天空の扉へ Good day! - たか機長 45歳でプロパイロットへ😊

歳を重ねるごとに毎日が楽しい!そう思える日々を送っていきたいです。一つのパイロット・ライフスタイルを伝えていきたいです!

Baron BE58(双発機)IFR 初フライト Vol.2

2010-05-30 | 訓練日誌
札幌も日中は20℃間近になってきました
 
昨日・今日とフライトがありましたが、上空でもちょっと汗ばむほどです。内容はボロボロでした・・・一言で言うと認識が甘いという感じで・・・学びの日々です。
 
 
4月の双発機バロン君での計器飛行訓練の初フライト Vol.2です。
 
今回は、IFRクリアランスの受領(飛行計画承認)=>Taxi(誘導路走行)=>エンジン ランナップ

映像ちょこっと解説
 
飛行計画の内容:
 
管制官から次のクリアランスを受領
「Cleared to Asahikawa VOR via Sapporo 2 Departure Rumoi Transition Direct Asahikawa VOR, Maintain 7,000 Sqwark 2020」

これを一字一句復唱しなければならないんだけど、太字部分を復唱し忘れた・・・教官が言い直してくれました(恥)

Sapporo 2 Departure/ Rumoi(留萌)Transitionは決められた出発方式です。殆どの飛行場では複数の出発方式(SID = Standard Instrument Departure)があります。
 
 
SIDのチャートはこんな感じです。

 
 

 
滑走路へ向けて誘導路を走行する際にも管制官から許可が必要です。
 
エンジン・ランナップ
簡単に言うと、エンジンが正常に動いているか離陸前の最終チェック!一定のプロペラ回転数にセットしてチェックを行う
 
 





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航空無線通信士 受験記

2010-05-28 | 訓練日誌

2月に航空無線通信士を札幌の会場で受験しました。
 
この資格は将来エアラインで飛ぶためには必須であり、また就職活動でパイロットのポジションに応募する際の条件の一つです。
 
この国家試験は年2回(2月と8月)行われ、科目は無線工学、電波法、英語、電気通信術の4科目。たかは、航空特殊無線技士の資格を持っているので(昨年夏に受験)電気通信術は免除です(過去の記事

 
年2回しか開催されないので、自分の年間計画の中で非常に重要なイベントと認識していました。
 
 
この試験を打破する方法は大きく3つあると思います。
 
1)イカロスアカデミー(財)無線協会主催の認定講習を受講:16日間 約25万円・・・(汗)この認定講習を受ければ国家試験は免除される。各科目の修了試験に合格すればOK(悪く言えば、お金で免許を買う感じ?!)

2)イカロスアカデミー航空博物館主催の直前対策セミナーを受講:両者2日間コース イカロス 無線工学 直前対策セミナー<2.8万円>、航空博物館<無線工学+電波法>7,000円

3)完全独学

 
 
とりあえず、どんな試験内容なのか?!訓練生の先輩からいただいた過去問集や教科書をパラパラとめくってみた。
 
ん~~ 無線工学・・・・チンプンカンプンです 解説を読んでも・・・意味不明
 
ということで、3)完全独学は消えた
 
 
電波法は頻出する条文の読み込み+過去問の読み込みで何とかクリア出来そう。
英語は、その昔留学経験もあるし、英語を使って一応仕事をしていたので、問題なさそう。
ボトルネックは無線工学!!!

 
1科目のために16日間+25万円は、さすがにもったいない。16日間も札幌から離れ教官の講義を聞けないのは痛い。加えて、2月不合格だとしても8月に再チャレンジ可能と考えて、選択肢1)は外した。よって、イカロスの無線工学に特化した無線工学直前対策セミナーを受講して乗り切ろうと決断
 
 
イカロス直前セミナー(@東京)は本試験の約1カ月前に行われた。講師の方は羽田など管制システムに携わる現役の方で、折々話してくれる現場の小話は面白いんだけど・・・肝心の無線工学の講義内容は・・・やはり難しい。一応、事前に過去5回分の過去問を解いたというか、過去問集にある解説を分からないながらも読んで臨んだのだけど、頭がついていかないい。講義内容の理解度は40%といったところ。

 
それでも講師の方は合格させてやるぞ!という意気込みはあった。特に参考になったのは、過去問の傾向分析。過去問から出題率は平均60%程度 70%が合格ラインなので、+10%引き上げるためにどの分野を勉強したらいいのか?!きちんとフォーカスしてくれた。後々考えてみると、結構大きかったかな。2日間講義を受けて、何が一番良かったかというと、無線工学に対するアレルギーが取れたこと。
 
