2024/7/5付ブログ記事「広島市内の非広電グループバスは2025/3/30からICOCAに移行」の続報です。
2024/7/23付で、中国新聞社が以下の記事をYahoo!ニュースに配信しました。
IC乗車券PASPYは2025年3月まで 広島県内の交通機関の利用方法どうなる 新システム「モビリーデイズ」?ICOCA? 各社の対応は
この中から、当ブログでこれまで言及していなかった内容をピックアップして紹介します。
1.中国バス・鞆鉄道(トモテツバス)はMOBIRY DAYSに対応しない
両社はこのブログ記事を書いている時点で正式にPASPY終了後のICカード類の扱いについて発表していませんが、方針としては既に「ICOCAに完全移行」を決定しており、細部の調整が済んでから公式サイトなどで情報を公開するものと思われます(注)。
2.呉市生活バスは一部路線のみMOBIRY DAYSのほかICOCAにも対応する
2024/2/9付ブログ記事「 呉市生活バスはPASPYからMOBIRY DAYSに移行、ICOCAは?」で書いたとおり、呉市の基本方針は「PASPYからMOBIRY DAYSへの移行」であり、利用の大半を占める高齢者に対し「会員登録等に係る手続の支援及び利用方法の説明」を徹底すべく事業を進めています。ただ、記事には”観光利用が見込まれる一部の生活バスには全国交通系の簡易型読み取り機を設ける方針だ”とあります。どの路線が該当するのかは皆目不明ですが・・・
3.廿日市市のコミュニティバスもMOBIRY DAYSに対応する
廿日市市公式サイトの自主運行バスのページにあるように、市内の各地域で運行するコミュニティバス(かつての広島電鉄のバス路線を前身とするものと、そうでないものがあります)のうちデマンド方式でない路線について、2025/2からMOBIRY DAYSを導入します。
https://www.city.hatsukaichi.hiroshima.jp/uploaded/attachment/76034.pdf
2024年時点では「元からの廿日市市域を運行する廿日市さくらバスはPASPY対応だが、平成の大合併で廿日市市の一部になったエリアを運行するおおのハートバス・佐伯さくらバス・吉和さくらバスはICカード非対応」となっていますが、晴れて全面キャッシュレス対応となります。
(注)福山市内では他に井笠バスカンパニーも路線バスを運行していますが、同社は経営破綻した旧井笠鉄道(バス専業事業者)の主要路線を両備グループが設立した新会社を受け皿として移管したという経緯があり、少なくとも現在PASPYが利用できる路線については中国バスと軌を一にするものと推測されます。ちなみに、同社は主に岡山県笠岡市内や井原市内で路線バスを運行しており、こちらを拠点とするバスが福山~井原線などで福山市内に乗り入れる場合はICカードは使えません。