中国に拠点を置く日本陸軍の研究機関にて行われる、ロシア人捕虜への無慈悲な人体実験の数々。当然、フィクションではあるが、ドキュメント風に構成することで、リアリティを出すことに成功している。旧日本軍の話ということで、日本人が多数出演しているものの、残念ながら日本語は無し。日本盤も無いようなので、セリフは全て英語、ロシア語は英語字幕にて観賞する他無い。以下、ネタバレ中心に感想なども交えつつ記載。
ロシアの老人へのインタビューと、それに関する研究施設での様子が、交互に繰り返されるという構成。インタビューの映像はカラーだが、それ以外は全て白黒で展開する。第一部、第二部と分かれているが、これは単純に長編のため。実はこの映画、合計で4時間にも及ぶ大作である。時間のある時に観賞しよう。
白黒で展開する、研究施設内での人体実験。それが、この映画の本編である。看護婦の心中吐露がナレーション形式で入り込むことがたまにあるが、基本的に役者はセリフ無し。そのため、映像だけでも内容が視聴者に伝わるようになっている。実際にあった当時の再現フィルム、という真実味を与えたいのだろう。また、リアリティの演出はそれだけではない。映画全体を通して、実際の戦争の写真や、実在するシャム双生児の写真など、本物を随所にカットバックさせている。外国人が観たら、日本人に偏見を持つこと請け合いの作品だ。
さて、話の中身はと言うと、初めから終わりまで、長時間のグロ映像特集に他ならない。捕虜は番号で管理され、一人ずつ、時には複数人、施術室へ連れて行かれる。各人とも音楽のレコードが終わるまでの間、様々な方法で虐げられる。一度の連行につき一種類の方法で虐げられ、ものによっては死ぬことになる。このような場合、殺されるのは当たりだろう。内容のネタバレを幾つか書いてみる。
・まず、ペンチによる抜歯。レコードが回っている間、下の歯から順に1本ずつ抜かれていく。下が終わったら、今度は上の歯を抜き始める。それだけ本数を抜かれながらも、意識を保ち続けていられるのだから、若いロシア女性はタフだ。
・顔を焼かれる。人によるが、色々な方法で焼かれる。辛いのは、顔を焼け焦げたとしてもロシア男性はタフなので生きているという事実だ。だが彼は、その後隙を見て執刀医に噛み付き、一矢報いた。腕を噛まれた男は、その腕を切断される羽目になった。きっと病原菌でも入ったのだろう。
・拳銃を突きつけ、男女でセックスさせる。ロシア男性はタフなため、恐怖と羞恥心に負けることは無い。命令されるがまま、一心不乱に女を突いていた。
・雪の中、全裸で歩かされ、棒に固定され、氷水をかけられたうえ、連れ帰られる。凍死させるのではなく、命を奪わないのが惨い。冷え切った彼は、施設に戻ってから目隠しをされ、既に感覚の無い手足に切り込みを入れられ、正面に向かい歩かされる。歩いている途中で、手足の皮が剥け落ち、その場に倒れこんだ。ゴム靴が脱げるように、ベロンとめくれてしまうのが残酷。
・女性器に巨大ゴキブリを挿入。しっかり中に入れられるだけで、その日は終了。モザイク無しで丸見え状態になるため、大変卑猥。後日、再び呼び出される若いロシア女性だが、相変わらずゴキブリは体内で生きていた。軍医(兵士かな)が女性の喉元までゴキブリを指で押しやり、首の裏をナイフで切り始める。盛大に切り込み続けると次の瞬間、女性の頭部から鎖骨の辺りまでの皮が捲れ落ちる。皮の剥がれた彼女の口から、件のゴキブリが出てくる。そしてゴキブリは、また瓶の中に保存された。女性はというと、剥がれた皮を顔に被せられ写真撮影。だが、もう絶命してたのだろうか、首が重力に逆らえず、何度皮を載せても落ちてしまう。個人的には、彼女が凄惨大賞に輝ける気がする。
・銃の的にされる。練習台になるわけだが、命中すれば一瞬で死ねる可能性もあるため、標的に選ばれた女性はラッキーだったと言える。結局は首に命中したので、暫く苦しむ羽目になるのだが、他よりはマシかと。
・電気責めと、皮膚切り裂き、舌ベロ切断。反抗的だったために、メニューが追加されたのだろうか。
・背中を切り取り、通電させた後、フックを使い背骨を抜き取る。他の場面にも共通するのだが、施術中にキャーキャーと悲鳴を上げている声が、終わる頃には蚊の鳴くような掠れ声になるのが良い。
・急激な気圧変動による破裂。爆発させると、清掃員にも被害が及ぶ。
ただでさえ長い映画だが、凄いのはただでさえ残虐なグロシーンに、別のグロ画像やグロ場面をカットバックさせる作りだ。もしもフルカラー以上で4Kテレビ規格の超高画質だったら、トラウマ製造機もいいところだろう。とは言え、白黒ならではの無慈悲な雰囲気というのもあるが。映像の他に、音楽も映画にとっては重要な問題だろう。この映画は意外と、各場面に使われている音楽が良い。全てでは無いが、やはり音楽が場面に合っていれば、雰囲気は格段に向上する。
何はともあれ、ホステルシリーズが霞んで見えるほどのグロ映画のため、血や臓物に苦手意識のある人は、視聴を控えよう。その他にも、皮が剥がれたり、顔が燃えたり、銃殺されたり、毒ガスで殺されたり、ちんちん丸出しにされたり、そういったものが苦手な人も気を付けよう。
