訓練できました。ふぅ~

 

一通り下記の科目の練習を実施

Soft field take-off/ landing

Short field take-off/ landing

Steep turn

Lazy 8

シャンデル

Slow Flight (clean & landing configuration)

Power-off stall

8 on pylon

 

昨日の午前の訓練後に試験の予定でしたが、これまた想定外で試験会場がグランドキャニオンの麓(Cavern A/P)の空港と言われ、グランドキャニオンまでクロスカントリーで向かう予定でした(試験官の都合・・・) っが、しかし、現地の気温がマイナス11℃・・・しかもField Elevation 5200feet  さすがに危ないのでキャンセルとなったのでした。。。お陰でぐっすり眠れたけど

 

さぁ、あと3時間後に試験です!!

試験会場はShebleのホームベースのSun Valley空港周辺(アリゾナ)

TAF(気象予報)も良好~

 

では行ってきます

 

あ、一緒に同行しているT君は昨日見事合格!! Great job!!

 

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サンディエゴへ飛んできました

2011-02-08 | 訓練日誌

非常に天候に恵まれています かなりラッキー

 

(アメリカ時間2/7火曜) 本日は時間付けのため一緒に同行している同期T君とサンディエゴへクロスカントリーフライトを行いました 機長はTaka、副機長はT君

 

本日のルートは

Chino - French Valley - Ramona - Gillespie - Montgomery Field (San Diego)

片道航程:約90マイル(162km) 所要時間:55分程度

復路は海外沿いを経由してChinoに帰還




モンゴメリーを選んだのは、T君がアメリカでの訓練時代のホームベースだったようで、懐かしいので行ってみよう!ってことになりました。更に、サンディエゴ方面は天候も良く南カリフォルニアを堪能できそうだったので。

もちろん、ただ何も考えずに飛行するのはもったいないので、日本の事業用の考え方・やり方になるべく沿うように取り組みました。Navigation Logであったり、コースの選択であったり、Heading・高度を守る!!を意識しました。

久しぶりにSocal Departure(南カリフォルニア地区の管制区を管轄する管制センター)にコンタクトしてオンタリオのClass C airspaceを突っ切りました(Transition) あの弾丸トークの管制官とお話しするのはちょっと億劫でしたが、ここはちゃんとClimb on Courseをしたかったので、Try!何とか無事に乗りきました

*Socal = Southern Californiaの略 呼び出すとき”ソーカル!!”と言います

 

上空の風も弱く計画のHeading(機首を向ける方位)を守っていればドンピシャでFrench Valley/ Ramonaをヒットしました。しかもOn-time!素晴らしい ま、Wind calmでしたから・・・当り前か。

 

途中に札幌の他の同期が訓練していたGillespie空港が見えてきました。「おぉ~DちゃんやNはここで頑張ってたんだぁ~ 随分複雑な空域でよーやったなぁ~」

 

そして、無事にT君の昔のホームベース Montgomery Field/ RWY 28Rに無事に着陸!

駐機している飛行機の数が半端ないわ ちょっとビックリ いくつかのフライトスクール・フライングクラブがあるようで、ひっきりなしにTake-offしていく小型機がその忙しさを物語っている。平日なのに・・・

 

サンディエゴ!いやぁ、これぞ南カリフォルニアって感じです。気温は21度くらいで過ごしやすい。雲一つない青空 すばらしい~ しばらくT君とコーヒーを飲みながら、たそがれてしまった。

 

帰りはRWY28RでStraight-out departureして海岸沿いを経由してChinoへ向かいました。

素晴らしい景色を楽しみながら。

 

夕陽もきれいだったなぁ~ 無心になれます。

 

因みに昨日行ったBlyth(東の方)の方面で撮った景色とは大違いでしょう?? 砂漠で・・・同じカリフォルニアなのにね。

 

さて、明日の午前中はちょっと苦手なShort field landingの練習を少しして、午後からいよいよ試験会場のアリゾナへ向かいます。試験は予定では2/10!!

 

 

 

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第一関門突破

2011-02-06 | 訓練日誌

無事にアメリカに着きました~~!

やっぱりシンガポール航空はGood! 飯も米系航空会社よりも数倍うまいぞ 長距離のフライトにおいては、いつも通路側を予約しますが、今回はなんと左の2席が空席!! 3つの席をベッドのように使わせてもらいました。かなりラッキー


普通の週末だから入国検査も混んでいないだろうと思っていたら…大混雑 長蛇の列に1時間も並んでいました

 

今回の旅は札幌のフライトスクールの同期と一緒なので、何かと心強いっす。なんつったて極度の方向音痴なもんで・・・(2回路地を曲がったら・・・大抵ロストします)

 

LA空港からレンタカーを借りてチノへ(Chino)

久しぶりのアメリカ!やっぱり広いなぁ。

チノはLA空港から東へ車で1時間強に位置します。途中、銀行に寄ってお金を調達して夕方過ぎにチノ空港へ到着 これまた懐かしい風景~&独特の臭い・・・(空港周辺は酪農?がさかんでかなり臭うが、もう慣れっ子) 一昨年の9月~12月の3か月間滞在していました。

晩飯を食べたあとは、休む暇もなく翌日の学科試験の最終チェック

結局夜中の2時に就寝

 

学科試験は100問(3時間) ・・・11時からチノ空港の敷地内になるフライトスクールで受験

なんとか85点で合格!!(70点以上パス)

アメリカでの学科試験は3度目だけど、今回は順調に準備が進んでいたので比較的心の余裕を持って臨めました。

準備は約2週間前から開始

仕事が終わってからファミレスに行きひたすら過去問題やテキストを読んで予習しました。

1年半に渡って飛行機の勉強をしてきたので、科目は違えど頭に入りやすかった。

 

夕方からフライト訓練 久しぶりのチノの空です! 昨年11月以来の操縦です

アメリカでの操縦は大分ブランクがあったので、管制官とやりとりがうまくいくか心配でしたが、まぁ、何とか通じた・・・

 

チノ空港でタッチアンドゴー(離着陸訓練) 1時間半

 

Normal Take-off/ Landing

Soft Field Take-off/ Landing

Short Field Take-off/ Landing

Emergency Spot Landing

 

離着陸といっても色々な科目があって、結構大変です。

 

さぁ、今日は早く寝よう・・・疲れた

 

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再びアメリカへ!

2011-02-04 | 訓練日誌

今日からアメリカへ渡り、アメリカの事業用操縦士ライセンス(=FAA Commercial Pilot License)の訓練と試験を受けてきます!

(今は成田のラウンジで学科対策の最後の追い込み中・・・)

 

日本の事業用訓練も7割方消化しているので、総飛行時間も250時間にちょっと足りないくらいです。アメリカの事業用は絶対に必要というわけではありません。っが、アメリカのライせんセンスを持っていると5月頃に受ける日本の試験科目が一部免除になります。

札幌への通いの身としては、この免除がかなり大きいと考えました。通常は日本の試験は2日間に渡って行われますが、この科目免除により1日で終わらせることができます。つまり、天候リスクの軽減

さらに、日本での訓練負荷の軽減(免除される科目の練習は日本でしなくていい)
モチベーションの維持
円高の恩恵

などなど十分メリットがあると判断しました。



 

前半は懐かしの!!チノで250時間の要件を満たすべく飛行時間を稼ぎます(time building + training)

後半はアリゾナへ行き試験を受ける予定です。

 

天候が崩れませんように~~

 

 



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