野村証券の澤田麻希ストラテジスト
日銀会合後に大きな混乱が見られなかったことから、日経平均株価は4万円を挟んだ推移となりそうだ。氷見野副総裁の講演では、今後の利上げペースや中立金利に関する発言のほか、トランプ米政権の関税政策に対する見方に注目している。講演を受けて金利が上昇する場合は、株式にとってマイナス材料になりやすい。企業決算は自動車生産減少や中国景気回復の遅れの影響が懸念される。セクター間でばらつきが予想され、好決算銘柄が相場を下支えする程度にとどまるだろう。
SMBC信託銀行の山口真弘チーフマーケットアナリスト
日銀の経済・物価情勢の展望(展望リポート)では物価見通しがかなり引き上げられ、来週は円高リスクから日本株は下げるだろう。企業決算はファーストリテイリングで中国市場の需要の弱さが確認されており、中国関連企業の業績がさえない可能性がある。米国企業もアップルの売り上げが見通しに届かないとの見方があり、下振れリスクを強めにみておくべきだろう。
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