ロシアの老人へのインタビューと、それに関する研究施設での様子が、交互に繰り返されるという構成。インタビューの映像はカラーだが、それ以外は全て白黒で展開する。第一部、第二部と分かれているが、これは単純に長編のため。実はこの映画、合計で4時間にも及ぶ大作である。時間のある時に観賞しよう。
白黒で展開する、研究施設内での人体実験。それが、この映画の本編である。看護婦の心中吐露がナレーション形式で入り込むことがたまにあるが、基本的に役者はセリフ無し。そのため、映像だけでも内容が視聴者に伝わるようになっている。実際にあった当時の再現フィルム、という真実味を与えたいのだろう。また、リアリティの演出はそれだけではない。映画全体を通して、実際の戦争の写真や、実在するシャム双生児の写真など、本物を随所にカットバックさせている。外国人が観たら、日本人に偏見を持つこと請け合いの作品だ。
さて、話の中身はと言うと、初めから終わりまで、長時間のグロ映像特集に他ならない。捕虜は番号で管理され、一人ずつ、時には複数人、施術室へ連れて行かれる。各人とも音楽のレコードが終わるまでの間、様々な方法で虐げられる。一度の連行につき一種類の方法で虐げられ、ものによっては死ぬことになる。このような場合、殺されるのは当たりだろう。内容のネタバレを幾つか書いてみる。
・まず、ペンチによる抜歯。レコードが回っている間、下の歯から順に1本ずつ抜かれていく。下が終わったら、今度は上の歯を抜き始める。それだけ本数を抜かれながらも、意識を保ち続けていられるのだから、若いロシア女性はタフだ。
・顔を焼かれる。人によるが、色々な方法で焼かれる。辛いのは、顔を焼け焦げたとしてもロシア男性はタフなので生きているという事実だ。だが彼は、その後隙を見て執刀医に噛み付き、一矢報いた。腕を噛まれた男は、その腕を切断される羽目になった。きっと病原菌でも入ったのだろう。
・拳銃を突きつけ、男女でセックスさせる。ロシア男性はタフなため、恐怖と羞恥心に負けることは無い。命令されるがまま、一心不乱に女を突いていた。
・雪の中、全裸で歩かされ、棒に固定され、氷水をかけられたうえ、連れ帰られる。凍死させるのではなく、命を奪わないのが惨い。冷え切った彼は、施設に戻ってから目隠しをされ、既に感覚の無い手足に切り込みを入れられ、正面に向かい歩かされる。歩いている途中で、手足の皮が剥け落ち、その場に倒れこんだ。ゴム靴が脱げるように、ベロンとめくれてしまうのが残酷。
・女性器に巨大ゴキブリを挿入。しっかり中に入れられるだけで、その日は終了。モザイク無しで丸見え状態になるため、大変卑猥。後日、再び呼び出される若いロシア女性だが、相変わらずゴキブリは体内で生きていた。軍医(兵士かな)が女性の喉元までゴキブリを指で押しやり、首の裏をナイフで切り始める。盛大に切り込み続けると次の瞬間、女性の頭部から鎖骨の辺りまでの皮が捲れ落ちる。皮の剥がれた彼女の口から、件のゴキブリが出てくる。そしてゴキブリは、また瓶の中に保存された。女性はというと、剥がれた皮を顔に被せられ写真撮影。だが、もう絶命してたのだろうか、首が重力に逆らえず、何度皮を載せても落ちてしまう。個人的には、彼女が凄惨大賞に輝ける気がする。
・銃の的にされる。練習台になるわけだが、命中すれば一瞬で死ねる可能性もあるため、標的に選ばれた女性はラッキーだったと言える。結局は首に命中したので、暫く苦しむ羽目になるのだが、他よりはマシかと。
・電気責めと、皮膚切り裂き、舌ベロ切断。反抗的だったために、メニューが追加されたのだろうか。
・背中を切り取り、通電させた後、フックを使い背骨を抜き取る。他の場面にも共通するのだが、施術中にキャーキャーと悲鳴を上げている声が、終わる頃には蚊の鳴くような掠れ声になるのが良い。
・急激な気圧変動による破裂。爆発させると、清掃員にも被害が及ぶ。
ただでさえ長い映画だが、凄いのはただでさえ残虐なグロシーンに、別のグロ画像やグロ場面をカットバックさせる作りだ。もしもフルカラー以上で4Kテレビ規格の超高画質だったら、トラウマ製造機もいいところだろう。とは言え、白黒ならではの無慈悲な雰囲気というのもあるが。映像の他に、音楽も映画にとっては重要な問題だろう。この映画は意外と、各場面に使われている音楽が良い。全てでは無いが、やはり音楽が場面に合っていれば、雰囲気は格段に向上する。
何はともあれ、ホステルシリーズが霞んで見えるほどのグロ映画のため、血や臓物に苦手意識のある人は、視聴を控えよう。その他にも、皮が剥がれたり、顔が燃えたり、銃殺されたり、毒ガスで殺されたり、ちんちん丸出しにされたり、そういったものが苦手な人も気を付けよう。
凄まじい映画でした 森村 誠一?(悪魔の飽食)
本の著書と一緒に読んで鑑賞するとより一層ながら恐怖を感じられます。
外国人が予備知識無しに鑑賞すると日本嫌いになりそうで不安です。
悪魔の飽食、読書が苦手なため未読ですが、
この手の話には付き物ですね。