おみつ便り

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左の腕

2022-01-18 07:18:45 | 日々の思い

コロナの急拡大で朗読サークルの活動も不透明になりつつあります。
そんな中で昨日今年初めてのサークルが開かれました。
去年からの予定で1月から月二回のサークル稽古日に一人づつ順番に自分の気に入った作品を朗読して仲間に聴いてもらい、講師を含めた仲間に感想を述べてもらうのです。いつもの仲間内での朗読でも緊張します。
トップバッターの私が取り上げた作品は一年前から準備して何度も何度も練習していた松本清張作 [左の腕] です。
話は江戸時代 初老の男性卯助が娘と料亭で働きはじめます。そこへ客として度々訪れる目明しの麻吉が卯助の左腕に巻かれた包帯に目をつけて必用にそれを暴こうとする。卯助は過去のある男。普段は律儀な振る舞いをしてひっそり暮らしているが、ある日料亭に押し込み強盗が入り過去がばれる。
過去を精算し真面目に市井の中で暮らしていたが、何歳になっても悪に毅然と立ち向かう姿に共感を覚える。

何故この本を取り上げたかというと89歳の名優仲代達矢が長い間温めていた作品で最後の主演になるかもしれない舞台で演じるからです。
彼はいつも骨太の作品を取り上げて話題があります。
松本清張と仲代達矢が重なる昭和のお二人です。

仲間内の感想はこの作品を読んでみたい情熱は伝わるが女性が読むには無理があると言われました。
でもいいのです。本当に私が読みたっかたのです。