Mr.大江のGUITAR TREK

クラシックギターとスタートレックをこよなく愛するミスター大江のブログです。

名古屋ギターコンクール

2009-12-15 14:24:00 | ギター
12月13日(日)
名古屋ギターコンクールに行って来ました。

会場では岸田先生とギター製作家の松村先生、そして有望新人製作家の八木さんを
初め岸田一門の方々と合流しました。

松村先生と大阪から今回のコンクール出場のため、14才の閑喜 弦介(かんき)君が
ジャズギタリストのお父さんと共に参戦して見事本選に進出しました。

本選では並居る大人達の中、とてもスマートでシンプルな良い演奏でしたが
残念ながら入選には至りませんでした。

次の機会には是非、他者を寄せ付けないような見事な演奏を期待しています。

第1位は昨年、一昨年と3位の斉藤 泰士さん。
第2位は東京の小暮 浩史さん
第3位は北海道の吉住 和倫さんでした。

講評ではゲスト審査員のMr.福田氏が登場しました。
いつもの通り理路整然と歯に衣を着せないズバリと指摘する論調はやはり
Mr.スポック並・・さすが同胞「トレッキー」です。(スタートレック大好き人間の事)

審査決定にケチを付けるように、私は東京の小暮君が一番だった!
この言葉に第2位の小暮君がとても嬉しそうでした。(こっちの方が光栄かな?)
しかし例年のレベルから見ると1位無しの2位だ!とズバリ!

演奏者それぞれの長所と欠点を鋭く指摘!
第1位の斉藤さんは喜びもつかの間でチョット可愛そうでしたが今後の為には重要な
指摘だと思いました。

そして審議会が「1位が無いと寂しいから出したい」と言うような審査裏話などを
淡々と述べた。

数々の国際コンクールで審査員をしていて自らも常に演奏と音楽を真剣に研究精進
しているMr.福田ならではのコメントでしたね。(納得・・スッキリ!)

本選での課題曲の演奏を聴けば第1位と2位はMr.福田の審査結果通りなのは歴然!
入選しなかった吉田さんの課題曲も1位の斉藤さんの演奏よりも断然良かったですよ!
自由曲のイメージと内容のみで審査しているのでは?と疑問を感じましたね。

選曲のみで左右するのではなく基本は課題曲だと言う事を忘れていませんか?・・と
声を大に言いたいですね。(同じ曲を聴けば音楽性も音色も音量もテックニックも解る)
これが公平な最も大切な判断基準です。

順位決定は審査員の多数決なのでしょうが・・・・ですから仕方有りませんね。残念!

でも、今回のコンクールで一番残念だったのは、帰りに「世界の山ちゃん」で手羽先と
生ビールが飲めなかった事ですかね~っ!

審査発表前のMr.福田先生の熱の入った演奏は聴き応えが有りました!
ギターの中でも一番高額で貴重品である古楽器「アントニオ・デ・トーレス」を使用
しての演奏です。
何とも言えない独特の響きと、爪がぶっ飛ぶような生き生きとした迫力ある見事な
とても楽しい演奏でした。

Mr.福田先生持論の「楽譜の中に何が書かれているかを探求するのが1番の楽しみ」と
演奏者の年令個性に影響されるのでは無くて、あくまで作曲者の意を第一とする姿勢は
とても参考になりますね。

中学生の頃一生懸命練習しいていたタレガの「グラン・ホタ」と憧れの曲だった「夢」・・。
この年令に成っても、また挑戦したくなりましたよ~!

そして3月のミューズでの公開レッスンも再度、聴講したく成りました!