地方の商工会議所に勤める中小企業診断士のブログ 「お酒と読書と、中小企業支援の話」

田舎の商工会議所が行う中小企業・小規模事業者への支援。そのリアル。息抜きに楽しむお酒と読書の話。

メリットで勝負したらあかん

2024-08-02 20:26:00 | 商工会議所
商工会議所につきまとう「メリットない」論。退会していく経営者がよく言います。入っててもメリットないからと。
経営者のほうに、商工会議所を活用しようとする行動があったのかというのも気になります(活用しようとしなければ当然メリットは享受できない)…が、
全会員さんにメリットを感じてもらうことなんて、マンパワー的に到底無理なのも事実です。今ですらいっぱいいっぱいなのに…
メリット論は、実現可能性とのジレンマを感じます…

そこで、私が思ったのは、全会員に「同時に」メリットを感じてもらう必要はないのでは?ということ。
つまり、
「いざというとき頼りになる」存在として、期待値をキープさえしておけば退会は防げるのでは?と思ったり…

期待値をキープするためには、
会員さんに会報誌を読む習慣をつけてもらうこと。
会報誌に、商工会議所の活用方法を情報提供し続けること。
そして、相談があったら全力で支援すること。
その実績は会報誌でうまくPRすること。
(待ちの姿勢っぽくて、伴走支援とは異なる姿勢からの発想に見えますが…)

退会していく経営者さんは、たぶん私たちに裏切られ続けてきた可能性があります
商工会議所には何が出来るのか、どのように活用したらいいのかも教えてもらえていなかった可能性があります
勇気を出して相談に行ったら、とても消極的な対応をされた可能性があります

組織はその刊行物で評価されるところ大です
ふだんの支援対応のみならず、会報誌を「いざというとき頼りになる」会報誌として、しっかり磨き上げていかなければなりません。







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1 コメント

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イノベーションの諸相 (グローバルサムライ鉄の道)
2024-08-08 19:10:27
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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