 
 
航空博物館の直前セミナーの存在は後になって知った。。。2月から新たに訓練生として加わったN君が以前受講したとのこと。その時に使用したテキストを譲ってもらった。このテキストが素晴らしい!!特に無線工学の解説ノートは、”最大限” 初歩的なことから解説されていて、さらに問題集にあっては、各テーマ毎にうまくまとまっている。問題も易しい問題から徐々に難易度が高い問題へと並べられている。その解説も丁寧で分かりやすい。言うことなし!ということで、イカロスのセミナー受講後はひたすら航空博物館の無線工学問題集を解きまくった。ファミレスのドリンクバーに通いながら・・・問題集3回くらい回した。
 

 
試験予習時間の重み(試験3週間前から本格的に予習開始)
 
試験1週間前まで1日平均1.5時間=>無線工学のみ
1週間前から3日前まで1日平均4時間(早朝2、晩2)=>無線工学のみ
試験2日前はフライトスクール休んで1日ファミレスにこもる 8時間(工学6、電波法2)
試験前日 12時間(工学6、電波法6)←ほぼ徹夜(涙)
 
英語予習ゼロ

 
本試験直後の自己採点結果は、工学90点!!! 電波法70点(あぶねぇ) 英語90点
 
無事に合格!!!ふぅ
 
いやぁ、工学やり過ぎた感じ・・・試験では簡単に思えたのでした。もう少し電波法に時間をかけるべきだったかな。
 
 
時間、お金に余裕がない場合は、航空博物館の直前セミナーがおススメです。そして、早めにこの資格を取ることが重要だと思います。
電波法はひたすら、過去問+頻出する条文を声を出して読み込む!!
工学は航空博物館の問題集をやりこめば大丈夫!
 
 
航空無線通信士の資格は、4級アマチュア無線相当の操作も行えるとのこと。友人の叔父さんがアマチュア無線をやっているので、いつか体験してみたい
 
 
免許証が届きました。光があたると、富士山が浮かび上がる。







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Baron BE58(双発機)IFR 初フライト Vol.1

2010-05-27 | 訓練日誌
先日、訓練生の仲間が無事に事業用操縦士の実機試験に合格しました
 
いや~めでたい 訓練生全員で後方支援を行い充実した2日間でした(試験は2日間)
 
素敵なチームの和が出来上がっています。これから、就職へ向けての準備ですが、是非とも頑張って欲しい。
 

 
 
さて、4月に双発機バロン君での計器飛行訓練の初フライトに行ってきました。一般的には事業用操縦士=>計器飛行証明という順番で訓練するらしいですが、札幌の学校では計器飛行証明のプログラムが先に組まれています。
 
冬季約3ヶ月間、地上でシミュレーターなど準備をしてきましたが、やはり実機となると緊張します。昨年夏に初めて空を飛んだ時に比べれば落ち着いています。足が震えたり、頭の中が真っ白状態に陥ることはありませんでした。逆に想像していたより、落ち着いて操縦桿を握れた自分にビックリしたくらい。やはり、シミュレーターやイメージフライトのお陰かなぁ。

 
何回かに分けて実際の映像をUPしてみます。
振り返って見てみると・・・落ち着きがなかったり、教官にダメだしくらっていたりとトホホな感じですが
 
 
今回は、エンジンスタートから飛行計画の承認を得るまで(Sapporo Groundにコンタクト)
 
 
映像のちょこっと解説
 
エンジンスタートは左エンジンからスタート:
訓練機バロンの乗り降りするドアが右側にあります。万が一、エンジンから火が噴いた場合、一人でも脱出の可能性を高めるには、最初に左エンジンスタートがベター(なるべくリスクを減らすということ) 旅客機の出入り口は左側だよね?よって、旅客機は右エンジンスタートが最初です。
 
管制とのやりとりで、重要事項を復唱しなければならない。「Runway 14, QNH 3026」を復唱できなかった・・・(恥)教官が訂正しました(涙)
QNHは海面気圧です。この値を遣って気圧高度計を補正します。
 
NAV/COMの説明というは、Navigation/ Communicationの略 各種周波数のセットアップです。Navigationの分類はVOR局やILS等の電波の周波数、Communicationの分類は簡単に言うと人(管制官など)とのコミュニケーションに使う周波数
 






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小型旅客機もかっこいい!!

