6月に入り天候も良く
、本格的に飛び始めました


本日時点でエンジン2機の双発機バロン(BE-58)での計器飛行訓練は約10時間半
東京航空局の試験官による実機試験までに35時間飛ぶ予定なので、プログラムの1/3が経過したことになります。 はやっ

試験日程は7月中旬を予定しており、今週後半には試験申請を行います。残り1カ月と1週間・・・

これまでは、札幌から旭川まで約30分のIFRフライトを行い、
旭川上空で
ILSアプローチ(精密進入=縦・横の電波に乗りながら着陸へ向けてアプローチする) ILS=Instrument Landing System
Holding patternの練習(天候の悪化・空の交通状況・滑走路閉鎖などによる上空待機の手法)
タッチアンドゴー(離着陸を繰り返して主に着陸の技量を上げる)
を中心に練習してきました。
ここ最近は天候に恵まれていて、旭川では気温25℃まで上がる日が多いです。操縦中はテンパってることもあり、汗だくになるケースも・・・多少は初フライトより外の景色を楽しめるようになりました。とはいえ、無理やり外の景色を見て「落ち着け~~~!」と心に唱えているのだけれど。。。

実機訓練で難しいなぁ~~と思っている点は
何といっても「風を読む」ということ。風を読むことによって、所定のコースを維持するために機首の方位を何度にすべきか?!1度単位で決めることができます。っが、、、、そう簡単に読むことは出来ない・・・
明日は同じ風向・風速ってことはない。高度によっても風のトレンドは違う。例えば、上空5,000フィート(1,500m)の風と空港(地上)の管制官が伝えてくれる風は違います。空港の管制官が伝えてくれるのは、滑走路から高さ10M(33フィート)の平均風速です。一般的には地上に行くに従って風速は弱まります。もちろん、地上の風の情報は参考にしますが、上空で読んでいた風から着陸に向けて徐々に調整(調整幅を狭めていく)していく必要があり、この調整率が何とも難しい・・・

気流が悪いときの対処に戸惑う・・・ケース多々ありです。気流が悪い時は機体が左右に滑るように横揺れしたり、上昇・下降気流に遭遇すれば急な高度変化が起きたり。これは地上のシミュレーターでは体験できないことで、実際に上空で体感しないと分からない部分でもあります。ついつい、計器の針を追っかけてしまい、操縦桿もそれにつられて右・左 ドタバタさせてしまう。気流が悪い時こそ、それに動じず操縦桿を動かさない!足元にあるラダーペダル(方向舵=機体後部の垂直尾翼に付いている)にしっかり足を当てて気流に負けないようにすることが大切と学びました。
パワー(コックピット中央にあるレバー)の微妙な調整の仕方・握り方への戸惑い・・・パワーのレバーは中央に6つあるうちの真ん中の2つです。右側は右エンジンのパワーです。なるべく出力を左右エンジン一緒にするべきですが、こえがまた難しい・・・まずは自分なりの握り方を確立せねば。。。パワーばっかりに気を取られてしまうと高度が落ちたり、速度がずれたりと情けないことに。パッパッと所定のパワー設定に調整できるようになるまで、もう少し時間がかかる気がします。。。

後部座席で出番を待っているときに撮った写真を皆さんとシェアりんぐ
旭川 ILSアプローチで着陸間近の地上から約200フィート(60m)からの見え方
