地方の商工会議所 経営指導員(中小企業診断士)のブログ

田舎の商工会議所が行う中小企業・小規模事業者への支援。そのリアル。息抜きに楽しむお酒と読書の話。

合意形成▶︎自走化

2025-01-15 08:02:00 | 中小企業診断士・伴走支援
昨日は、年末に実施した職員研修(テーマは経営力再構築伴走支援)の内容をまとめていました。
報告書作成のためもあるのですが、他の職員へのリマインド資料のためと、自分も改めて復習するためです。
日を置いてから、当日のレジュメやメモを総復習することは、新たな気づきも多いので、私はけっこう好んでやります。そんなですから、たまに上司から「報告書まだ?」と言われます(笑)

学びはたくさんあったのですが、私が一番印象に残っているのは、「経営者と合意形成を図る」ことの大切さです。
課題設定をしても経営者がその後の行動に移ってくれないというケースがよくあります。
経営環境を見つめ直す。本質的な課題を探る。今後の打ち手を考える。これらを経営者が自ら実行する。
支援者はその助けとなるような対話と傾聴を繰り返す。
その前後および過程において、支援者と経営者は合意形成をする。今後、経営者は打ち手を実行すること、支援者はそれに伴走することを。
この合意形成という行為が、時に経営者を叱咤激励し、自走化へ導く力を持つ。

合意ですから書面は要りません(笑)お互い目を見て話して約束する。パートナーシップです。






お客様のリアルな声を集めましょう

2025-01-14 07:51:00 | 商工会議所
小売やサービス業を営む会員企業において、実際に来られるお客様を対象にアンケート調査を行う事業を、うちの商工会議所で実施しています。

性別や年代、どこから来たのかという顧客属性。
何でこのお店を知ったのか、このお店をどういう使い方をしているのかという来店動機。
様々な尺度から測る顧客満足度。

経営者の意向を元にアンケートを組み上げ、Googleフォームや紙で回答を集めます。
その結果を分析して経営者にフィードバックして、今後の打ち手を考えるのに役立ててもらいます。

お客様のリアルな声は怖く感じることもあると思います。でも、実効的な打ち手には必要です。
今年度の目標は10件。現時点で9件の取り組みを開始しています。

さー、今日も元気にがんばろー( *˙0˙*)۶



攻める商工会議所へ。打って出る機運

2025-01-11 13:30:00 | 商工会議所
昨日は来年度予算について、所内ヒアリングがありました。
会計担当者が来年度予算(要望)を組んできて、それについて、専務・局長以下管理者が担当者にヒアリングを行いました。

この冬、市から人件費補助増額(来年度から)を引き出すことに成功しました😊
それでも、収支はまだまだ厳しいと言わざるを得ません。
さらに、企業数がこれから先細りしていく未来は分かっているので、先行き不安は強いです。
うちのような小規模な商工会議所は、国レベルの抜本的な制度変更がなければ、いつかはやっていけなくなる。これは確実です。

でも、国だけに頼るのではなく、自分たちでも足掻いていくつもりです。
そういう機運が職場のなかで高まりつつあります。





自律的に設定しなあかん

2025-01-10 08:02:00 | 商工会議所
事業継続力強化計画、いわゆる簡易版BCPですが、
中小企業がこの強化計画を策定することを、私たち商工会議所が普及・支援していくための計画があります(ややこしいですね💧‬)
この普及・支援の計画を、事業継続力強化支援計画と言います💧‬
この支援計画は各商工会議所が5ヵ年計画として作成し、都道府県の認定を受けるものです。でも、この計画に対する実績報告のようなものは制度化されていません。

制度のせいにするつもりはないのですが、
やはり、ついつい後回しになってしまいます。後回しどころか実行も一部しかできていないのが現状です(私の会議所は)

支援計画策定には、議員総会や常議員会の承認を必要としますので、報告は組織内で自律的に行われるべきというのが当然と言えば当然の話です。

普段、補助金や融資を申請する企業に対し計画の大切さを伝えている側としては情けない話です…(担当は私ですw)