2010-05-25 | その他飛行機関係

ホームベースである札幌丘珠飛行場での1枚
 
ANA系のエアーニッポンネットワーク(A-Net)
 
機種は、ボンバルディア・エアロスペース社(カナダ)のDHC8-300
 
座席は56席あって、主に北海道内で活躍?しているんじゃないかな。この便はほぼ満席の様子 ビジネスマンが多い?



 
羽田ではもう一回り大きいDHC8-400(74席)が乗り入れていると思うんだけど、羽田でみると小さく感じる機体も、訓練機と比べてしまうのか丘珠でみると大きくみえる。
 
パイロットさんが、飛行機から降りて地上の係員や整備の方と和気あいあいと話している光景はローカル空港ならでは。ほのぼの感があります
 
 
先日、ANAの中期経営計画によると、ANA系の航空会社3社(エアーネクスト、エアーセントラル、エアーニッポンネットワーク)の統合が10月に予定されているとのこと。10月以降、パイロットの募集は出ないかなぁ。ちょうど、Takaの訓練も9月末で終了予定なので・・・期待!!








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操縦士ライセンス書換え

2010-05-20 | その他飛行機関係

昨年アメリカで取得した3つのライセンスのうち、2つはほぼ無条件で日本のライセンスに書換え可能です(自家用単発エンジンと多発エンジン)
 
ただし、自家用操縦士については日本の航空法規の学科試験をパスすることが条件
 
法規の試験は渡米前に受験しておいたので(過去の記事)、帰国後すぐに書換え申請を航空局で行いました。
 
この申請が結構めんどくさい・・・
 
単発と多発は同時申請不可でして・・・
 
最初の単発の申請を行ったのは昨年12月18日だったかな。
 
っで、免許証が届いたのは、いつだと思いますか
 

 
 
 
 
 
なんと!!!4月頭です。。。
 
 
なんでー? どう考えても時間かかりすぎでしょ
そして、多発の申請をして手元に届いたのは、5月頭です。
トータル4カ月以上かかっているね(4ヶ月間、どういうプロセスを経ていたのか興味あります)


 
アメリカだと実機試験合格したその日に仮免許を発行してくれます。つまり、合格したその日からランセンサーとして飛べるわけ。
日本でもそのような制度を設けて欲しいなぁ。自分はたまたま北海道ベースで冬季は飛べなかったからよかったけど、他の地域の訓練生は、4カ月免許証待ちってのは大きいと思います。
 
 
しかも、アメリカに比べて免許証がしょぼいっす。
紙ベースで下記のように送られてきます。ラミネートは自分でしなさいと・・・
 






LS=単発、LM=多発

 

 
一方、アメリカの免許証はカードタイプでスマートにまとまっている。ん~~
 





Airplane Single and Multi Engine Land(=飛行機 単発・多発)
Instrument Airplane(飛行機 計器飛行証明)






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(抜き打ち)シミュレーター教官チェック!

2010-05-17 | 訓練日誌
昨日は教官による抜き打ちシミュレーター・チェックでした・・・もうボロボロ
 
飛行航程は、稚内ー旭川ー札幌というIFRナビゲーションフライト
 
 
途中、しかけられたトラップは・・・・
 
  1. 飛行経路上(Airway)での無線機故障(送受信不可)=Radio OUTという言い方をしています
  2. 1万フィートで巡航中、右エンジン故障=Engine Failure
 
 
いずれのケースでもハプニングが起きた時の大原則は、まず「飛行機をどう飛ばすのか?」←教科書的にはAVIATE
 
自分のIntention(意図)を確立させる!!
 

 
エンジン1発故障の場合の重要ポイント
  • まず1発のエンジン状態における安全高度まで下げる!(Single Engine Service Ceiling = エンジン1発状態での実用上昇限度の高度)
  • 降下する際の降下率は、Vyse 100ノット(時速185km) この速度はエンジン1発状態での最良上昇率速度 間違っても降下するときにパワーを絞らない!!!
 

 
さぁ、次にどこの空港が安全に着陸可能なのか?あらゆる要素から分析=>判断<ジャッジ>
 
最初に考えるべきことは、天候!! 有視界気象状態(VMC)なのか計器気象状態(IMC)なのか。<簡単に言うと、V=雲ほとんどなし、視程良好! I=Vの逆>

 
最寄にVMC飛行場がある場合はそちらに向かう

 
最寄の空港すべてIMCの場合は、極端に遠くないなら地形、Facility(空港設備)、風、進入の種類などを考慮して多少遠くてもより安全な空港を取るべし!飛行場近くに山や障害物があるより、平地にある飛行場の方がベターでしょ。また、滑走路が長い方がより安全だ。といった具合に普段から自分が行く飛行場についてもっともっと研究が必要です・・・

 
 
因みに、VMCで無線機故障(送受信不可能)の時は、管制塔からのライトガン・シグナル(指向信号灯)による指示により安全に着陸します。例えば、ライトガンが緑色の不動光の場合は”着陸支障なし=Cleared for landという意味
 


 
ところで最近、ハイボールにハマってます。気づいたら、毎日のように飲んでいる・・・上限は2杯までと決めた。3杯飲んだ時・・・寝坊したから

左に移っているのは最近マイブームの電子たばこ
イギリスから取り寄せたんだけど、タールはゼロ
今まで吸ってきたマイルドセブンをあっさりとおさらば出来た上物です(=年間5万円の節約)
詳細は後日





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カリフォルニア州Big Bearからのテイクオフ

2010-05-15 | 訓練日誌

今日、札幌の訓練所に一人の見学者が来校しました。
 
なんと、彼はこのブログを見てくれていたそうです。こういうのってめっちゃ嬉しいね
 
 
本日は、米国カリフォルニア州チノで訓練中に高校時代の柔道部の仲間が遊びに来た11月にクロスカントリーに出かけた時の映像が残っていたのでUPします。昔の記事リンク
 



高地にあるBig Bear空港からの離陸シーン
 
高地ゆえにエンジンパフォーマンスも悪く、おまけに2人の友人の一人はあだ名が”ぶーちゃん”ということもあって、柔道部で重量級・・・したがって、上昇率は中々かせげない・・・
 
時間はちょうど夕刻に差しかかる頃
 
離陸して湖(湖畔はリゾート地のようだ)の上を”のらりくらり”上昇中、前方には美しい夕焼けが?!







冬のある日

2010-05-14 | 日常生活
冬のある日、街に出る機会がありました。
 
外はしびれる寒さ・・寒さのあまり自然と息が荒くなったような
 
ふと、雪化粧の時計台に足を向けたときの1ショット
 
その昔、夏休みを利用してバイクで北海道ツーリングをしたときに立ち寄った時計台の記憶はあるけど、その時とは全く趣が違ったなぁ。夏に比べて周りは静かで、時が進むスピードも遅く感じたような。まるで、これから長い冬ですよ~と伝えてるように感じた。
 
 
 
 
 
そんなときは、体あたたまる鍋だ
大好きな湯豆腐 一人鍋はちょいと寂しいけれど。
 
 

復活!!

2010-05-12 | その他飛行機関係
お久しぶりです
 
長らく中断してしまいました。自宅にネット環境がなかったこと、中々時間が取れなかったためupdateできませんでした。ご心配をおかけしました。幸運にも前の会社の先輩からイーモバイルをプレゼントしていただき自宅でネットが出来るようになりました。感謝感激です
 
これからは、以前のように細かく書けないと思いますが、たとえ3行でも少しずつこちらの状況をシェアできればと思います。
 
札幌もよーやく日中は気温10度後半になってきました。ここ数日悪天で寒いんだけど・・・ いよいよ実機訓練(=計器飛行証明)も始り教官にどやされながらも空を飛ぶ幸せを噛みしめています。訓練の様子も追って書きます。
 
 
 
(訓練機) ビーチクラフト社 バロン 双発機(エンジン2発 285馬力x2)
 
 
 
さて、復活第一弾は1月に受けた学科試験について
 
日本での訓練では2つの操縦ライセンスを取得します。1)計器飛行証明 2)事業用操縦士
 
1月は計器飛行証明の学科を大阪で受験
 
準備期間は1週間くらい。過去問を中心にお勉強。既に札幌で計器飛行について座学を受けていたので取っつきやすかった。細かいところは覚えなおす必要があったけど、復習のような感じで意外とすいすい頭に入ってきた。大阪には滅多に来ないのでちょいと観光もしたかったけど、基本的にはホテルにこもって勉強・・・初詣に行っていなかったので、ホテル近所の大阪天満宮に出かけたくらいかなぁ。おみくじが大吉大吉なんて過去に引いた記憶がないので、びっくり。良い感じだ!晩飯は商店街の露店でお好み焼きを購入 ソースがちょっと濃かったかも。
 
結果は無事合格!よかったよかった。
 
 
 
計器飛行証明の実機試験は7月中旬予定
 
 
羽田から大阪へ向かうJAL機内にて 美しい富士山~
 
 
 
ではでは